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FORMULA 1
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イタリア ITALIAN GP
イタリアグランプリ
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ROUND
#13
SEPTEMBER 04, 2007

イタリアGPプレビュー

第13戦 イタリア
2007年9月4日(火)

今シーズン、ヨーロッパでのレースも残すところ2レースとなった。Honda Racing F1 Teamは今週末、第13戦イタリアGPを戦うべく、モンツァ・サーキットへと向かう。ミラノの北に位置し、緑に囲まれた公園内にあるこのサーキットは、全17戦中最速で、最も低いダウンフォースが必要とされる。ドライバーにもファンにも、そしてチーム関係者にも非常に評価の高い、そして長い歴史が刻まれた、聖地と呼べる場所である。

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COMMENT

コメント

Shuhei Nakamoto 中本修平
シニアテクニカルディレクター
「イタリアGPに向けた先週のテストでは、さまざまなウイングや、タイヤ、車体セットアップを試して、高速コースに最適なバランスを見つけることができました。このサーキットにある多くのストレートは、我々には非常に攻めがいがあります。ここも前戦トルコGP同様、予選に比べて、レースでのペースがよく、中団のライバルたちとのバトルを期待しています」
Jenson Button ジェンソン・バトン

「モンツァでのレースはいつも楽しみにしている。ここでのレースにはいろんな思い出があるし、週末の雰囲気も最高だ。コースではアスカリシケインが一番好きだ。クルマのバランスさえとれていれば、ここを駆け抜けるのは本当に最高の気分だ。一周はすごく速いし、ブレーキはいつも思いきり踏まなければならない。それから縁石をうまく使えるかどうかで、毎周コンマ1秒は違ってくる。先週僕たちはここで4日間のテストを行った。天候には恵まれなかったが、いい感触を得ることができた。ここモンツァ用のかなり特別な、低ダウンフォースのセッティングを試したが、いいパフォーマンスを発揮できた。厳しいレースが予想されるが、ここ数戦に比べ、好結果が出せると思う」

Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ
 

「ここはとにかく、GP全戦の中でも特別なレースだ。モンツァという伝説的なサーキットを走れるだけでも、本当に名誉なことだ。ここではいろんないい思い出があるが、優勝した2002年と2004年のレースは特に忘れられない。週末の雰囲気も、奮い立たせるようなものがある。そして長い歴史の中で繰り広げられてきた多くの名勝負を、肌で実感することができる。ここは全17戦中最速のコースで、ストレートでは時速340kmに達する。だからエンジンパワーは、特に重要になる。最も低いダウンフォースのマシンで、いかに安定したブレーキングをするか。そして縁石にうまく乗ることも、タイムを削るために重要なポイントだ。先週のモンツァテストでは、今回のレースに向けたセッティングとタイヤ評価に専念した。ある程度いいタイムも出せたし、マシンの反応も悪くない。週末のレースが、待ち遠しい」

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CIRCUIT

サーキット情報

AUTODROMO NAZIONALE DI
MONZA
アウトドローモ・ナチオナーレ・モンツァ

決勝53周、全長5.793km

ここモンツァは、モータースポーツの聖地として名高く、難易度の高さにかけても依然として、世界屈指のサーキットである。雰囲気も特徴も、ほかに類を見ない。そしてF1全17戦中では、最も歴史あるサーキットのひとつである。安全性の点からレイアウトが変更されたものの、全GP中で随一の超高速サーキットであることに変わりはない。

超高速コースであるがゆえに、マシンセットアップにはダウンフォースを極限まで減らすことが求められる。しかし同時に減速時の安定性も、重要な要素である。また縁石に効率よく乗り、高速時でも大きなアンダーステアを出さずにバランスを保たなければならない。さらに、レイアウト変更されたレティフィロとロジアの両シケインでは、立ち上がりのトラクション性能が、タイムアップの重要なカギとなる。トップスピードから低速セクションに入る減速時にかなりの高温が生じるが、ブレーキはこの高熱に耐えなければならない。

オーバーテイクは第1シケインと第2シケインで期待できるが、シケイン前の高速コーナーで先行マシンの後ろに付くことは、現代の空力特性を考えると難しい。かつて主流だったスリップストリーム(※)に入る戦略は、最近では2ストップ作戦のマシンが、燃料をたくさん積んだ1ストップのマシンよりもパフォーマンス面で十分に優位な場合のみ有効とされている。

※スリップストリーム:先行するマシンの真後ろにつくと、風が遮られて風の抵抗が減り、速度が上がって先行車を抜くことができるという現象

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HONDA IN ITARY

イタリアにおけるHonda

・四輪車の輸入販売拠点であるHonda Automobili Italiaはベローナにある。さらにアテッサのHonda italia Industrialeでは、二輪車、汎用製品の製造・販売を行っている。
・2006年のイタリアでの乗用車販売は、2万4000台を超えた。
・一方、二輪車販売は8万8000台に達し、ヨーロッパで最も多いHonda二輪車の販売を誇る。

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