モータースポーツ > F1世界選手権 > 第16戦 中国GP 決勝
FORMULA 1
INFORMATION
中国 CHINESE GP
中国グランプリ
グランプリ情報 プレビュー 1日目 予選 フォトギャラリー
ROUND
#16
OCTOBER 07, 2007
リザルト ポイント

バトン、今季最高の5位入賞

第16戦 中国GP
2007年10月7日(日)・決勝
会場:上海国際サーキット
天候:晴れ
気温:28〜31℃

第16戦中国GPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは、今季最高位の5位入賞。ルーベンス・バリチェロは15位完走だった。

一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨が14位完走。アンソニー・デビッドソンは序盤12周目にリタイアを喫した。

   
Honda Racing F1 Team

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

第16戦 中国GP

決勝当日の上海国際サーキットは、朝から断続的に雨が降る天候となった。午前中には昨日以上に強い風が吹いている。午後2時のレース開始時点で、気温29℃、路面温度31℃。雨はこの時点でポツポツと降っており、路面は少し濡れているという難しいコンディション。

予選12番手のセバスチャン・フェテル(トロロッソ)がグリッド5番降格のペナルティを受け、バリチェロは1つスタート順位を上げて、16番グリッドからのスタートとなった。

スタートでひとつ順位を上げたバリチェロだが、2周目の1コーナーでデビッドソンと接触。20番手まで後退する。バトンも序盤、13番手まで順位を落とす。さらに14周目にはニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)に、さらに17周目にはラルフ・シューマッハ(トヨタ)にも抜かれて15番手に。バリチェロは18番手だ。

24周目に1回目のピットインをして、17番手でコース復帰したバトンは、その後、前を走るマシンのピットインにより、30周目の時点で10番手を走行。一方のバリチェロは17番手。

そして31周目に大波乱が起きる。2位を走行していたルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、ピットインの際にグラベルにはまり、リタイアする。一方でバトンは最速タイムを連発していく。バトンは、33周目には一気に6番手に上がった。さらに暫定トップのロベルト・クビツァ(BMWザウバー)がリタイア。35周目にはフェテルを抜いて、4番手に上がる。

42周目。バトンが2度目のピットイン、6番手でコースに復帰した。その後、前を走るジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)が45周目にピットインして、バトンは5番手に。そのまま56周を走り切り、今季最高の5位入賞を遂げた。

   
COMMENT

Honda Racing F1 Team コメント

Jenson Button ジェンソン・バトン(5位)
  「今日のレースはすばらしかった。4ポイントを獲得し、今シーズンベストのリザルトを達成できて本当にうれしい。スタートはウエットコンディションでマシンがうまく動かず、グリップがなかったため苦労して、順位を下げてしまった。路面が乾いてきたとき、ドライのオプションタイヤ(ソフト側)に換えようと決め、燃料も軽く積んだ。そのときから僕はファステストラップを次々と出しはじめ、本当に気持ちがよかった。何回もオーバーテイクし、接戦を繰り広げ、楽しいレースだった。今日はポイントが獲得できて、本当に満足だ」
Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ(15位)
  「さまざまな状況変化の中で、決断しなければならず、残念なことに、レースは厳しいものになってしまった。1回目のピットストップのあとに雨が降り始めたとき、僕らは残りのレースがウエットになると思ってもう一度ウエットタイヤを使用したが、数周後にはその選択が間違っていたとわかった。この週末の結果にはがっかりしているが、今は2週間後に僕の母国で行われるブラジルGPを楽しみにしている」
Jacky Eeckelaert ジャッキー・エッケラート
Honda Racing F1 Team エンジニアリング・ディレクター
  「この一週間ばかりのうちにウエットで行われた、ここアジアでの2つのレースは、とてもチャレンジングなものだった。今回、トラックコンディションは(スタンダード)ウエットタイヤに合っていた。エクストリームウエットを選んだのは1チームだけで、この選択は明らかに正しいものではなかった。レース開始時点では、我々は燃料をたくさん積んでいたため、周りのマシンのペースについていくのが大変だった。みんながドライタイヤに換えたあとに再び雨が降り始めたため、ルーベンスはウエットを選んだ。これは賭けだったが、雨はたった2周でやんでしまい、ルーベンスはもう一度余計にピットストップしなければならず、彼がポイントを獲得する望みは絶たれた。ウエットタイヤにとっては路面が乾きすぎた状態になり、ジェンソンも予定より早くピットに入らなければならなかった。そのため、われわれは1ストップ作戦の強みを生かすことができなかった。レースの序盤、燃料積載量によりポジションを落とすことになったジェンソンは、その後の荒れたレースを走りきり、5位というポジションでフィニッシュした。チームが再びポイントを獲得できてよかった」
ページトップへ
SUPER AGURI F1 TEAM

SUPER AGURI F1 TEAM 決勝レースの展開

第16戦 中国GP

デビッドソン14番手、佐藤20番手からのスタート。デビッドソンは2周目の接触で、21番手に落ちた。佐藤は1周目に16番手まで上がったものの、その後ペースが伸びず後退。10周目の時点で佐藤が18番手。デビッドソンは20番手だ。しかしデビッドソンは、12周目にコース脇に自らマシンを止めてリタイアした。

