8月23日(月)
昨年のレースカレンダーからいったん外れたベルギーGPが、今年嬉しい復活を果たした。Lucky Strike B・A・R
Hondaは、前戦ハンガリーGPでダブル入賞を成し遂げ、選手権2位につけるルノーとの差を1ポイント縮めた。今週末スパ・フランコルシャンで行なわれるレースでも、その勢いを持続して好成績を上げたいところだ。
非常に難易度の高いスパのコースだが、Honda F1にとっても思い出深いサーキットである。活動第1期の1965年、リッチー・ギンサーがここで6位に入賞し、Honda初のポイントを獲得したのだった。
7月から始まったテスト禁止期間は8月末まで続いており、ジェンソン・バトン、佐藤琢磨、そして第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、テスト走行に忙殺されることはない。とはいえバトンは先週末の土曜日、ロンドンシティーエアポートでのHonda
UK主催のイベントに参加した。
B・A・R Honda 005のステアリングを握ったバトンは、英国スーパーバイクのライダー、マイケル・ルターの乗るHonda
CBR1000RR、そしてパワーボートの世界チャンピオン、スティーブ・カーチスの駆るHondaフォーミュラ4ストロークパワーボートと競争を繰り広げた。
カーチスは4ストロークV6・225馬力のHondaエンジンを搭載するパワーボートで、全開走行。レブリミットの6000回転まで回し、最高速は水上としては驚異的な120km/hに達した。一方ルターのスーパーバイクに積まれた4気筒16バルブエンジンは、200馬力以上を発揮。310km/h以上の走行が可能だ。そしてF1マシンに搭載されたRA003Eは、ご存知の通り3リッターV10エンジン。18000rpmを超える回転数で900馬力超を絞り出し、その最高速は350km/hに達する。
今回のイベントは、水上陸上、そして2輪4輪とあらゆる分野で活躍するHondaパワーを披露するものだった。その模様はイギリスのTVで今年中に放映される他、ビデオニュースとして配信される予定だ。
ベルギーにおけるHonda
・ベルギーHondaは、初の海外現地生産工場として同国アールストで1963年から操業。現在410名の従業員を数える。
・Hondaモーター・ヨーロッパ・ノースも同じアールストに位置し、50名のスタッフが働いている。
・さらにベルギーはHondaのヨーロッパにおける供給センターの役割を担っており、ゲントにはスペアパーツセンターがある。 |