決勝当日は曇り。午前中には、かなり強い降雨にも見舞われた。結局この3日間、一度も太陽は顔を見せなかったことになる。それでも午後2時のレース開始前には雨も止み、路面は徐々に乾き始めている。
スタート直後、バトンは3番手に浮上。バリチェロはK.ライコネン(マクラーレン)にかわされ、5番手に。バトンも裏のストレートで先行され、4番手に戻った。8周目、バリチェロはM.シューマッハ(フェラーリ)にも抜かれて、6番手に後退した。
シューマッハはバトンに、僅差で迫る。このころには、走行ラインが見えるほど路面は乾いている。そして13周目、バトンは長いストレートでかわされ、5番手に下がった。バトンのペースが落ちる。そして15周目にピットインし、9番手でコースに復帰した。17周目にはバリチェロもピットイン。こちらは給油だけで、タイヤは交換しない。
ペースが伸びないバトンは、20周目には、10番手まで後退した。30周目、バリチェロは4番手を快走。バトンは7番手ながら、ペースを戻しつつある。そして34周目。2度目のピットに入ったバトンは、ドライタイヤに履き替えた。バリチェロも37周目にドライに。しかし5、6番手で2人が走っていた49周目、バトンが挙動を乱して、コースオフ。P.デ・ラ・ロサ(マクラーレン)に先行されてしまう。
ゴールまで残り5周のころから、再び雨が降り始める。しかしタイムに大きな影響はないようだ。そしてゴールまで残り2周、バトンはデ・ラ・ロサを抜き返し、さらに最終周でまずバリチェロ、次にN.ハイドフェルド(BMWザウバー)を抜いて、4位入賞を果たした。バリチェロはヘアピンのブレーキングで、ハイドフェルドに追突。フロントウイングにダメージを受けたものの、6位でフィニッシュした。 |