Formula 1 Honda Racing
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2006.08.27 Rd.14 トルコGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/12
バーレーンGP
02 3/19
マレーシアGP
03 4/2
オーストラリアGP
04 4/23
サンマリノGP
05 5/7
ヨーロッパGP
06 5/14
スペインGP
07 5/28
モナコGP
08 6/11
イギリスGP
09 6/25
カナダGP
10 7/2
アメリカGP
11 7/16
フランスGP
12 7/30
ドイツGP
13 8/6
ハンガリーGP
14 8/27
トルコGP
15 9/10
イタリアGP
16 10/1
中国GP
17 10/8
日本GP
18 10/22
ブラジルGP
第14戦 トルコGP
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バトン4位、バリチェロ8位で、前戦に続く、ダブル入賞
2006年8月27日(日)・決勝
会場:イスタンブールパーク・サーキット 天候:晴れ 気温:34〜37℃
リザルト&ポイント

 トルコGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは4位、ルーベンス・バリチェロも8位に入り、前戦ハンガリーGPに続き、今季3度目となるダブル入賞を果たした。 

 一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨がレース終了時まで周回を続けたものの、規定周回数に達せず、完走扱いとならなかった。山本左近は、前半23周目にリタイアした。

第14戦 トルコGP
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Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

 決勝当日は、この週末一番の暑さとなった。レース開始時点の午後3時で、気温35℃、路面温度は52℃。そして湿度はわずか24%と乾いたコンディションとなった。

 スタート直後から、波乱の展開。1コーナーで4番グリッドのG.フィジケラ(ルノー)がスピン。それをきっかけに後方で多重接触が起き、K.ライコネン(マクラーレン)らのマシンがダメージを受け、緊急ピットイン。バトンはこれを切り抜けて、5番手。バリチェロはほかのマシンに押し出されるも、14番手につけている。

 12周目にV.リウッツィ(トロロッソ)のコース上でのストップにより、セーフティカーが入る。セーフティカーがクリアになった16周目に、バリチェロは入賞圏内目前の9位を走行。J.トゥルーリ(トヨタ)にコンマ4秒迫りをみせ、抜きつ抜かれつの展開に。後半に入り、上位陣のピットインにより順位を上げ、44周目のピットインの時点で、6位を走行する。終盤46周目以降は、前を走る7位のR.シューマッハ(トヨタ)を追う展開に。徐々にその差を縮め、ラスト5周には、コンマ7秒差まで詰め寄る。しかし、粘り強い走りをみせたものの、そのまま8位でフィニッシュ。

 一方、バトンは、2度のピットインを行うも安定した走りを見せ、2周目以降、最後まで4位をキープし、チェッカーを受けた。これにより、前戦ハンガリーGPに続く、今季3度目のダブル入賞を遂げた。

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Honda Racing F1 Team コメント

ジェンソン・バトン 4位
「今日はチームにとっていいレースになった。2台でポイントが取れてよかったよ。速さでは、フェラーリ勢やルノーのアロンソにかなわなかったけど、自分たちの弱い部分や足りないものは分かっている。それを克服したとき、僕らはすごくコンペティティブになるだろう。最終スティントはすごくよかった。タイヤのグレイニングも少なかったし、どんどんペースが上がっていったんだ。前のレースのリザルトには及ばなかったけど、いい週末だったと思うよ」

ルーベンス・バリチェロ 8位
「今日は2台でポイントを取ってフィニッシュできて、すごくうれしい。今日はクルマの調子がコンペティティブだっただけに、1コーナーで誰かに押し出されて、タイムロスしたのが残念だった。その一件さえなければ、もっと上位で戦えたはずだ。ペースはよかったし、チームのみんなの熱い思いが伝わり、それにふさわしい結果を手にすることができたと思う。レースの最後に、友人のフェリペ・マッサのためのブラジル国歌を聴けてうれしかったよ。彼の初勝利を祝福したい」

ジル・ド・フェラン Honda Racing F1 Team スポーティングディレクター
「なんてエキサイティングなレースだ! 2台ともポイントが取れて、とても満足している。いい結果だし、おおむね満足のいく週末となった。ジェンソンは1コーナーのアクシデントに巻き込まれず、ラッキーだったし、それ以降はとてもハードにプッシュを続け、ミスのないレースをした。しかし最終的には表彰台を狙えるだけの速さが足りなかった。ルーベンスの方は不運にも、1コーナーでいくつかポジションを落としてしまった。しかし彼はすばらしい速さと意志の強さをみせ、ポジションをばん回しながら最後まで戦い続けた。エンジンはどちらも2戦目ながら、信頼性に優れたパフォーマンスをみせ、ルーベンスの方はレース中、回転数を最大限に上げたにもかかわらず問題なかった。いい気分でトルコを離れることができるが、まだやるべきことがあるのは分かっている。それから見事な初勝利を飾ったフェリペ・マッサに祝福の言葉をかけたいね!」

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第14戦 トルコGP
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SUPER AGURI F1 TEAM 決勝レースの展開

 スタート直後の多重事故で、佐藤は他のマシンと接触。マシンにダメージを負って緊急ピットインした。そのままリタイアかと思われたが、修理が終わり先頭から16周遅れてレースに復帰。

 一方の山本は、1周目の事故をうまく切り抜けて、順調に周回を重ねる。しかし17番手を走っていた23周目、1コーナーでコースアウトし、リタイアを喫した。

 佐藤はレース終了時まで走り続けたが、周回数が足りずに完走扱いにはならず。しかし今回からSA06に投入した新しいサスペンションの実戦データを収集でき、2週間後の次戦イタリアGPに望みをつなぐレースとなった。

