つかの間の夏休みを終えて、B・A・R
Hondaはシーズン残り6戦を戦うべく、戦線へと復帰する。
4戦連続のポイント獲得、そして前戦ハンガリーGPでは、ジェンソン・バトンが5位、佐藤琢磨が8位と今季初めてのダブル入賞を獲得。チームとしてはこの勢いを持続して、初開催のトルコGPに臨みたいところだ。
舞台となるイスタンブールは、ボスポラス海峡に隔てられた2つの地域からなる古都である。海峡の南にはマルマラ海、北には黒海が広がっている。都市部の大部分を占めるイスタンブール西側がヨーロッパ地区、東側がアジア地区と呼ばれている。またヨーロッパ地区内は、歴史的建造物の建ち並ぶ南部と、近代的な北部とに分かれている。
B・A・R Hondaのジェンソン・バトンと第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、この4月にイスタンブールと、完成間近だったオートドロームサーキットを訪れる機会に恵まれている。
■サーキット情報
オートドロームサーキットは、イスタンブールのアジア側、同市と首都アンカラを結ぶTEM高速道路のクルトコイ出口から6kmの地点にある。イスタンブール新空港からも近く、森や緑に囲まれたサーキットである。同サーキットの敷地総面積は、221万5000m2。ヘルマン・ティルケが設計した、反時計回りのコースである。全長は5340mで、コースの道幅は14−21.5mある。コーナー数は13。そのうち右回りが6つ、左回りが7つある。もっともきついコーナーは、半径15メートル。メインスタンド前のストレートは、655.5mとなっている。そして理論上の最高速は、320.5km/hに達する見込みだ。
メインスタンドは1万2700m2を占め、3万人の観客を収容できる。さらに仮設スタンドや芝生席を加えて、総収容数は15万5000人を数える。またパドック棟のホスピタリティには、5000人のVIPやゲストを迎えられるようになっている。パドック棟の後方にはふたつのVIPタワーがそびえ、それぞれ7階建て、7392m2の広さを備える。
サーキット周辺には、全長5482mの外郭道路が走り、そこに沿って約2万台駐車可能なパーキングスペースが広がっている。さらに敷地内には、全長2.3kmのサービス及び緊急道路も設けられている。4本の地下道、3本の歩行者用陸橋が駐車場と観客席をつなぎ、敷地中央部分は今後カートコースが建設される予定である。 |