■佐藤琢磨 完走扱いならず 「チームにとっては、再びチャレンジングな週末となった。もちろん、新しいサスペンションのマシンを持ってくることになったら、予選とレースの前に十分な走行を終えることができないことはわかっていた。しかし、昨日のシャシー関連のトラブルのことを考えると、今週末はよくやったと思う。レースのスタートではターン1を抜ける間に少なくとも2、3台はオーバーテイクしたけれど、運悪く誰かに後方から突っ込まれてシャシーとリアタイヤにかなりのダメージを負ってしまい、ピットに戻ることになった。メカニックが短時間ですばらしい作業をしてくれたおかげで、その後、何周も遅れてしまったがコースに戻ることができた。残念ながらマシンは完全に修復されていたわけではなかったので、その後のレースも苦しむことになったが、新しいサスペンションのとても貴重なデータを収集することができた。来週はモンツァでこのマシンのテストを行うことになっているので、次のグランプリではいいレースを戦いたいと思う」
■山本左近 リタイア(23周目) 「ここトルコでは絶対に完走したいと思っていたので、レースをフィニッシュできなかったのが残念だ。スタートは成功して、ターン1ではアクシデントも避けることができたし、ポジションもかなり上げることができた。その後もプッシュし続けて、ミナルディやトロロッソのマシンといいファイトを交わすこともできたが、残念ながら最終的にはスピンを喫し、エンジンが止まってしまい、僕のレースは終わってしまった。来週のモンツァのテストでは、SA06を改善する作業を続ける。まだ完走を果たしていないこともあるし、今はイタリアGPを楽しみにしたい」
■鈴木亜久里 SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表 「今日は、僕たちにとってはいいレースではなかった。スタート直後、琢磨がターン1のアクシデントの犠牲になってしまったが、メカニックが頑張ってマシンを修復してくれた。琢磨は数周遅れでレースに戻ることになったが、フィニッシュラインを越えるまで走り続け、貴重なデータを集めてくれた。左近はいいスタートを切って、最初のアクシデントもどうにか避けることができた。その後、第1コーナーでミスを犯し、スピンしてリタイアとなったのは経験不足が原因だが、彼があそこまで走り抜いたのは、彼にとってもチームにとっても非常に重要なことだった。今は、来週のモンツァでSA06の開発をさらに続けることを楽しみにしている」
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