Formula 1 Honda Racing
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2006.05.28 Rd.07 モナコGP
スケジュール
Rd. Date
01 3/12
バーレーンGP
02 3/19
マレーシアGP
03 4/2
オーストラリアGP
04 4/23
サンマリノGP
05 5/7
ヨーロッパGP
06 5/14
スペインGP
07 5/28
モナコGP
08 6/11
イギリスGP
09 6/25
カナダGP
10 7/2
アメリカGP
11 7/16
フランスGP
12 7/30
ドイツGP
13 8/6
ハンガリーGP
14 8/27
トルコGP
15 9/10
イタリアGP
16 10/1
中国GP
17 10/8
日本GP
18 10/22
ブラジルGP
第7戦 モナコGP
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バリチェロ、今季最高の4位入賞。モンタニーは、F1初完走
2006年5月28日(日)・決勝
会場:モンテカルロ市街地 天候:晴れ 気温:26℃
リザルト&ポイント

 モナコGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロが4位入賞。後半、3番手まで上がっていたが、ピットレーンでの速度違反で惜しくも表彰台を逃した。ジェンソン・バトンは11位完走だった。

 一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、フランク・モンタニーが16位でF1初完走。佐藤琢磨は47周目でリタイアに終わった。

第7戦 モナコGP
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第7戦 モナコGP
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Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開

 前日の予選で、ポールポジションを獲得したM・シューマッハ(フェラーリ)と5番手だったG・フィジケラ(ルノー)のペナルティにより、バリチェロは5番手、バトンは13番手からのスタートとなった。スタートで、バトンは出遅れて15番手に後退。バリチェロは5番手をキープするもののペースが伸びず、先頭集団との差が開いていく。

 約3分の1を終えた26周目でバリチェロは5番手。バトンは16番手。ともに1回ストップ作戦を選択し、かなり重い燃料を積んで走行した。バトンは42周目にピットイン。一方のバリチェロは45周目まで引っ張り、背後から0.5秒差まで迫っていたJ・トゥルーリ(トヨタ)と、同じタイミングでピットに向かう。ほぼ同じ作業時間を終え、バリチェロがわずかに先行。5番手をキープして、コースに復帰した。

 後半、立て続けに波乱が起きる。48周目に、3番手を走っていたM・ウェーバー(ウィリアムズ)、50周目に、首位のF・アロンソ(ルノー)に迫っていたK・ライコネン(マクラーレン)が、それぞれリタイアを喫した。これでバリチェロは表彰台圏内の3番手に。しかし背後からは、トゥルーリら3台に追いかけられる展開。

 ところが63周目にピットレーンの速度違反で、ドライブスルーの罰則を科される。これで5番手に後退。しかし、73周目に3番手走行中のトゥルーリがリタイアし、最後は4位でチェッカーを受けた。バトンは11位完走だった。

第7戦 モナコGP
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第7戦 モナコGP
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Honda Racing F1 Team コメント

ルーベンス・バリチェロ 4位
「4位入賞でポイントを稼げたし、今シーズンベストの結果を出せた。でも、3位になれなかったことは悔しいよ。タフなレースで、戦闘力を十分に感じることができなかった。燃料をたくさん積んでいたので、マシンのバランスには苦しんだけど、ペースを維持しようと精一杯努力した。リミッターのライトは点いていたはずなので、ドライブスルーペナルティを科されたのは大きな打撃だった。あと1ポイント取れたはずだったからチームに申し訳ないし、僕自身とても悔しいよ。それに何より、今年初の表彰台を獲得できるはずだったんだ。クルーはみんな今週末よく頑張ってくれた。あんなにたくさんの燃料を積みながら、いい予選ができたのは彼らのおかげだから、感謝している」

ジェンソン・バトン 11位
「昨日の予選を終えた時点で、今日の苦戦は予想していた。リアタイヤのグリップが落ちて、予定外に早いストップを強いられてしまった。ピットストップでは皮むきしたタイヤを履き、フロントウイングの荷重を減らしたら、そのあとは動きが良くなった。今回のレースは早く忘れてしまいたいくらいだけど、たくさんの情報を手に入れることができたのがせめてもの救いだ。ルーベンス(バリチェロ)が4位に入ったとはいえ、今週末はマシンのいいところを引き出すことができなかったし、トップチームに追いつくためにはまだやるべきことがたくさんある」

ジル・ド・フェラン Honda Racing F1 Team スポーティングディレクター
「悲喜こもごもで非常に厳しいレースだった。ドライバーたちは、レースの最中マシンバランスに苦しんでいたが、それでもルーベンスは表彰台圏内というポジションにつけていた。ルーベンスの4位という結果はチームでのベストリザルトではあるが、やはりドライブスルーペナルティは大きなショックだった。ジェンソンはハンドリングに問題を抱えており、低いグリッドポジションからばん回することができなかった」

中本修平 Honda Racing F1 Team シニアアドバイザー
  ホンダ・レーシング・ディベロップメント エンジニアリングディレクター

「今日はルーベンスが激しいバトルを見せ、もう少しで表彰台というところでした。いつものように、モナコはマシンにもエンジンにも厳しいレースとなりました。エンジンが両方とも2戦目を最後まで走り終えたことに満足しています」

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第6戦 スペインGP
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SUPER AGURI F1 TEAM 決勝レースの展開