中盤以降は、雨が降ったりやんだりの難しいコンディション。34周目の時点で、佐藤は14番手を走行する。そのままチェッカーを受けて、14位完走を果たした。

COMMENT

SUPER AGURI F1 TEAM コメント

Takuma Sato 佐藤琢磨(14位)
  「エキサイティングだったが、僕たちにとってはタフなレースだった。いいスタートでいくつかポジションを上げることができたし、ウエットコンディションの中でのオーバーテイクはエキサイティングだった。しかし、数周後にはメカニカルな問題が発生し、その後はマシンがかなり跳ねるようになった。僕はすぐに無線でチームに報告したが、手の尽くしようがなかった。コンディションが変化し続ける中、僕は前の数台に追いつくことができたが、オーバーテイクするにはスピードが足りなかった。幸い完走することはできたが、マシンのハンドリングは理想とはほど遠く、それがレースをさらに難しくしていた」
Anthony Davidson アンソニー・デビッドソン(リタイア)
 

「残念な終わり方だった。スタートがよくなかったので、ターン1で簡単にルーベンス(バリチェロ)に抜かれてしまった。どうにかルーベンスを抜き返して、1周目ではほかの数台と戦うことができたが、2周目のターン1へのエントリーでルーベンスが僕の右リアタイヤに接触し、2人ともスピンしてしまった。ブレーキダクトをカバーしている部分のボディワークにダメージを負ったために、ブレーキの温度が急上昇した。このせいでブレーキの効きが悪くなり、フロントブレーキしか使えなくなったので、ピットへ戻り、ダメージを負った部分のパーツを取り外してリアのブレーキダクトへの風通しがよくなるか試したが、だめだった。ブレーキの調子は戻らなかったので、自分やチームを危険にさらすよりもいいと思い、レースのリタイアを決意したんだ」

Aguri Suzuki 鈴木亜久里
SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表
  「今回も難しいコンディションのタフなレースだった。琢磨はよくがんばった。アンソニーはレース序盤のバリチェロとの接触が残念だった。激しくプッシュし続けてくれたチームの全員に感謝するとともに、今日、いい仕事ぶりを見せたトロロッソの両ドライバーにおめでとうと言いたい。今シーズンは1レースを残すばかりだが、闘志を燃やし続けて、昨年のブラジルと同じような結果を目指したい」
ページトップへ
RESULT × POINT

決勝リザルト

ROUND
#16
OCTOBER 07, 2007
順位 No. ドライバー コンストラクター タイム/差
1 6 K.ライコネン フェラーリ 1:37:58.395
2 1 F.アロンソ マクラーレン +9.806
3 5 F.マッサ フェラーリ +12.891
4 19 S.フェテル トロロッソ +53.509
5 7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team +68.666
6 18 V.リウッツィ トロロッソ +73.673
7 9 N.ハイドフェルド BMWザウバー +74.224
8 14 D.クルサード レッドブル +80.750
9 4 H.コバライネン ルノー +81.186
10 15 M.ウェーバー レッドブル +84.685
11 3 G.フィジケラ ルノー +86.683
12 17 A.ブルツ ウィリアムズ +1Lap
13 12 J.トゥルーリ トヨタ +1Lap
14 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM +1Lap
15 8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team +1Lap
16 16 N.ロズベルグ ウィリアムズ +2Laps
17 21 山本左近 スパイカー +3Laps
RT 10 R.クビツァ BMWザウバー DNF
RT 2 L.ハミルトン マクラーレン DNF
RT 11 R.シューマッハ トヨタ DNF
RT 20 A.スーティル スパイカー DNF
RT 23 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM DNF
ページトップへ
 

ポイントランキング

ドライバー
 
順位 No. ドライバー コンストラクター 総合ポイント
1 2 L.ハミルトン マクラーレン 107
2 1 F.アロンソ マクラーレン 103
3 6 K.ライコネン フェラーリ 100
4 5 F.マッサ フェラーリ 86
5 9 N.ハイドフェルド BMWザウバー 58
6 10 R.クビツァ BMWザウバー 35
7 4 H.コバライネン ルノー 30
8 3 G.フィジケラ ルノー 21
9 16 N.ロズベルグ ウィリアムズ 15
10 14 D.クルサード レッドブル 14
11 17 A.ブルツ ウィリアムズ 13
12 15 M.ウェーバー レッドブル 10
13 12 J.トゥルーリ トヨタ 7
14 19 S.フェテル トロロッソ 6
15 7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 6
16 11 R.シューマッハ トヨタ 5
17 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 4
18 18 V.リウッツィ トロロッソ 3
19 20 A.スーティル スパイカー 1
20 8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 0
21 19 S.スピード トロロッソ 0
22 23 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 0
23 21 山本左近 スパイカー 0
24 21 C.アルバース スパイカー 0
- 21 M.ビンケルホック スパイカー 0
        MORE
コンストラクター
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 フェラーリ 186
2 BMWザウバー 94
3 ルノー 51
4 ウィリアムズ 28
5 レッドブル 24
6 トヨタ 12
7 トロロッソ 8
8 Honda Racing F1 Team 6
9 SUPER AGURI F1 TEAM 4
10 スパイカー 1
- マクラーレン 0
    MORE
   
Page top

※このサイトをご覧になるには最新の Flash Player が必要です。