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SUPER AGURI F1 TEAM コメント

佐藤琢磨 完走扱いならず
「チームにとっては、再びチャレンジングな週末となった。もちろん、新しいサスペンションのマシンを持ってくることになったら、予選とレースの前に十分な走行を終えることができないことはわかっていた。しかし、昨日のシャシー関連のトラブルのことを考えると、今週末はよくやったと思う。レースのスタートではターン1を抜ける間に少なくとも2、3台はオーバーテイクしたけれど、運悪く誰かに後方から突っ込まれてシャシーとリアタイヤにかなりのダメージを負ってしまい、ピットに戻ることになった。メカニックが短時間ですばらしい作業をしてくれたおかげで、その後、何周も遅れてしまったがコースに戻ることができた。残念ながらマシンは完全に修復されていたわけではなかったので、その後のレースも苦しむことになったが、新しいサスペンションのとても貴重なデータを収集することができた。来週はモンツァでこのマシンのテストを行うことになっているので、次のグランプリではいいレースを戦いたいと思う」

山本左近 リタイア(23周目)
「ここトルコでは絶対に完走したいと思っていたので、レースをフィニッシュできなかったのが残念だ。スタートは成功して、ターン1ではアクシデントも避けることができたし、ポジションもかなり上げることができた。その後もプッシュし続けて、ミナルディやトロロッソのマシンといいファイトを交わすこともできたが、残念ながら最終的にはスピンを喫し、エンジンが止まってしまい、僕のレースは終わってしまった。来週のモンツァのテストでは、SA06を改善する作業を続ける。まだ完走を果たしていないこともあるし、今はイタリアGPを楽しみにしたい」

鈴木亜久里 SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表
「今日は、僕たちにとってはいいレースではなかった。スタート直後、琢磨がターン1のアクシデントの犠牲になってしまったが、メカニックが頑張ってマシンを修復してくれた。琢磨は数周遅れでレースに戻ることになったが、フィニッシュラインを越えるまで走り続け、貴重なデータを集めてくれた。左近はいいスタートを切って、最初のアクシデントもどうにか避けることができた。その後、第1コーナーでミスを犯し、スピンしてリタイアとなったのは経験不足が原因だが、彼があそこまで走り抜いたのは、彼にとってもチームにとっても非常に重要なことだった。今は、来週のモンツァでSA06の開発をさらに続けることを楽しみにしている」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ドライバー コンストラクター タイヤ タイム/差
1 6 F.マッサ フェラーリ B 1:28:51.082
2 1 F.アロンソ ルノー M +5.575
3 5 M.シューマッハ フェラーリ B +5.656
4 12 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team M +12.334
5 4 P.デ・ラ・ロサ マクラーレン M +45.908
6 2 G.フィジケラ ルノー M +46.594
7 7 R.シューマッハ トヨタ B +59.337
8 11 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team M +60.034
9 8 J.トゥルーリ トヨタ B +1Lap
10 9 M.ウェーバー ウィリアムズ B +1Lap
11 15 C.クリエン レッドブル M +1Lap
12 17 R.クビカ BMWザウバー M +1Lap
13 21 S.スピード トロロッソ M +1Lap
14 16 N.ハイドフェルド BMWザウバー M +2Laps
15 14 D.クルサード レッドブル M DNF
RT 19 C.アルバース ミッドランド B DNF
RT 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM B +17Laps
RT 10 N.ロズベルグ ウィリアムズ B DNF
RT 23 山本左近 SUPER AGURI F1 TEAM B DNF
RT 20 V.リウッツィ トロロッソ M DNF
RT 3 K.ライコネン マクラーレン M DNF
RT 18 T.モンテイロ ミッドランド B DNF
【ドライバー】 【コンストラクター】
順位 ドライバー コンストラクター 総合
ポイント
1 F.アロンソ ルノー 108
2 M.シューマッハ フェラーリ 96
3 F.マッサ フェラーリ 62
4 G.フィジケラ ルノー 52
5 K.ライコネン マクラーレン 49
6 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 36
7 JP.モントーヤ マクラーレン 26
8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 22
9 N.ハイドフェルド BMWザウバー 19
10 R.シューマッハ トヨタ 18
11 P.デ・ラ・ロサ マクラーレン 14
12 D.クルサード レッドブル 14
13 J.トゥルーリ トヨタ 10
14 J.ビルヌーブ BMWザウバー 7
15 M.ウェーバー ウィリアムズ 6
16 N.ロズベルグ ウィリアムズ 4
17 C.クリエン レッドブル 2
18 V.リウッツィ トロロッソ 1
19 S.スピード トロロッソ 0
20 T.モンテイロ ミッドランド 0
21 C.アルバース ミッドランド 0
22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 0
23 R.クビカ BMWザウバー 0
24 井出有治 SUPER AGURI F1 TEAM 0
25 フランク・モンタニー SUPER AGURI F1 TEAM 0
26 山本左近 SUPER AGURI F1 TEAM 0
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ルノー 160
2 フェラーリ 158
3 マクラーレン 89
4 Honda Racing F1 Team 58
5 トヨタ 28
6 BMWザウバー 26
7 レッドブル 16
8 ウィリアムズ 10
9 トロロッソ 1
10 ミッドランド 0
11 SUPER AGURI F1 TEAM 0
ポイント一覧
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