Lucky
Strike B・A・R Hondaは今週末、およそ5週間のブランクを経て、ニュルブルクリンクで開催されるヨーロッパGPからレースに復帰する。
チームはこの2戦を欠場することになったものの、チームやドライバーの士気は、いささかも減じてはいない。チームのパートナーやシェアホルダーも、これまで通り最大限のサポートを言明。チームはB・A・R
Honda 007の性能を最大限に発揮させ、巻き返しを期している。
最近行なわれたポールリカールテストの結果を見ても、ブラックリーのチームオペレーションセンター、そしてHondaの栃木研究所での絶え間ない努力が、着実に実を結んでいることをうかがわせる。テストではタイヤ、ブレーキ、エンジン、そして最新の空力パッケージなどを試し、佐藤琢磨が最終日に最速タイムを叩き出すなど、大きな成果を上げることができた。テストでの好調が持続できれば、復帰第1戦となるヨーロッパGPでの上位入賞は十分に可能である。そしてシーズン開幕時に目標と定めた初優勝も、視野に入るはずだ。
レースの舞台となるニュルブルクリンクは、改修された1コーナーやヘアピン、シケインなどの低速区間から、中速S字、あるいは高速S字にいたるまで、あらゆる要素の詰まった難易度の高いコースである。また独特な路面のうねりも、他の近代サーキットではなかなか見られないものである。
サーキット情報
ドイツのニュルブルクリンクと言えば、全長22.4km、174ものコーナーを有する、かつての旧コースを思い出さないわけにはいかない。現在のコースは2002年に1コーナーが大改修され、ここにインフィールド区間が設けられた。この結果、より低速になったものの、オーバーテイクの機会は増えている。コース特性は基本的にハイダウンフォースを要求する。そしてここで速く走るには、オーソドックスなマシン性能が要求される。優れたトラクション。高いレベルの車体バランス。ブレーキング時の安定性。またサーキットは山脈に近いため、変わりやすい天候がレースの勝敗を分けることも少なくない。
■予選方式の変更について FIAは、ヨーロッパGPより予選方式を下記のように変更することを発表しました。 ・予選は土曜日13時(現地時間)からの1回のみ ・決勝レース用の燃料を搭載して、1周タイムアタック方式 ・前戦の順位と逆の順番でスタートする |