気温41℃という、灼熱のバーレーンGP2日目に行われた1回目予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaの2台は不利な出走順でタイムアタック。ジェンソン・バトンは12番手、佐藤琢磨は13番手の暫定グリッドを獲得した。
前日に続いて快晴となった、バーレーン・インターナショナル・サーキット。午前9時の時点ですでに気温は33℃まで上がっているが、路面温度は25℃ほどしかない。コース上には再び細かい砂が降り積もっていたこともあり、3回目のフリー走行セッションは、前日と同様に走行を控えるマシンが多かった。それでも4回目のセッション以降は、前日のタイムが次々と更新されていく。
フリー走行トップのM・ウェバー(ウィリアムズ)のタイムは、1分29秒527。昨年M・シューマッハ(フェラーリ)の出したポールポジションタイムより、すでにコンマ6秒以上速くなっている。しかもトップタイムから11番手のバトンまでがコンマ8秒差という、接近した争いだ。前日、トラブルで満足に周回できなかった佐藤は、フリー走行はほぼノートラブルで積極的に周回を重ね、13番手タイムに付けた。
午後1時には、気温はついに40℃を超えた。前戦欠場の佐藤は、今季初出場のP・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)に続く2番手に出走。フリー走行から2時間経つ間にも、コース上にはひっきりなしに砂が舞っており、早い出走順は不利な展開となった。佐藤はほぼミスなくアタックラップをまとめたものの、午前中の自己ベストにコンマ2秒及ばない1分31秒113だった。
前戦リタイアを喫したバトンも4番手スタートと、佐藤同様出走順でハンデを負っている。最初の区間では佐藤よりやや遅れをとったが、その後ペースを上げて、1分30秒957。午前の自己ベストタイムからコンマ7秒落ちとなる、暫定2番手タイムを出した。
その後路面コンディションが好転していく中、後続のマシンは次々とタイムを更新していく。 そして最終的に1回目予選はバトンが12番手、佐藤は13番手。とは言えタイムは午前中同様非常に接近しており、トップから12番手のバトンまでが1.1秒差という、僅差の1回目予選となった。トップタイムは前戦に続いてF・アロンソ(ルノー)が獲得。決勝レースのグリッドは、明日の2回目予選のタイムとの合算で決定となる。
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