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FORMULA 1
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イタリア ITALIAN GP
イタリアグランプリ
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ROUND
#13
SEPTEMBER 09, 2007
リザルト ポイント

バトン、フランスGP以来、今季2度目の8位入賞

第13戦 イタリア
2007年9月9日(日)・決勝
会場:モンツァ・サーキット
天候:晴れ
気温:28〜29℃

第13戦イタリアGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンが7月のフランスGP以来2度目となる8位入賞を果たした。ルーベンス・バリチェロは10位完走だった。

一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、アンソニー・デビッドソンが14位、佐藤琢磨は16位と、Honda勢4人が全員完走した。

   
Honda Racing F1 Team

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

第13戦 イタリア

決勝当日も、朝から快晴となった。レース開始時点で、気温は28℃。しかし路面温度は34℃と、やや低めだ。先頭集団の2台が1コーナーで軽く接触したものの、ほぼ混乱もなく全車が抜けていく。バトンは1周目に8番手まで上がるが、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)に抜き返されて9番手。バリチェロも1つ順位を上げて11番手だ。

2周目のデビッド・クルサード(レッドブル)のクラッシュで、セーフティカーが導入される。7周目からレースが再開され、バトンは8周目にはロズベルグを抜いて8番手を走行する。

10周目。序盤3番手を走っていたフェリペ・マッサ(フェラーリ)が、トラブルで早々にリタイア。バトン、バリチェロは7、10番手に繰り上がった。かなりの燃料を積んでいるバトンは、激しく迫るロズベルグを懸命にしのぐものの、21周目にかわされた。

上位陣の1回目ピットインがほぼ終わった26周目。バトンは6番手、バリチェロも8番手と、そろって入賞圏内を走行する。そして、1ストップ作戦を選んだ2人は、33周目にバトンが、次の周にはバリチェロがピットへ向かい、オプションタイヤ(ソフト)に履き替える。その後順位を下げたものの、上位陣のピットインで、38周目にはバトンが8番手、バリチェロは10番手まで順位を上げる。そのまま53周を走り切ってチェッカー。バトンは7月のフランスGP以来のポイント獲得となった。

   
COMMENT

Honda Racing F1 Team コメント

Jenson Button ジェンソン・バトン(8位)
  「第1スティントではひどいアンダーステアに悩まされたが、今日はポイントを取ることができて、本当によかった。ここはフロントウイングをとても低く寝かせて走るサーキットで、特にパラボリカではフロントタイヤが容易にロックしてしまう。右フロントにフラットスポットができてしまい、右コーナーすべてでグリップを失っていた。さらには最初のスティントを33周と長めにとっていたので、ロズベルグからポジションを守りきるのは非常に難しかった。もっといい結果も可能だっただけに、とても残念だ。しかし、僕たちはこの週末でベストを尽くし、1ポイントを勝ち取った。チームはすばらしい働きをしてくれ、今日の結果はみんなを勇気づけた。彼らの働きにふさわしい、新たなポイントを取れてうれしい」
Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ(10位)
  「今日はいいレースだったが、中団にいるマシンみんながコンペティティブで、5台のマシンが10秒以内の間にいた。僕らのペースはよく、プライム(ハード側)タイヤを履いたときには、本当にいいラップを刻んでいた。しかし、残念ながら、ウェーバー(レッドブル)が2回目のピットストップで僕の前に出たときに、ポジションを上げるチャンスがなくなってしまった。しかし、チームの懸命な作業のおかげで、これまでよりいい週末を送れた。さらにこれから残りのレースで、もっと力強いレースができることを期待したい」
Jacky Eeckelaert ジャッキー・エッケラート
Honda Racing F1 Team エンジニアリング・ディレクター
  「再びトップ10でレースができ、チーム全体にいい雰囲気が漂っている。両ドライバーのペースは速く、安定していた。ジェンソンはコバライネン(ルノー)とロズベルグを、ルーベンスはウェーバー、トゥルーリ(トヨタ)を相手にそれぞれ競い合った。このレースに持ち込んだ最新の空力とサスペンションによる、我々のパフォーマンス向上は明らかだ。この勢いを次のスパでのレース、その先のレースに向けて持続させていきたい」
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SUPER AGURI F1 TEAM

SUPER AGURI F1 TEAM 決勝レースの展開

第13戦 イタリア

デビッドソンが14番グリッドから、佐藤は17番グリッドからスタート。しかし、デビッドソンは1周目で16番手に順位を落としてしまう。佐藤も1周目は順位をキープするものの、2周目には20番手へと後退する。

デビッドソンは、8周目にジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)をパスし、さらにマッサのリタイアもあって、10周目には13番手を走行する。一方の佐藤は21周目には17番手を走行。後半34周目に佐藤が、そして次の周にはデビッドソンがピットへ。それぞれソフトタイヤを履いて、コースに復帰する。ピットインの時点で、佐藤は12番手、デビッドソンは8番手。それぞれ16番手、14番手でコースに復帰。そしてそのままチェッカーを受け、2台完走を果たした。

