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FORMULA 1
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オーストラリア AUSTRALIAN GP
オーストラリアグランプリ
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ROUND
#01
MARCH 18, 2007
リザルト ポイント

Honda勢、ポイント獲得ならず

第1戦 オーストラリアGP
2007年・3月18日(日)・決勝
会場:アルバートパーク・サーキット
天候:晴れ
気温:21〜22℃

開幕戦オーストラリアGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは11位。ジェンソン・バトンも15位完走だった。

一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨が12位、アンソニー・デビッドソンは16位だった。

   
Honda Racing F1 Team

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

第1戦 オーストラリアGP

雲ひとつない快晴に恵まれた決勝当日。風はやや強いものの、気温21℃、路面温度40℃という、絶好のレースコンディションとなった。スタート直後の1コーナーでは、若干の混乱が見られたものの、全車クリア。バトンはひとつ順位を上げて13番手、バリチェロも2周目にはチームメートのすぐ後ろについた。

しかし2台ともペースが伸びず、前を行くニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)に周回ごとに離されていく。バリチェロは序盤、コンクリートウオールにマシン左側を接触させたが、大きな影響はなく、周回を重ねた。

バトンはその後もペースが伸びず、14周目にはバリチェロが先行する。しかしバリチェロは19周目の最初のピットインで、17番手に後退。一方、27周目までピットインを持ちこたえたバトンだが、ピットロードでのスピード違反を問われ、ドライブスルーの罰則を科される。バリチェロが15番手に上がった代わりに、17番手まで下がった。

終盤、バリチェロは11番手まで順位を上げ、チェッカー。バトンも前のクルマのリタイアに助けられ、15番手に。ポイント獲得はならなかったものの、2台完走を果たした。

   
COMMENT

Honda Racing F1 Team コメント

Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ(11位)
  「ポイントは獲得できなかったけど、今日はコンペティティブなレースができたように思う。タイヤはうまく機能したし、僕らの戦略を生かせたと思う。レース序盤でジェンソンの後ろにいたときにタイムロスしたけど、これもレースだからね。チームオーダーなんてないから、タイミングを見つけて抜かなければならなかった。このことがなければポイント獲得の可能性がかなり高かったと思う。今日は、マシンの能力を最大限引き出せたと思う。たくさんの改善点もわかった。少なくとも、問題点と解決策は分かっているし、マレーシアまでには解決できると確信している」
Jenson Button ジェンソン・バトン(15位)
  「残念だけど、僕にとって、いい日でも、いい結果でもなかった。第1スティントは燃料のせいで、マシンが重かった。そして、クルマのアンダーステアに悩まされ、早めにピットストップをしなければいけなかった。最初のピットインでフロントウイングの調整を頼んだが、ラジオにトラブルがあって、僕のリクエストが伝わらず、チームは応えられなかった。次のピットストップで、ウイングをかなり立てたんだけど、大きな違いは出なかった。フロントエンド部分の空力に問題があると思う。それが問題だとしたら、すぐに解決できるはずだ。それから、さらに悪いことに、ドライブスルーペナルティも重なった。解決すべき点が何かは分かっているし、次のレースまで3週間あって、それまでにはテストもある。次戦マレーシアで、これらの改善を証したい」
Jacky Eeckelaert ジャッキー・エッケラート
Honda Racing F1 Team エンジニアリング・ディレクター
  「今日、2台の信頼性の高さを証明できたことはよかった。ルーベンスは、17番手から11番手に順位を上げ、力強い走りができ、ポイント圏内まであと9秒に迫るタイムでフィニッシュした。ジェンソンのマシンバランスはレース中、終始よくなかった。おそらくフロントウイングの空力部分に問題があると思う。そのことに加え、ドライブスルーのペナルティにより、彼はポジションを落としてしまった。ポイント獲得を狙っているので、レースペースを改善していかなければならない。次のレースまで3週間あるし、それまでによりコンペティティブなマシンを作り上げるために、できることはすべてやっていくつもりだ」
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SUPER AGURI F1 TEAM

SUPER AGURI F1 TEAM 決勝レースの展開

第1戦 オーストラリアGP

佐藤が得意のスタートダッシュを成功させ、いったんはヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)をパス。その後抜き返されたものの、10番手をキープして2台のトヨタを追う。デビッドソンは逆にスタートで大きく出遅れ、21番手に後退。さらにエイドリアン・スーティル(スパイカー)にも抜かれて、最後尾となる。

佐藤はその後も、トヨタと互角のペースで周回を重ねる。1回目のピットインで15番手まで下がるが、安定した速さは衰えず、すぐ前のトゥルーリを追いながら、後半33周目には12番手まで上がる。

