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レース
カナダ 第8戦 6月12日
カナダGP
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グランプリ情報
Rd. Date
01 3/6 オーストラリアGP
02 3/20 マレーシアGP
03 4/3 バーレーンGP
04 4/24 サンマリノGP
05 5/8 スペインGP
06 5/22 モナコGP
07 5/29 ヨーロッパGP
08 6/12 カナダGP
09 6/19 アメリカGP
10 7/3 フランスGP
11 7/10 イギリスGP
12 7/24 ドイツGP
13 7/31 ハンガリーGP
14 8/21 トルコGP
15 9/4 イタリアGP
16 9/11 ベルギーGP
17 9/25 ブラジルGP
18 10/9 日本GP
19 10/16 中国GP
第8戦 カナダGP
第8戦カナダGP プレビュー
6月6日(月)

 Lucky Strike B・A・R Hondaは今週、シーズンの折り返しとなる北米2連戦に臨むため、大西洋を渡ってカナダ・モントリオールへと向かう。カナダGPは例年、チームにとって楽しみなグランプリの一つである。モントリオール市内のカーニバルのような雰囲気が、サーキットからほんのわずか行くだけで満喫できるからである。

 チームは先週、4人のドライバーによる3日間の集中テストを敢行した。カナダに向けて、復調を期するためであった。テストチームがイタリア・モンツァで2日間、そしてレースチームがイギリス・シルバーストーンで1日という、変則的なスケジュール。しかし新しい空力パッケージや大きくバージョンアップしたHondaのニューエンジンの評価テストなど、カナダGPに向けて大きな収穫を得ることができた。

 長距離移動の2連戦では、機材の搬送などロジスティックの面でもさまざまな困難が伴う。今回はカナダからインディアナポリスまで、2週間の長丁場だ。そのために昼夜を問わずにスタッフが準備した資材は、車体やエンジン、膨大な量のパーツなど、総重量は26トンに達した。

モントリオールでのHonda主催イベント
 Hondaは今年も6年連続して、市内の中心部で行なわれるクレセント・ストリート・フェスティバルを主催する。6月9日のオープニングには、ジェンソン・バトン、佐藤琢磨の両ドライバーが出席。その後3日間、有名人によるピットストップ競争など、昼夜を分かたず盛りだくさんのイベントが予定されている。またこの通り沿いは期間中、Hondaのショーケースに変身。B・A・R Hondaのマシンを始めとする歴代のレーシングカー、そしてHondaシビックSiクーペのコンセプトカーなどが展示される。

サーキット情報
 カナダGPが開催されるジル・ビルヌーブサーキットは、モントリオール市内を流れるセント・ローレンス川に人工的に作られたノートルダム島内で、一部一般道を使って行なわれる。コースは1967年の万博パビリオン、そして1976年カナダオリンピックで使用されたボート競技用の池に囲まれている。このユニークなサーキットでは、これまで数々のドラマが繰り広げられてきた。スタート直後はしばしば、多重クラッシュが発生する。しかしそれを切り抜ければ、オーバーテイクポイントも何カ所かあるため、ドライバーはレースを存分を楽しめる。しかしハードブレーキングの連続するコースレイアウトは、ブレーキやギアボックスにとっては過酷で、無傷でマシンをゴールまで運ぶのが困難と言われる一面ある。

コメント

ジェンソン・バトン
「ここのコース自体は、典型的なストップ・アンド・ゴーのレイアウトだ。だから流れるような、リズム感のあるドライブはできないね。それから今年は舗装がやり直されてるので、ちゃんとしたタイヤを選べるかどうか、チームとタイヤメーカーにとっては難しい作業になりそうだ。レイアウトは単調だけれど、何カ所か抜けるポイントはある。だから僕らドライバーや観客にとって、エキサイティングなレースになるはずだよ。去年はここで4位に入賞したし、十分な速さを披露できた。今週末も素晴らしいパフォーマンスが発揮できることを期待しているよ。モントリオールは素晴らしいところだ。街も綺麗だし、楽しめるところもある。ここはグランプリカレンダーの中でも、いつもお気に入りのピットストップ場所の一つなんだ」

佐藤琢磨
「ジル・ビルヌーブサーキットは、長い直線とフルブレーキングのヘアピンやシケインで構成されていて、なかなか厄介なコースです。マシンに求められる性能は、何よりもブレーキングの安定性と十分な効きの良さが要求されます。先週のシルバーストーンテストは、とても実りあるものでした。カナダGPを見据えたモンツァテストも、良い感触を得られたようだし、カナダに行くのが待ち遠しいです。素晴らしいレースにして見せますよ。モントリオールは、世界中から色々な人達が集まっていて楽しい町ですね。歴史的な建造物と超現代的な街並みが併存しているのも、見ていてとても面白い。サーキットそのものも良いコースなのですが、街全体の雰囲気も加わって、素晴らしいグランプリだと思います」

ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「モンツァでの2日間のテストは、アメリカGPに向けてのタイヤ評価と、カナダGP用の空力テストだった。テストはその両面で上手く行き、ドライバー達もマシンのパフォーマンスに満足していた。今回の北米2連戦では、今季最高の結果が出せることを信じている」

中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリング・ディレクター
「カナダでは、バージョンアップしたエンジンを投入する予定です。パワーサーキットのここで、素晴らしい結果が獲得できることを期待しています」

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