●ジェンソン・バトン 「マニクールでは十分に表彰台に上がれるチャンスがあっただけに、あの結果にはガッカリだった。でも今週は母国GPだからね。気合いは十分だよ。シーズン中盤の今ぐらいに初優勝を遂げるというのが当初の目的だったから、それがイギリスGPでかなったら最高だ。ここでのレースは僕にとって、いろんな意味で特別なんだ。シルバーストーンを走るのは大好きだし、何より4年前に初めてイギリスGPを戦った時、最初のラップでミハエル・シューマッハを抜いた。あれは本当に、忘れられない思い出だね。積んでいる燃料の量が違っていたとはいえ、素晴らしい瞬間だったことには違いはない。自国の大観衆の前で走る気分は、やっぱり格別さ。特にグランドスタンドは、ユニオンジャックで埋まるからね。でも何より重要なのは、ここで最高の成績を上げること。そして日曜の夜は、多くの人々と喜びを分かち合えたらいいね」
●佐藤琢磨 「僕にとってのホームGPはやっぱり鈴鹿ですが、でも今はイギリスに住んでいますし、その意味でイギリスGPは第2の母国GPと言えるでしょう。もちろん良い結果を出したいですね。チームの皆、そして沢山のイギリス人ファンが見守ってくれていますからね。イギリスGPは僕にとって、もっともエキサイティングなレースの一つです。何よりここシルバーストーンは、ジュニアフォーミュラ時代に良い思い出を沢山作ったサーキットです。ですから再びここでレースできることが、とても嬉しいですね。フランスGPの結果は残念でしたが、インディアナポリスでのパフォーマンスの再現を信じています。シルバーストーンでのレースは、変わりやすい天候のせいもあって、例年すごく盛り上がります。今年も面白い展開になると思います」
●中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development 「フランスGPは厳しいレースとなってしまいましたが、もちろん今以上の努力を続けて、再び表彰台獲得を目指すつもりです。今週のイギリスGPは、とても大事なレースです。HRDのあるイギリスで、大勢の地元ファンや応援に来てくれるスタッフの前で、ぜひ最高の成績を上げたいですね」
●デビッド・リチャーズ Lucky Strike B・A・R Honda代表 「母国でのグランプリだけに、やはりファンからの大きな期待を感じるね。特に今年のジェンソンは、イギリス人ドライバーの中で最高の成績を挙げているわけだし、決勝当日の声援はさぞ凄いことだろう。ホームGPで初優勝を上げられたら、こんなに素晴らしいことはない。しかし結果がどうであれ、特別な週末になることは間違いない」
●ジェフ・ウィリス B・A・Rテクニカル・ディレクター 「マニクールでは戦闘力を十全に発揮できなかっただけでなく、信頼性の面でも課題を残してしまった。連戦のイギリスGPには、万全の対策で臨むつもりだ。シルバーストーンは高速コーナーが多く、タイヤは普通より固めのコンパウンドを投入することになる。しかし一方で低速コーナーも少なからずあるために、固いタイヤでいかにグリップも確保するか、その折り合いが難しい。またここでは、高速コーナーの切り返しでの安定性を優先すると、低速コーナーのアンダーステアやトラクション不足が出てしまう。しかし6月初旬のシルバーストーンで、我々はミシュランと十分なタイヤテストをこなし、ここに合ったセットアップにも手応えを得られた。それだけにB・A・R HondaのホームGPで、最高の成績を上げることを信じている」
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