佐藤は終盤42周目に2度目のピット作業を終えた後も、12番手を維持。そのままチェッカーを受けた。デビッドソンは16位だった。

COMMENT

SUPER AGURI F1 TEAM コメント

Takuma Sato 佐藤琢磨(12位)
  「まず最初に、チームのみんなによくやったと伝えたい。マシンの信頼性も高く、2台がそろってフィニッシュを果せたのは、ポジティブなシーズンのスタートといっていいだろう。スタートもエキサイティングだったし、団子状態だった1周目も楽しむことができた。ただ、コースのコンディションが一定ではなかったので、マシンのバランスに苦しみ、性能を十分に発揮することができなかった。しかし、学習のための経験としてポジティブにとらえて、ここから取り組みをスタートさせればいいと思う。2回目のピットストップでタイムロスしたので、それがフィニッシュの順位に響いた。残念だったけれど、いいパフォーマンスを見せることができたと思うし、とてもいいスタートを切ることができたので、マレーシアでまたいいレースをしたいと思う」
Anthony Davidson アンソニー・デビッドソン(16位)
  「スタートでマシンがアンチストールになって、動けなくなってしまい残念だった。もちろん、ターン1は最後尾だった。気持ちを切り替えて、レース序盤でポジションを取り戻そうと思った。十分なスペースは取っていたつもりだったのだが、スパイカーの1台をアウト側から抜こうとしたときに衝突した。マシンが空中にはね上げられて、激しく着地したので背中を痛めてしまった。その衝撃でラジオで話すのも難しいほどだった。次のレースのためにマシンのスピードを改善するには、セパンのテストでもっと長い距離を走ってマシンのバランスにどのような影響が出るのかを理解する必要がある。僕のマシンは大きなダメージを負って、ボディ右側全部がなくなってしまったし、フロアも壊れていた。ダウンフォースも大幅に失っていたはずだから、当然、スピードも出なかった。これが戦いということなのだろうが、どうしてもレースを最後まで走り抜き、初めてのグランプリのチェッカーフラッグを見たかったんだ」
Aguri Suzuki 鈴木亜久里
SUPER AGURI F1 TEAMチーム代表
  「みんなにありがとうと言いたい。この冬はテストでチームは本当に忙しかった。スタッフもメカニックもドライバーたちもよくがんばってくれた。昨日の予選はとてもいい結果だったが、レースでは少しアンラッキーだった。アンソニーはアンチストールでスタートがうまくいかなかった。琢磨はレースではいい戦いを見せたが、ピットストップがついていなかった。1回目のピットストップは時間がかかりすぎたし、2回目ではピットレーンに渋滞があって、いいタイミングでボックスを出ることができなかった。今日は2台がそろってフィニッシュできたというポジティブな一面もあったので、いいシーズンのスタートを切ることができたと思う」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

ROUND
#01
MARCH 18, 2007
順位 No. ドライバー コンストラクター タイム/差
1 6 K.ライコネン フェラーリ 1:25:28.770
2 1 F.アロンソ マクラーレン +7.242
3 2 L.ハミルトン マクラーレン +18.595
4 9 N.ハイドフェルド BMWザウバー +38.763
5 3 G.フィジケラ ルノー +66.469
6 5 F.マッサ フェラーリ +66.805
7 16 N.ロズベルグ ウィリアムズ +1Lap
8 11 R.シューマッハ トヨタ +1Lap
9 12 J.トゥルーリ トヨタ +1Lap
10 4 H.コバライネン ルノー +1Lap
11 8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team +1Lap
12 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM +1Lap
13 15 M.ウェーバー レッドブル +1Lap
14 18 V.リウッツィ トロロッソ +1Lap
15 7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team +1Lap
16 23 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM +2Laps
17 20 A.スーティル スパイカー +2Laps
RT 17 A.ブルツ ウィリアムズ DNF
RT 14 D.クルサード レッドブル DNF
RT 10 R.クビツァ BMWザウバー DNF
RT 19 S.スピード トロロッソ DNF
RT 21 C.アルバース スパイカー DNF
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ポイントランキング

ドライバー
 
順位 No. ドライバー コンストラクター 総合ポイント
1 6 K.ライコネン フェラーリ 10
2 1 F.アロンソ マクラーレン 8
3 2 L.ハミルトン マクラーレン 6
4 9 N.ハイドフェルド BMWザウバー 5
5 3 G.フィジケラ ルノー 4
6 5 F.マッサ フェラーリ 3
7 16 N.ロズベルグ ウィリアムズ 2
8 11 R.シューマッハ トヨタ 1
9 12 J.トゥルーリ トヨタ 0
10 4 H.コバライネン ルノー 0
11 8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 0
12 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 0
13 15 M.ウェーバー レッドブル 0
14 18 V.リウッツィ トロロッソ 0
15 7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 0
16 23 アンソニー・デビッドソン SUPER AGURI F1 TEAM 0
17 20 A.スーティル スパイカー 0
- 17 A.ブルツ ウィリアムズ 0
- 14 D.クルサード レッドブル 0
- 10 R.クビツァ BMWザウバー 0
- 19 S.スピード トロロッソ 0
- 21 C.アルバース スパイカー 0
        MORE
コンストラクター
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 マクラーレン 14
2 フェラーリ 13
3 BMWザウバー 5
4 ルノー 4
5 ウィリアムズ 2
6 トヨタ 1
7 Honda Racing F1 Team 0
8 SUPER AGURI F1 TEAM 0
9 レッドブル 0
10 トロロッソ 0
11 スパイカー 0
    MORE
   
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