 佐藤19番、モンタニー20番グリッドからのスタート。T・モンテイロ(ミッドランド)がチームメイトと接触して遅れる間に、2人そろって順位を上げる。その後、後方からフェラーリの2台に先行されたものの、序盤は20、21番手で周回を重ねていく。

 2人はともに1回ストップ作戦を選択し、佐藤は46周目でピットへ。その後コースに出たものの、電気系統のトラブルでリタイアとなった。一方モンタニーは、ねばり強く周回を重ね、16位でチェッカー。F1初完走をモナコで飾った。

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SUPER AGURI F1 TEAM コメント

フランク・モンタニー 16位
「初めての完走をこのモナコで達成できたことをうれしく思う。このレースは僕にとって特別なものになった。モンテイロと40周にわたって良いファイトができたが、彼の意見は違うかもしれないね。しかし、結局はこれもレースだ。マシンは運転し難かったが、それでも楽しむことができた。70周分のデータを集めることができたと考えれば、十分に満足できる。その最新の情報を使って、次のレースに向けてクルマを改善する作業に取りかかることができるからね」

佐藤琢磨 リタイア(47周目)
「レースをフィニッシュできなかったのがとても残念だ。リタイア直前まで本当にレースを楽しむことができていた。スタートは良くなかったが、ポジションをいくつか上げることができたし、マシンの調子も良かった。ピットストップ戦略とトラフィックコントロールのおかげで、安定した走りを続けることができていたし、プッシュし続けることができた。しかし突然、電気系統の問題が発生してスピードが劇的に落ちたので、ピットへ戻りセッティングを変更したが、その1周後には完全にダメになって、レースをリタイアしなければならなかった。今週末はチームの素晴らしい仕事のおかげで確かな進歩を遂げていたので、本当に残念だ。個人的にもまだ完走を果たしていないモナコGPをフィニッシュできなかったことを非常に残念に思っている。しかし、これもレースだ。また来年挑戦したい」

鈴木亜久里 SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表
「一言で言えば、とても難しいレースだった。電気系のトラブルが発生するまで、琢磨は良くやっていた。フランクも頑張って初完走を果たしてくれた。ここは難しいコースだし、彼も言うようにハンドリングがとても難しかった。また、2台そろってのフィニッシュという目標は今回も果たせなかったが、チームの今週末の努力に感謝したい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ドライバー コンストラクター タイヤ タイム/差
1 1 F.アロンソ ルノー M 1:43:43.116
2 4 JP.モントーヤ マクラーレン M +14.567
3 14 D.クルサード レッドブル M +52.298
4 11 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team M +53.337
5 5 M.シューマッハ フェラーリ B +53.830
6 2 G.フィジケラ ルノー M +62.072
7 16 N.ハイドフェルド BMWザウバー M +1Lap
8 7 R.シューマッハ トヨタ B +1Lap
9 6 F.マッサ フェラーリ B +1Lap
10 20 V.リウッツィ トロロッソ M +1Lap
11 12 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team M +1Lap
12 19 C.アルバース ミッドランド B +1Lap
13 21 S.スピード トロロッソ M +1Lap
14 17 J.ビルヌーブ BMWザウバー M +1Lap
15 18 T.モンテイロ ミッドランド B +2Laps
16 23 フランク・モンタニー SUPER AGURI F1 TEAM B +3Laps
17 8 J.トゥルーリ トヨタ B DNF
RT 15 C.クリエン レッドブル M DNF
RT 10 N.ロズベルグ ウィリアムズ B DNF
RT 3 K.ライコネン マクラーレン M DNF
RT 9 M.ウェーバー ウィリアムズ B DNF
RT 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM B DNF
【ドライバー】 【コンストラクター】
順位 ドライバー コンストラクター 総合
ポイント
1 F.アロンソ ルノー 64
2 M.シューマッハ フェラーリ 43
3 G.フィジケラ ルノー 27
4 K.ライコネン マクラーレン 27
5 JP.モントーヤ マクラーレン 23
6 F.マッサ フェラーリ 20
7 ジェンソン・バトン Honda Racing F1 Team 16
8 ルーベンス・バリチェロ Honda Racing F1 Team 13
9 R.シューマッハ トヨタ 8
10 N.ハイドフェルド BMWザウバー 8
11 D.クルサード レッドブル 7
12 M.ウェーバー ウィリアムズ 6
13 J.ビルヌーブ BMWザウバー 6
14 N.ロズベルグ ウィリアムズ 4
15 C.クリエン レッドブル 1
16 J.トゥルーリ トヨタ 0
17 S.スピード トロロッソ 0
18 V.リウッツィ トロロッソ 0
19 C.アルバース ミッドランド 0
20 T.モンテイロ ミッドランド 0
21 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1 TEAM 0
22 井出有治 SUPER AGURI F1 TEAM 0
23 フランク・モンタニー SUPER AGURI F1 TEAM 0
ポイント一覧
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ルノー 91
2 フェラーリ 63
3 マクラーレン 50
4 Honda Racing F1 Team 29
5 BMWザウバー 14
6 ウィリアムズ 10
7 トヨタ 8
8 レッドブル 8
9 トロロッソ 0
10 ミッドランド 0
11 SUPER AGURI F1 TEAM 0
ポイント一覧
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