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FORMULA 1
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オーストラリア AUSTRALIAN GP
オーストラリアグランプリ
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ROUND
#01
MARCH 08, 2007

オーストラリアGP プレビュー

第1戦 オーストラリアGP
2007年3月9日(金)

F1GP2007年シーズンは、今週末メルボルンで開催されるオーストラリアGPで戦いの火ぶたが切られる。

2月下旬に発表されたHonda Racing F1 Teamの新しいマシン・カラーリングは、地球環境を意識した新しい試みだ。その「地球カラー」をまとったRA107は、このグランプリがサーキットでの初披露、そして実戦デビューとなる。開幕戦に先立ち、地球環境への意識を高めるため、レースドライバーのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロは、アルバートパーク小学校を訪問。同校生徒たちと、省エネに関するプログラムを行うことになっている。

チームは今年、バトン、バリチェロという同じドライバーラインナップでシーズンを戦う。2人の経験、能力は、全22人のドライバーの中でも、卓越したものである。

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COMMENT

コメント

Shuhei Nakamoto 中本修平
シニアテクニカルディレクター
「100%Hondaチームとなって2年目の今年、われわれは非常に高い目標を設定しました。冬のテストを終え、いよいよ開幕戦に臨むことに、毎年のことながらとても興奮しています。直前のバーレーンテストである程度の進化を達成できたとはいえ、本来望んでいたポジションに到達するには、まだやるべきことは多いです。現時点では予選よりも、レース中の走行ペースの方が優れているようですが、いずれにしても現行のマシンから最大限の能力を引き出すべく、ベストを尽くすつもりです。そして開幕戦後のセパンテストでは、さらなる改良パーツを投入します」
Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ
「オーストラリアGPはF1全戦の中でも、僕の大好きなレースのひとつだ。この週末の雰囲気はすばらしいし、メルボルンでの滞在はいつも楽しんでる。Hondaに移籍して2年目の今年、チームにもすっかり溶け込んだ。当然、去年以上の成績を挙げるつもりだし、シーズン開幕の今、本当に気合いが入っている。それから長年慣れ親しんだブリヂストンタイヤを再び履くことも、僕にはうれしい。RA107を投入して以来、冬のテストでの進化には目を見張るものがあった。とはいえまだまだ、やるべきことも多い。でもHondaの底力を持ってすれば、シーズン中に必ず飛躍できるはずだ」
Jenson Button ジェンソン・バトン
  「F1デビューした場所だからね。僕にとっては、いつまでも特別なグランプリだよ。でもアルバートパークというサーキットだけじゃなく、開幕戦を迎えてざわめく街の雰囲気も大好きだ(バトンは7年前の2000年、ここメルボルンでF1キャリアをスタートした)。
僕はオーストラリアに着くとすぐ、実戦間近ということもあって、かなりみっちりとトレーニングを重ねる。現地で仲よくなった友人と、サーキット近くの海岸沿いを自転車で走るんだ。レース前のトレーニングには最高の場所だし、それ以外の時間は地元のレストランをチェックして楽しんでいる。開幕戦の気候は、例年けっこう変わりやすい。ある年は南極から冷たい風が吹き込んで、ものすごく寒かったり。それが翌年には、ウソのように暖かくなったりする。もちろん暖かい方がありがたいから、今年もそれを祈っている。
シーズン最初のレースだけに、スタートして1コーナーになだれ込むときは、混乱が生まれるだろう。路面はすごくバンピーだから、ブレーキングしながらその上に乗って、タイヤをロックさせないよう、気をつけないといけない。スタート時は、抜くには最高のタイミングだ。あとは裏のストレートから右へと続く、高速のアスカリコーナーかな。あとは3コーナーでも仕掛けられるけど、成功の可能性はかなり低い。ここではとにかく、コーナリング中にちゃんとクリップにつくことが重要だ。他のサーキットでは、コーナー進入時のブレーキングが重視されることが多い。でもここはシケインとS字コーナーで、レイアウトが構成されてる。だから非常に正確、かつ安定したドライビングが求められるんだ。
冬の間に努力していたことすべてが、このシーズン初戦で発揮されなければならない。的確なレース戦略、ミスのないピット作業、そしてマシンの信頼性。すべてがうまく回らないといけないんだ」
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CIRCUIT

サーキット情報

Albert Park Circuit アルバートパーク・サーキット

決勝58周、全長5.303km

アルバートパークでは1953年に、非選手権としてオーストラリアGPを開催している。それが毎年のイベントとして定着したのは、1996年からのことである。公園内の湖に沿って走るコースは、当初からほとんどレイアウトが変わっていない。とはいえピットエリア裏手には、反時計回りだった旧コースがひっそりと残っている。

アルバートパークは非常に高いダウンフォースを要求されるサーキットであり、ドライバーに人気も高い。全長5.303kmの中に、短いストレートから低中速コーナーが配置され、トラクションとブレーキング時の安定性を損なわないセットアップ、さらに高い空力性能が求められる。

コースの一部は通常、一般道路として使用されており、GP初日の路面はかなり汚れがひどい。しかしそれもすぐにきれいになり、ラバーが乗っていくにつれ、タイムはどんどん削られていく。舗装自体はスムーズなために、タイヤの摩耗はさほど問題にならない。しかしその性能を十分に引き出すのは、決して簡単なことではない。

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HONDA IN AUSTRALIA

オーストラリアにおけるHonda

・オーストラリアHondaは、1969年に設立された。
・この4年間、販売実績は驚異的に伸びており、4年連続して記録を更新している。
・2006年の販売総数は、5万4202台。SUVを除いた乗用車のシェアは7.3%、全体でも5.6%を占めている。
・2007年は6万台の販売を目標としている。

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