Formula 1 Honda Racing
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2006.09.10 Rd.15 イタリアGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/12
バーレーンGP
02 3/19
マレーシアGP
03 4/2
オーストラリアGP
04 4/23
サンマリノGP
05 5/7
ヨーロッパGP
06 5/14
スペインGP
07 5/28
モナコGP
08 6/11
イギリスGP
09 6/25
カナダGP
10 7/2
アメリカGP
11 7/16
フランスGP
12 7/30
ドイツGP
13 8/6
ハンガリーGP
14 8/27
トルコGP
15 9/10
イタリアGP
16 10/1
中国GP
17 10/8
日本GP
18 10/22
ブラジルGP
第15戦 イタリアGP
イタリアGPプレビュー
2006年9月1日(金)

 ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロが、ダブル入賞を果たした前戦トルコGP。そして、Honda Racing F1 Teamはヨーロッパラウンド最終戦となる第15戦イタリアGPに挑む。

 舞台となる「アウトドローモ・ナチオナーレ・モンツァ」は、ミラノの北に位置し、緑が生い茂るロイヤルパークの中にある。グランプリコースの中でも、最も歴史の古いサーキットのひとつである。GPを前に、ここに全11チームが集まり、前回のテストから夏休みを挟んで5週間ぶりとなる合同テストを行った。このモンツァは、最高時速が340km/hを超え、全戦の中でも随一の高速コースだ。Hondaは3日間に、全4人のドライバーが参加し、イタリアGPに向けてのマシンセットアップやタイヤ選択などを集中的にこなした。

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コメント

ルーベンス・バリチェロ
「モンツァは僕にとって、本当に特別なイベントだ。今でも多くのイタリアのファンから手紙をもらうし、待ちきれない週末だよ。ここでは、2002年と2004年の2回勝つことができた。これらは数多くの思い出の中でも、特に忘れられないものだ。速さの点でいえば、ここは、F1カレンダーの中でも文句なしに最も速いサーキットだ。正確なブレーキングと、トラクション性能、そしてもちろんエンジンパワーが、ここでは求められる。レースに向けてのテストは、タイヤ選択と低ダウンフォースでのクルマの煮詰めが主なメニューだったけど、僕らはいい結果を得ることができた。だから週末のレースが、本当に楽しみだ」

ジェンソン・バトン
「モンツァでのレースが、楽しみでしょうがない。週末の雰囲気は最高だし、これまでエキサイティングなレースが行われ、今年もファンにとってすばらしい展開になることを期待してるよ。ここでは2004年に表彰台に上がってるし、走って楽しいコースだ。今年は路面が再舗装されたために、タイヤ選択には特別な注意が必要だった。でもミシュランとの共同作業でのテストは、すごくうまくいったよ。このコースでのマシンバランスは、そんなに悪くないから、レースでもかなりいけると思う」

ジル・ド・フェラン Honda Racing F1 Team スポーティングディレクター
「F1を愛する人々にとって、モンツァに行くことは特別な意味を持つはずだ。その歴史はほかとは比べられないし、雰囲気も最高に盛り上がる。長いストレートと高速コーナーで構成されたコース自体も、ほかのサーキットにはないといっていい。ここではとにかく空力面での効率のよさと、エンジンパワーが重要となる。今年、コースの大部分が再舗装されて、タイヤに要求される特性が少し変化した。それもあって3日間のテストでは、タイヤ選択を集中的に行った。もちろん空力セッティングも、欠かさなかったけれどね。ジェンソンとルーベンスは過去、ここですばらしい成績を収めている。特にルーベンスは、2度の優勝経験がある。テストでのマシンパフォーマンスも悪くなかったし、この週末は好結果が期待できそうだ」

 
サーキット情報

アウトドローモ・ナチオナーレ・モンツァ(全長5.793km、レース53周)

 ここモンツァは、モータースポーツの聖地として名高く、難易度の高さにかけても依然として、世界屈指のサーキットである。雰囲気も特徴も、他に類を見ない。そしてF1全18戦中では、最も歴史あるサーキットのひとつである。安全性の点からレイアウトが変更されたものの、全GP中で随一の超高速サーキットであることに変わりはない。

 超高速コースであるがゆえに、マシンセットアップにはダウンフォースを極限まで減らすことが求められる。しかし同時に減速時の安定性も、重要な要素である。また縁石を効率よく使い、高速時でも大きなアンダーステアを出さずにバランスを保たなければならない。さらに、レイアウト変更されたレティフィロとロジアの両シケインでは、立ち上がりのトラクション性能が、タイムアップの重要な鍵となる。トップスピードから低速セクションに入る減速時にかなりの高温が生じるが、ブレーキはこの高熱に耐えなければならない。

 オーバーテイクは第1シケインと第2シケインで期待できるが、シケイン前の高速コーナーで先行マシンの後ろに付くことは、現代の空力特性を考えると難しい。かつて主流だったスリップストリームに入る戦略は、最近では2ストップ作戦のマシンが、燃料をたくさん積んだ1ストップのマシンよりもパフォーマンス面で十分に優位な場合のみ有効とされている。

※スリップストリーム:先行するマシンの真後ろに、風が遮られて風の抵抗が少ない空間ができる現象。この空間に入ることで、速度が上がって先行車を抜くことができる

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