モータースポーツ > F1世界選手権 > 第11戦 ハンガリーGP プレビュー
FORMULA 1
INFORMATION
ハンガリー HUNGARIAN GP
ハンガリーグランプリ
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
ROUND
#11
JULY 27, 2007

ハンガリーGPプレビュー

第11戦 ハンガリーGP
2007年7月27日(金)

F1GP第11戦ハンガリーGPが8月5日、ブダペスト郊外のハンガロリンクで開催される。前戦、ドイツ・ニュルブルクリンクでのヨーロッパGPは、涼しい天候の下、ドラマチックなレースが繰り広げられた。しかし、次戦のハンガリーGPは、35℃を超す酷暑の中での戦いとなりそうだ。美しいブダペストの街はF1関係者にも非常に人気がある。チームとしても、1年前に達成したチーム初優勝の感動をぜひ再現したいところだ。

ページトップへ
COMMENT

コメント

Shuhei Nakamoto 中本修平
シニアテクニカルディレクター
「ヘレステストでは、今回のレースに向けたマシンセットアップ、そして新たな空力パッケージの評価を行いました。3日間のテストでいい感触が得られたことをうれしく思います。ハンガロリンクは高速と低速、両方のコーナーで構成され、メカニカルグリップの優劣が重要です。ヘレスは連日非常に暑く、エンジンを限界まで試すいい機会となり、信頼性を十分に確認できました。今年のハンガロリンクは、例年以上に暑いと聞いています。気温と路面温度が非常に高い、厳しい戦いになると予想されますが、ヘレスで予行演習も十分行え、ポイント獲得に期待しています」
Jenson Button ジェンソン・バトン

「ハンガロリンクはリズムに乗って走れるし、低速、高速コーナーの配分もいいが、1年前までは、ここは僕にとって大好きなサーキットとはいい難かった。しかし、昨年以降、みんなも知っての通り、考えはすっかり変わった。初優勝の地は、永遠に特別な場所となるだろう。今年はかなり違ったレースになりそうだが、これからも着実な進歩を続けて、もう一歩レベルアップできたらいい。それでは、70周のレースを、全長4.381kmのコースでどう攻めるかを説明しよう。

ここは曲がりくねったレイアウトだけに、ダウンフォースレベルは最大に近い。だから最終コーナーを立ち上がって全開で加速していくときには、かなりの空気抵抗を感じることになる。1コーナー進入時の速度は、時速290km。5速から2速までギアを落として、180度ターンをクリアする。そしてごく短い直線のあと、左回りの2コーナーを2速で抜ける。そこからさらに高速の右コーナーへと下っていき、このコースで最も標高の低い地点になる。そこからの直線を一気に駆け上がり、5速でのターン4に飛び込む。ここは多くのドライバーが、リズムを崩してしまうところだ。あまりに速いコーナーのため、ちょっとしたミスでグラベルに直行する。

そこからターン5までのごく短い全開加速区間は、このコースの数少ない抜きどころのひとつだ。このコーナーは、3速で走り抜ける。そして再び、短い区間で全開に。その先に待ちかまえている右、左と続くシケインには文字通り、縁石にマシンを投げ出すイメージで飛び込んでいく。そこからはコースの右側をキープして、次の左コーナーに備える。このターン8は、3速だ。

すぐに3速の右コーナー。そして比較的高速の左、右のコーナーを抜ける。最後の右コーナーはふくらみすぎないようにしないと、人工芝に飛び出してしまう。短い直線のあとは、2速で抜ける右コーナーだ。そして再び、左の180度ターンを2速で。ピット入口を右手に見ながら坂道を駆け上がると、最後の右180度ターンが待っている。ここを3速で抜けると、メインストレートに戻って来る。

ハンガロリンクの1周は、とても疲れる。息を抜ける場所がないし、ずっとステアリングを握りしめていないといけない。去年は例外的にウエットコンディションだったが、通常はすごく暑い。しかも平均速度が低いから、ドライバーが受ける風も強くなく、クールダウンのチャンスも本当になく、体力的にかなりきついコースなんだ」

Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ
 

「今週末は、ものすごく暑くなりそうだ。ハンガリーGP史上、最も暑いレースの1つになるかもしれない。その意味で先週のヘレステストは、クルマにもドライバーにも、暑さに慣れるいい機会だった。このテストでは新しい空力、メカニカルパッケージを試し、いい感触が得られた。さらなる進化をレース本番で証明できることを期待している。僕はここで2002年に優勝して以来、表彰台に立ったこともあり、いいレースをしてきた。走っていても楽しいコースだし、今週末はぜひいい走りを見せたい」

ページトップへ
CIRCUIT

サーキット情報

Hungaroring ハンガロリンク

決勝70周、全長4.381km

1986年に東欧で初めてのグランプリとして開催されたハンガリーGPは、今ではすっかりカレンダーに定着した。ここはモナコ同様、多くのコーナーと短い直線が組み合わさり、最大限にダウンフォースが要求される。今週末は、ブリヂストンのスーパーソフトコンパウンドタイヤが使用される。これは第6戦カナダGP以来のことだ。このサーキットではひんぱんにレースが行われないため、走り始めの路面の汚れはひどい。そのため、特にラインを外すと、グリップは低い。そこに夏の暑さが加わるため、タイヤの摩耗も激しい。

ページトップへ
HONDA IN HUNGARY

ハンガリーにおけるHonda

・Hondaの現地法人Honda Hungaryは1994年以来、主に二輪、四輪ビジネスを展開。
・国内には、31の四輪販売網に加え、29の二輪ディーラーがある。
・ハンガリーでは、2006年に4140台の四輪車を販売。全体市場が前年比で6%縮小する中、Hondaの販売は28%増加。一方、二輪車は、2006年に3029台を販売した。

Page top
※このサイトをご覧になるには最新の Flash Player が必要です。