●ジェンソン・バトン
「カナダで3位になれたことは、もちろん素晴らしい。でもあの場で、表彰台に上がれなかったのは、残念だったね。ただしこれでルノーとの差がいっそう近づいて、今週からのレースに更に力が入るよ。3位という結果は出たけれども、カナダでの僕達のパフォーマンスは、予想したようなものではなかった。どうして今までのような速さが出せなかったのか、十分検討しないとね。とは言えインディアナポリスの前にテストができないので、マシンやエンジンは基本的にカナダ仕様のまま戦うことになる。でもこのサーキットでも、僕達は十分に速いはずだ。インディアナポリスは、特に最終コーナーのバンクが面白いね。それ以外は低速区間が多いけど、でも路面グリップはモントリオールより高いし、レースには期待しているよ」
●佐藤琢磨
「インディアナポリスはすごく個性的なサーキットで、走っていても面白いですね。特に最終コーナーのバンクは、そこからの直線、1コーナーに向けての抜けるポイントだし、走っていてワクワクします。我々のマシンは、低速でも高速区間でも、良いバランスに仕上げられるはずです。でも今度こそ、エンジントラブルが出ないようにしないと。必ず完走して、目標を達成したいです」
●中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「ここ数戦のエンジントラブルを解決することが我々の最優先課題です。今週末のインディアナポリスまでに対策を講じようと、全スタッフが頑張っています」
●デビッド・リチャーズ Lucky Strike B・A・R Honda代表
「モントリオールでは当初、もうちょっと明確な形でトロフィーを持ち帰ろうと思っていた。期待したようなパフォーマンスが発揮できず、一方の琢磨はまたもエンジントラブルでリタイアしてしまった。とはいえ3位のポイント獲得が、嬉しくないはずはない。選手権2位のルノーとの差は9点まで縮まったし、BMWウィリアムズとの差は逆に開いた。このままシーズンを折り返せれば、後半戦も期待できそうだ」
●ジェフ・ウィリス B・A・Rテクニカル・ディレクター
「インディアナポリスは、低速区間とオーバルを一部使った超高速区間のコントラストが面白い。セットアップでは、この二つをいかに両立させるかがカギになるでしょう。ウィングレベルはカナダとそう違わないが、ブレーキへの負担はずっと小さく、逆に低速区間でのマシンバランスと、トラクションが要求される。そして連続全開時間の長さは、ここが全18戦で最長となり、エンジンへの負担は非常に大きい。今回も目標は、2台入賞、そして表彰台に上がることだ」
|