サンマリノGP初日午後のフリー走行で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが2番手タイム、佐藤琢磨は10番手のタイムだった。
ヨーロッパラウンドの緒戦となる、サンマリノGPが始まった。舞台となるイモラは青空に覆われているものの、例年に比べて涼しく、1回目フリー走行の始まる午前11時の時点で、気温はわずか14℃。3週間前のバーレーンGP初日が、午前中でも38℃あったことを思えば、相当の温度差である。
この2週間の間に、各チームはヨーロッパラウンドに向けて精力的にテストをこなし、主として空力分野で様々な変更を施したパーツがイモラに持ち込まれた。B・A・R
Hondaも、テストで2週連続してコースレコードを樹立するなど、高いパフォーマンスと信頼性を披露し、非常に良いムードで今回のレースに赴いた。ここイモラには、バージョンアップされたエンジン、新しい空力パーツを投入。この日午前中のセッションでは、周回数は6周と限られていたものの、バトン3番手、佐藤は6番手と、2台揃ってタイムシートの上位につけた。
午後になっても気温はそれほど上がらず、16℃と低め。それでも強い日差しもあって路面温度は午前中より10℃以上高い39℃まで上昇した。B・A・R
Hondaの2台はセッション序盤からコースインし、バトンは最初のタイムアタックで、2番手以下に1秒以上の差を付ける暫定トップタイムをマーク。佐藤も3番手に続き、好調ぶりをアピールした。
その後はロングランでのタイヤ評価に移り、バトン、佐藤ともに安定したペースで周回を重ねた。セッション終盤、マクラーレンのサードドライバーであるP・デ・ラ・ロサにトップタイムを譲ったものの、最終的にバトン2番手、佐藤10番手タイムで初日午後のフリー走行を終えた。信頼性の面でもほぼトラブルフリーで、予定していたプログラムを順調にこなし、明日の1回目予選、日曜日の決勝レースに向け好調なスタートを切った。 |