トルコGP決勝レースで、B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは前戦に引き続き5位でレースをフィニッシュし、5戦連続となる入賞を果たした。最後尾からスタートした佐藤琢磨は、好ペースで追い上げ9位完走を果たしたものの、惜しくもポイント獲得はならなかった。
前日の予選で14番手タイムだった佐藤だが、アタック後にピットに入る周回で無線トラブルが発生。後続のM・ウェーバー(ウィリアムズ)の位置が分からず追いつかれてしまい、予選の走行の邪魔をしたとの理由で予選タイムを取り消されることになった。そのため決勝レースは最後尾からのスタートとなった。
決勝日のイスタンブールパーク・サーキットは午前中、にわか雨に見舞われた。しかしその後青空が広がり、午後3時のレース開始時点には、コースは完全にドライ路面となった。最後尾グリッドからスタートの佐藤はピットスタートを選択。燃料を十分に積んで、レースに臨んだ。
B・A・R Hondaの2人は、スタート直後の1コーナーの混乱に巻き込まれることもなくうまく切り抜け、順調にポジションを上げていく。レース序盤の11周目には、13番手でスタートしたバトンは、すでに入賞圏内の6番手。佐藤も11番手までポジションを回復した。その後M・シューマッハ(フェラーリ)の緊急ピットインで、それぞれ5、10番手に。さらにバトンは1回目のピットイン直前の20周目にはアロンソ(ルノー)を抜き去り、3番手に上がった。
21周目にバトンが最初のピットイン。そしてレース折り返し点の29周目には佐藤がピットイン。コースに復帰した時点でバトン6番手、佐藤は10番手だ。十分に燃料を搭載し、1回ストップ作戦で臨んだ佐藤は、2回ストップ作戦のR・バリチェロ(フェラーリ)に先行し9位にポジションを上げる。そして入賞圏内を目指して追い上げるものの、前車との差はなかなか詰まらない。
一方のバトンはさらなるポジションアップを目指し、前を行くトゥルーリ(トヨタ)を猛追する。そしてトゥルーリのピットインでポジションを上げると、47周目に2回目のピットイン。そのまま5番手でコースに復帰した。その後も4番手のフィジケラ(ルノー)を捕らえるべくプッシュし続け、1.1秒差まで追い上げたものの結局届かず、前戦に引き続き5位でチェッカーフラッグを受け、4ポイントを獲得した。佐藤もポイント獲得を目指して最後までプッシュし続けたものの、そのまま9位で完走し、惜しくも入賞はならなかった。優勝は、K・ライコネン(マクラーレン)だった。
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