前日の予選後、5番手に入ったF.アロンソ(ルノー)が「予選中にF.マッサ(フェラーリ)の走行を妨害した」として、上位3つのタイムを抹消するというペナルティが科された。この結果、Honda勢の順位が1つずつ繰り上がり、バトンが5番グリッド、バリチェロ8番グリッドからのスタートとなった。
バトンはスタート直後の混乱をうまく切り抜けて、5番手をキープ。背後からアロンソが迫り、自身はマッサを追う展開に。一方のバリチェロは2つ順位を落として、10番手に後退。
14周目から、上位陣の1回目のピットイン作業が始まった。20周目にピットに入ったバトンは、コースインでは一瞬早くアロンソに先行したものの、その後抜かれて10番手に。バリチェロは、半分を終えた27周目には4番手を快走する。
ワンストップ作戦のバリチェロは、30周目にピットインをし、9番手でレース復帰。この時点でバトンは、6番手だ。バトンは、その後5番手まで順位を上げたものの、41周目のピットインで7番手に後退した。このままゴールかと思われたが、終盤に波乱が起きる。3番手を走っていたアロンソが、エンジンブローでリタイア。さらに4番手を走っていたマッサが、急制動で右フロントタイヤを傷め、緊急ピットイン。その間、バトン5番手、バリチェロ6番手に順位を上げる。バトンは、前を走るG.フィジケラ(ルノー)に0.6秒差まで詰め寄るものの、一歩及ばずそのままフィニッシュ。バリチェロもバトンに続き6番手でレース終えた。
この結果、チームは、第13戦ハンガリーGP以来の3戦連続ダブル入賞となった。 |