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FORMULA 1
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ヨーロッパ EUROPEAN GP
ヨーロッパグランプリ
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ROUND
#10
JULY 22, 2007
リザルト ポイント

大荒れのレースで、バリチェロ11位、デビッドソン12位完走

第10戦 ヨーロッパGP
2007年7月22日(日)・決勝
天候:晴れのち雨
気温:15〜20℃

第10戦ヨーロッパGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは11位完走。ジェンソン・バトンは激しい雨が降り出した2周目にコースアウト、リタイアを喫した。

一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、アンソニー・デビッドソンが12位完走。佐藤琢磨は20周目にリタイアした。

   
Honda Racing F1 Team

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

第10戦 ヨーロッパGP

青空が広がっているが、レース中に雨が降るという予報も出ている。午後2時の気温は20℃。メインストレートの上を、弱い向かい風が吹いている。

フォーメーションラップの最中に早くも雨粒が落ちてきた。スタート後、雨足は一気に激しくなり、10数台のマシンが次々とピットイン。レインタイヤに履き替える。ところが予想をはるかに超える雨の強さのため、バトンをはじめ、ビタントニオ・リウッツィ(トロロッソ)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)らが、次々に1コーナーを飛び出し、グラベルにはまってしまう。このため開始後13分、レースは赤旗中断となった。

レースは約20分後に、セーフティカーの先導とともに17台で再開された。バリチェロは9番手。しかし乾きつつある路面コンディションでペースが伸びず、序盤は12番手まで後退する。

レース中盤、30周目の時点で、バリチェロは11番手。そして35周目、3番手を走っていたキミ・ライコネン(フェラーリ)がリタイア。これで9番手に上がる。しかし39周目のピットイン後は11番手に後退。そのままチェッカーとなった。

   
COMMENT

Honda Racing F1 Team コメント

Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ(11位)
  「今日の結果はとても残念だ。おそらくロズベルグ(ウィリアムズ)とぶつかったときに受けたダメージのため、マシンはスタートからよくない感触で、レースが終わるまで改善することはなかったんだ。僕は今日のようなドライとウエットが混ざり合ったコンディションが得意だし、先の読めないレース展開の中で、いくつかのチャンスをつかんでいたと思う。マシンとこの状況を、フルに生かすことができなかった」
Jenson Button ジェンソン・バトン(リタイア)
  「いいスタートを切ることができず、20番手にポジションを落としてしまった。けれど、1周目では本当にいい走りができて、ウエットタイヤに履き替えるためにピットに入ったころには、6番手まで上がっていたんだ。その後、雨が強くなり、1コーナーはまるで湖みたいになっていた。ブレーキを踏んだとたん、タイヤが4輪ともロックして、ウオールにぶつかってしまった。そのときは、マッサ(フェラーリ)とアロンソ(マクラーレン)に続いて4番手につけていたというのに。僕は燃料をたくさん積んでいたし、いい戦略もあった。しかも、僕はウエットコンディションで走るのが好きなんだ。だから本当に残念だ。今日は運が向いていなかった」
Jacky Eeckelaert ジャッキー・エッケラート
Honda Racing F1 Team エンジニアリング・ディレクター
  「ポイント獲得のチャンスを逃してしまった。最初の2周でジェンソンは15台ものマシンをオーバーテイクし、4番手になっていた。そこでグラベルにつかまり、彼のレースは終わってしまった。ルーベンスは、ロズベルグに後ろから接触され、ディフューザーに激しい損傷を負った。レースは赤旗で中断されたが、グリッド上で十分な修復を行う時間はなかった。ルーベンスのマシンは空力的なパフォーマンスを発揮できず、前のマシンと戦えるようなペースを作り出すことができなかった」
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SUPER AGURI F1 TEAM

SUPER AGURI F1 TEAM 決勝レースの展開

第10戦 ヨーロッパGP

佐藤はすばらしいスタートを決め、1コーナーの混乱も切り抜けて、一気に10番手に。しかし激しい雨のため、2度にわたってピットイン。赤旗中断後に再開したレースでは、佐藤13番手、デビッドソン16番手から再スタートした。前半15周目の時点で、佐藤、デビッドソンは13、14番手を走っている。しかし20周目、佐藤は12番手を周回中に油圧系のトラブルが発生。リタイアを喫した。

デビッドソンは後半、10番手まで順位を上げる。しかし38周目のピットイン後は、12番手に後退。1周遅れで12位完走だった。

COMMENT

SUPER AGURI F1 TEAM コメント

Anthony Davidson アンソニー・デビッドソン(12位)
 

