●ジェンソン・バトン
「モナコは他のどんなサーキットとも違う。1周を通じてガードレールに囲まれ、しかもそれがすぐ近くまで迫っているため、走っていてものすごく速く感じるんだ。ここではちょっとしたミスが、たちどころにクラッシュに通じるのでいいラップタイムを出すために徐々にリズムを掴まなくてはいけない。ここでももちろん、できるだけ沢山の距離を稼ぐことが重要だ。だからGP初日でのアンソニー・デビッドソンの役割には、すごく多くのことを期待しているんだ。モナコを走るのは大好きだし、今回も良い成績が出せそうだ。フェラーリが相変わらず本命だろうけど、ぜひ表彰台には上がりたいね。特に去年ここで事故に遭って、レースを欠場しただけにね。とにかく週末のモナコが楽しみだよ」
●佐藤琢磨
「今週末のモナコGPには、今からワクワクしています。なんと言っても、非常に特別なグランプリですからね。2002年以来のレースとなるので、それ以来コースやパドックがどう変わったのかにも、すごく興味があります。バルセロナで良いレースができただけに、ここもその好調が持続できるはず。個人的にも、期待は大きいです。ポールリカールで十分なテストを重ね、新たな進歩が確認できました。それが反映されるようなレースになると、信じています」
●中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「モナコではハンドリングとドライバーの腕が、大きく結果を左右します。とは言えエンジンも優れているに越したことはなく、最強の最新スペックを投入するつもりです。ポールリカールでのテストも順調でしたから、この週末は最高の結果を上げたいですね」
●デビッド・リチャーズ Lucky Strike B・A・R Honda代表
「去年の今頃だったら、バルセロナでのダブル入賞に十分満足していたことだろう。しかし実際には、若干の落胆を感じていた。それだけ我々は、この1年間で戦闘力を上げたということだ。とはいえ両ドライバーの活躍で、コンストラクターズ選手権でチームは単独3位、ジェンソン・バトンも同じくドライバーズ選手権で3位になっている。それはシーズン前の我々の目標に一致している。今の我々にはコンスタントに表彰台に上がれる実力があるし、モナコGPも例外とは思っていない」
●ジェフ・ウィリス B・A・Rテクニカル・ディレクター
「ここの路面グリップは低く、しかしラバーが付くに従って、コース特性はどんどん変化して行きます。またコースレイアウトは低速で、うねりも多く、狭い。そのためメカニカル、空力両方のグリップが求められることになります。ダウンフォースを目いっぱい付けると、マシンはどうしてもアンダー傾向が強くなる。しかし低速コーナーの脱出では、最大限のトラクションが欲しい。その兼ね合いが、セットアップ上の難しさになるでしょう。それらの要素を考慮しつつ、ポールリカールのテストでミシュランのタイヤと新しい空力パーツの評価テストを行いました。予選ポジション、レース中のペース配分、そしてレース中の渋滞にいかに対処するかなど、モナコならではの難しさがありますね」 |