COMMENT

SUPER AGURI F1 TEAM コメント

Anthony Davidson アンソニー・デビッドソン(14位)
  「スタートもまあまあよかったし、ターン1ではほかのマシンもかなり冷静だったが、フェテル(トロロッソ)が僕のマシンのリアに接触して、ディフューザーにダメージを負ってしまった。重い燃料搭載量でもマシンは好調で、ウィリアムズのブルツと、そのあとはフィジケラにチャレンジすることができた。その後、彼がパラボリカでミスを犯したときにオーバーテイクすることができた。彼とはいい戦いができた。恐らく、その戦いが僕のレースのハイライトシーンだったと思う。その後、燃料が減ってくると少しスピードに苦しみ、後ろから追ってくる僕よりも速いマシンを抑えるのが難しかったが、トヨタのラルフ(シューマッハ)は最後まで抑えることができたので、それだけでも十分に満足だ」
Takuma Sato 佐藤琢磨(16位)
  「グリッドへ向かうときも、グリッドの上でも、ブレーキペダルがとてもソフトになったように感じた。明らかに何かしらの問題が発生していたが、そのときにはもうどうしようもなかった。フォーメーションラップでマシンをウオームアップしようとしたが、グリッドに戻るとフロントブレーキから火が出た。煙がたくさん出ていたので、本当に心配だった。ブレーキは心配だったが、ターン1ではいくつかポジションを上げることができた。フロントブレーキが本格的にだめになってきて、リアホイールがひんぱんにロックするようになり、マシンの操作に苦しんだ。フロントが全く噛まなかったので、止まることができなかった。そして、その結果、いくつか順位を落としてしまった。セーフティカーのおかげでブレーキをクールダウンすることができ、ある程度まで回復した。そのあとは、再びレースを戦うことができ、数台をオーバーテイクして、プッシュして走り通すことができた。最後のスティントでオプションタイヤのグリップもある程度よくなったので、いいラップタイムを記録することができたが、全体的にはタフなレースだった」
Aguri Suzuki 鈴木亜久里
SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表
  「タフなレースだったが、力は十分に発揮できたと思う。ドライバーたちもいいレースを戦った。再び2台そろってのフィニッシュを見ることができてハッピーだ。メカニックやエンジニアたちも、今日はピットストップでいい仕事をしてくれたが、レースのペースに関しては、シーズン終盤へ向けて、マシンの改善の努力をする必要がある。難しい週末になることはわかっていたが、チームやファクトリーの全員の努力に感謝したい」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

ROUND
#13
SEPTEMBER 09, 2007
順位 No. ドライバー コンストラクター タイム/差
1 1 F.アロンソ マクラーレン 1:18:37.806
2 2 L.ハミルトン マクラーレン +6.062
3 6 K.ライコネン フェラーリ +27.325
4 9 N.ハイドフェルド BMWザウバー +56.562
5 10 R.クビツァ BMWザウバー +60.558
6 16 N.ロズベルグ ウィリアムズ +65.810
7 4 H.コバライネン ルノー +66.751
8 7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team +72.168
9 15 M.ウェーバー レッドブル +75.879
10 8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team +76.958
11 12 J.トゥルーリ トヨタ +77.736
12 3 G.フィジケラ ルノー +1Lap
13 17 A.ブルツ ウィリアムズ +1Lap
14 23 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM +1Lap
15 11 R.シューマッハ トヨタ +1Lap
16 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM +1Lap
17 18 V.リウッツィ トロロッソ +1Lap
18 19 S.フェテル トロロッソ +1Lap
19 20 A.スーティル スパイカー +1Lap
20 21 山本左近 スパイカー +1Lap
RT 5 F.マッサ フェラーリ DNF
RT 14 D.クルサード レッドブル DNF
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ポイントランキング

ドライバー
 
順位 No. ドライバー コンストラクター 総合ポイント
1 2 L.ハミルトン マクラーレン 92
2 1 F.アロンソ マクラーレン 89
3 6 K.ライコネン フェラーリ 74
4 5 F.マッサ フェラーリ 69
5 9 N.ハイドフェルド BMWザウバー 52
6 10 R.クビツァ BMWザウバー 33
7 4 H.コバライネン ルノー 21
8 3 G.フィジケラ ルノー 17
9 17 A.ブルツ ウィリアムズ 13
10 16 N.ロズベルグ ウィリアムズ 12
11 15 M.ウェーバー レッドブル 8
12 14 D.クルサード レッドブル 8
13 12 J.トゥルーリ トヨタ 7
14 11 R.シューマッハ トヨタ 5
15 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 4
16 7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 2
17 19 S.フェテル トロロッソ 1
18 8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 0
19 19 S.スピード トロロッソ 0
20 23 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 0
21 20 A.スーティル スパイカー 0
22 21 C.アルバース スパイカー 0
23 18 V.リウッツィ トロロッソ 0
24 21 山本左近 スパイカー 0
- 21 M.ビンケルホック スパイカー 0
        MORE
コンストラクター
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 マクラーレン 166
2 フェラーリ 143
3 BMWザウバー 86
4 ルノー 38
5 ウィリアムズ 25
6 レッドブル 16
7 トヨタ 12
8 SUPER AGURI F1 TEAM 4
9 Honda Racing F1 Team 2
10 トロロッソ 0
11 スパイカー 0
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