■ジェンソン・バトン 5位 「僕にとってはホームグランプリだから、この程度の成績では満足できないよ。でも、今のマシンでできる限りのことをやったと思う。最近のマシンの進化の成果を発揮できることを願って来たけれど、トップチームとのギャップはまだ大きいし、まだ頑張らないといけない。トップの2チームは、まるで別のレースカテゴリーを走っているような実力があるし、一緒に走っている時の感じでは、特に高速コーナーのグリップがもの凄いよ。トップ2チームを除けば、うちのチームのマシンは速いし、6位のミハエル(シューマッハ)より30秒早かった。チームのために数ポイントを稼げたし、イギリスのファンのために割と良いレースができたけれど、念願の表彰台を獲得できなくて悔しいよ」
■佐藤琢磨 16位 「グリッドに向かいながらスタートの手順を進めていたのですが、タイヤのウオームアップをしている際に、ステアリングの間違ったボタンを押してしまいました。今週のイギリスGPのために入念な準備を整え、マシンを仕上げてくれたチームの皆に、申し訳ない気持ちで一杯です。今日は、ポイントを狙えるポジションにいながら、それを実現できませんでした。僕がレースに復帰できるよう、チームは本当に頑張ってくれたし、僕自身も最善を尽くしましたが、遅れはあまりにも大きく、どうすることもできませんでした。チーム全員にとってこれまでタフなシーズンになっていましたから、とにかくシーズン後半で良い成績を残せるよう、引き続き頑張ります」
■ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター 「ジェンソンは地元の応援団を前に、良い走りを披露してくれた。マシンの性能をほとんど全て引き出し、ポイントを加算してくれた。これ以上の結果を目指すためには、明らかにもう少し速さが必要だ。我々は8月のテスト休止期間に入る前に、来週ヘレスでテストを行い、ライバルとの差を縮めたい。そのための努力を、シーズンが終わるまで全力で続けていく。一方、琢磨はグリッドへ向かうところで間違ったボタンを押してしまったようで、エンジンが止まってしまった。その後は戦略を1ストップに変更し、とても良いペースで安定したタイムを出していた」
■中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリング・ディレクター 「ジェンソン選手は手堅い走りで5番手でしたし、我々の現在の実力を発揮してくれたと思います。琢磨選手はスタートのトラブルの後、レース戦略をワンストップ作戦に変更し、それに上手く対応して良いラップタイムを刻んでくれました。次のホッケンハイムに向け、気持ちを入れ替えて集中して欲しいと思います。トップ2チームとのギャップを縮めるため、開発の手を緩めることなく頑張ります」 |