■ジェンソン・バトン 8位 「今日はシーズンの締めくくりとしては、とても残念な結果だった。残念なことに、ピットインした際に、1回目のセーフティカーが前に入ってしまった。セーフティカーはモントーヤ(マクラーレン)、そして僕の後ろに入るべきで、そのためにポジションを3つ落としてしまった。最初のスティントの間、マシンの調子は良かったけれど、レース終盤に向かうにつれ、日本の時よりも悪くなってしまった。ここで望んでいたような最後のステップアップが上手くいかなかったようだ。チームの皆にとって、長くハードなシーズンだったけれど、チームは強くなったし、より結束したと思う。僕自身は既に2006年シーズンに向かっているし、来シーズンは期待できる材料も沢山ある。今は、チームの皆やHonda、ミシュラン、そして全てのパートナーに対して、とても難しい時期を含む、今年1年のハードワークとサポートを感謝したい。とにかく、来シーズンに期待しているよ」
■佐藤琢磨 34周目リタイア 「今日は難しいレースになってしまいましたし、ポイント獲得圏内まで駒を進めることができたにもかかわらず、残念な結果になってしまいました。レース序盤から感じ始めたギアボックスのトラブルでリタイアすることになってしまい、シーズン最後の、しかもB・A・R Hondaでの最後のレースが台無しになってしまいました。今年はタフな1年でしたが、チームの一員として過ごすことができ、嬉しく思っています。チームとは、最高の時を何度か過ごしましたし、良い思い出も沢山あります。チームとパートナーの皆に対し、感謝の気持ちで一杯です。チームの今後の幸運を祈っています」
■ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター 「今日の結果は、とても残念でならない。メカニカルトラブルの時は常にそうなのだが、B・A・R Hondaでの最後のレースだった琢磨にとってはなおさらで、最低でもチェッカーフラッグまで走ってもらいたかった。そして、恐らく、苛立ちという言葉が今日のジェンソンのレースについて説明するのに最もふさわしい言葉だろう。最初のピットストップまでは、順調だった。しかし、セーフティカーがモントーヤとジェンソンの前に出てしまったため、その後ろについていくつかのコーナーを走っている間に、多くのタイムをロスしてしまった。その後モントーヤに続いてセーフティカーの前に出たが、その時点ではもう巻き返しのきかない状態で、我々のレースは終わってしまった。さらに、2回目のピットストップの際には、ピットインしてくるウェーバー(ウィリアムズ)のために遅れてしまい、ポジションを上げることができなくなってしまった。苛立ちと言ったのはそのようなわけだ。もちろんマシンの速さは一番ではなかったが、我々がここまで成し遂げたことと、ペースとレース戦略を考慮すれば、もっと良い結果を獲得できるはずだった。しかし、今回は自分達の力が届く範囲を超えた外的要因によって、不利な状況に陥ってしまった。今シーズンを通し最善を尽くしてくれたスポンサーや全てのチームメンバーに対して、お礼を言いたい。我々の目標であった勝利は獲得できなかったが、必ずしも1人ひとりの献身的な努力の結果が足りなかったわけではない。我々はこれより、きっと素晴らしいシーズンになるであろう2006年に向けて焦点を定める。最後に、ルノーチームとアロンソに対し、彼らの成し遂げた素晴らしい結果に祝辞を述べたい」
■中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリングディレクター 「残念な結果で困難なシーズンを締めくくることになってしまいました。F1は間違いなく自動車レースの頂点であり、素晴らしい挑戦ですが、参加しているだけでは意味がありません。我々Hondaは、より努力を重ね、我々の最終目標である勝利に向かって、このオフシーズンの間に全ての体制を整えたいと思います」
■ニック・フライ B・A・R Honda CEO 「我々B・A・R Honda にとって2005年シーズンは大変チャレンジングなものとなったが、様々な困難を共に乗り越えるとともに、マシンの開発を継続してきた。今年の経験を通し、2006年以降に向けて我々のチームは、より強くなることができた。シーズン前半に起きた問題に対しては、素早く対応することができ、その後は良いグリッドポジションを獲得することができたばかりか、シーズン後半を通し、安定してポイントを獲得することができた。エンジンと車体の開発や実戦投入は最終戦まで続けられ、我々のベースである英国や日本、そしてテストやレースの現場での皆の努力は素晴らしいものだった。彼ら全員の働きは、賞賛に値する。最後に、ミシュランをはじめ、サポートをいただいたパートナーの各位は、本当にチームメンバーの一員であり、共に働けたことを誇りに感じている。琢磨にとって、今回はB・A・R Hondaでの最後のレースとなったが、彼が来シーズンもF1ドライバーであることを確信している。又2005年シーズンは、明らかに我々が望んでいた結果には満たなかったが、チームは強くなっただけでなく、前にも増して高いモチベーションを保っている。来年はHondaチームとして生まれ変わるほか、ジェンソンとルーベンスの2人で競い合いながら、勝利を目指していく所存だ」 |