「天気のせいでコースが大混乱になった、厳しい一日だった。どのタイミングでどのタイヤを装着すればいいのか判断が難しかったが、ドライではHondaよりスピードが速く、ルーベンスと11位と12位を争ういいファイトができた。その戦いが今日のレースで一番よかったし、本当に楽しかったよ。その後の最終スティントの展開が楽しみだったが、結局、雨に苦しめられることになった。恐らく、そのときのタイヤ選択が間違っていたのだと思うが、それがレースの結果を左右するカギになってしまった。僕たちにはスピードがあったので、それはいい兆候だと思うが、ほかのドライバーたちの幸運や不運を利用することができなかったので、全体的には残念な一日だった」

Takuma Sato 佐藤琢磨(リタイア)
  「ドライタイヤで雨の中を走ることになったが、スタートは本当に楽しかったよ。いくつもポジションを上げることができて、その周の終わりには10位を走っていた。しかし、ドライタイヤで走り続けるには雨が強くなりすぎたので、次の周回にピットインしたのだけれど、その後、レッドフラッグが出てしまった。再スタートでも、僕たちはまあまあのスピードのようだったが、残念ながら油圧系のトラブルが発生して、僕はレースをリタイアすることになった。本当に残念だ」
Aguri Suzuki 鈴木亜久里
SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表
  「最初は天候が安定しなかったために、難しいレースとなった。僕たちの2台のマシンはいいペースで、いいパフォーマンスを発揮していたが、最終的には油圧系のトラブルで琢磨がリタイアすることになってしまった。アンソニーは走行を続けたが、コンディションが不安定だったために、その後のレースのタイヤの選択が難しくなった。しかし、アンソニーとチームのメンバーは今日もとてもいい仕事をしてくれた。ここニュルブルクリンクの経験を今後に生かしたいと思う」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

ROUND
#10
JULY 22, 2007
順位 No. ドライバー コンストラクター タイム/差
1 1 F.アロンソ マクラーレン 2:06:26.358
2 5 F.マッサ フェラーリ +8.155
3 15 M.ウェーバー レッドブル +65.674
4 17 A.ブルツ ウィリアムズ +65.937
5 14 D.クルサード レッドブル +73.656
6 9 N.ハイドフェルド BMWザウバー +80.298
7 10 R.クビツァ BMWザウバー +82.415
8 4 H.コバライネン ルノー +1Lap
9 2 L.ハミルトン マクラーレン +1Lap
10 3 G.フィジケラ ルノー +1Lap
11 8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team +1Lap
12 23 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM +1Lap
13 12 J.トゥルーリ トヨタ +1Lap
RT 6 K.ライコネン フェラーリ DNF
RT 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM DNF
RT 11 R.シューマッハ トヨタ DNF
RT 21 M.ビンケルホック スパイカー DNF
RT 7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team DNF
RT 20 A.スーティル スパイカー DNF
RT 16 N.ロズベルグ ウィリアムズ DNF
RT 19 S.スピード トロロッソ DNF
RT 18 V.リウッツィ トロロッソ DNF
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ポイントランキング

ドライバー
 
順位 No. ドライバー コンストラクター 総合ポイント
1 2 L.ハミルトン マクラーレン 70
2 1 F.アロンソ マクラーレン 68
3 5 F.マッサ フェラーリ 59
4 6 K.ライコネン フェラーリ 52
5 9 N.ハイドフェルド BMWザウバー 36
6 10 R.クビツァ BMWザウバー 24
7 3 G.フィジケラ ルノー 17
8 4 H.コバライネン ルノー 15
9 17 A.ブルツ ウィリアムズ 13
10 15 M.ウェーバー レッドブル 8
11 14 D.クルサード レッドブル 8
12 12 J.トゥルーリ トヨタ 7
13 16 N.ロズベルグ ウィリアムズ 5
14 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 4
15 11 R.シューマッハ トヨタ 2
16 7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 1
17 10 S.フェテル BMWザウバー 1
18 8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 0
19 19 S.スピード トロロッソ 0
20 23 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 0
21 20 A.スーティル スパイカー 0
22 21 C.アルバース スパイカー 0
23 18 V.リウッツィ トロロッソ 0
24 18 M.ビンケルホック スパイカー 0
        MORE
コンストラクター
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 マクラーレン 138
2 フェラーリ 111
3 BMWザウバー 61
4 ルノー 32
5 ウィリアムズ 18
6 レッドブル 16
7 トヨタ 9
8 SUPER AGURI F1 TEAM 4
9 Honda Racing F1 Team 1
10 トロロッソ 0
11 スパイカー 0
    MORE
   
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