9月20日(月)
前戦イタリアGPでLucky Strike B・A・R Hondaは、3・4位のダブル入賞。コンストラクターズ選手権2位だったルノーがノーポイントに終わったことで、チームは3ポイントの差をつけて、一気に逆転した。そして次戦の舞台はヨーロッパを離れ、中国で初めて行われるGPとなる。
モンツァでのレースでは、6番グリッドからスタートしたジェンソン・バトンが、自己8度目、そしてチームとしては今季9度目の表彰台となる3位を獲得。一方予選5番手だった佐藤琢磨も、安定した走りで4位フィニッシュを果たした。3・4位という成績は、B・A・R Honda のベストリザルト。一度に11ポイントを獲得したことも、もちろんチーム記録である。
全長5.451kmの上海国際サーキットは、同市西部に位置する。ヘルマン・ティルケの設計で、総工費20億元(2億4000万ドル)をかけて、この6月に完成したばかりだ。観客収容能力は、20万人。それぞれ7つずつの左右コーナーと、1.175kmのストレートを有している。
このGPに先立って、チームは14日から3日間、イギリス・シルバーストーン・サーキットでテストを行った。最初の2日間を担当したバトンは、空力やタイヤ評価プログラムを消化して、1分17秒537の自己ベストだった。一方佐藤は、後半2日間に参加。合計162周を走って、最終日の1分17秒411は、総合ベストタイムにマークされた。また第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、初日と最終日に合計125周を周回。断続的に雨が降った初日の難しいコンディションの中、1分19秒367で総合3位だった。そして新しくテストドライバーに加わったエンリケ・ベルノルディも、木曜日に初走行。しかしトランスミッショントラブルのために、11周でテストを切り上げた。
中国におけるHonda
Hondaは現在、中国において二輪・四輪・汎用事業あわせて12の合弁会社および子会社を通した事業を行っている。1982年に二輪車の現地生産を開始した後、1999年には広州汽車集団との合弁会社である広州本田汽車が四輪車の現地生産を開始した。さらに今年からは、武漢において東風汽車公司との合弁事業である東風本田汽車が稼動を開始しており、広州本田は、アコード、オデッセイ、フィットを生産する一方、東風本田はCR-Vを生産。2004年には、中国国内市場に向け、2社合計で23万台以上の生産を計画している。
中国語のHonda F1ファンサイトを開設
Hondaは9月21日、中国語のF1ファンサイトを開設。これで同サイトは、8ヶ国語でのアクセスが可能なF1情報発信webサイトとなった。HondaF1.comは中国で最も早く開設されたF1ニュースサイトの一つで、GPの週末にはリザルトや写真などが、最新の情報に毎日更新される。
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