●中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「マレーシアとバーレーンで素晴らしい成績を上げた後、ヨーロッパ内の4ヶ所のサーキットで、2週間のテストを敢行しました。その結果、実に得がたいデータを得ることができました。バルセロナでは、懸念されたエンジントラブルも解決し、3人のドライバーは空力とタイヤテストを精力的にこなしています。スタッフ全員がいっそうの進歩を目指して一丸となっているだけに、サンマリノでも好調が続くことを期待しています」
●ジェンソン・バトン
「表彰台を連続して射止めてからヨーロッパのレースに臨むというのは、すごく良い気分だね。この勢いを、イモラでももちろん持続するつもりさ。チームはますます自信を深めているし、事前テストも絶好調だったよ。バルセロナ、ポールリカールの両サーキットで、マシンは十分な信頼性を証明できた。リカールでは1日で150周も周回したんだけど、これは1日の周回数としては、チーム記録だった。おまけに、満足できる速さも披露できた。これならイモラでも、十分な戦闘力が発揮できそうだ。もちろん他のトップチームも進化しているだろうから、かなりの接戦になるだろうけどね。イモラは、特別なサーキットだよ。いろんなタイプのコーナーとシケインで構成されていて、難易度は高い。ここではいつも楽しんでレースをして来たから、今回は前戦以上の結果を出したいね」
●佐藤琢磨
「ポールリカールが悪天候に見舞われ、イモラ用の準備を十分にすることができませんでした。イモラでレースをしたのは、2002年のサンマリノGPだけですから、できればもう少し走り込みたかった。でもジェンソンが、かなり有意義なテストが出来ていて、そのセットアップを本番でも使うことになるでしょうから、その点はそれほど心配していません。なによりバルセロナでのテストで、我々のチームがバーレーンGP時点より、さらに進化したことも確認できましたから。イモラはかなり高い縁石が多く、その点では特異なコースと言えますね。コース幅も狭く、コーナーもトリッキー。難しいだけに、攻略が今から楽しみです」
●デビッド・リチャーズ Lucky Strike B・A・R Honda代表
「3週間の間隔が空いたおかげで、序盤3戦の結果を十分に見直し、今後の戦い方をさらに検討することができた。今季はトップ3と互角に戦うという目標を掲げたが、現時点でのドライバーとコンストラクターの両選手権でのポジションを見るだけでも、それに向かって着実に前進していることがわかるだろう。ジェンソンは現在絶好調で、チームも彼同様勢いに乗っている。琢磨もバーレーンでの予選、そしてレースのパフォーマンスを見れば、彼が今後もさらにエキサイティングな走りをしてくれることが期待できる。今後はウィリアムズやルノーと互角に戦いつつ、フェラーリの牙城を崩して行くことが、当面の挑戦となる」
●ジェフ・ウィリス B・A・Rテクニカル・ディレクター
「序盤3戦の戦いぶりで、チーム全体のパッケージが高い戦闘力を持っていることが証明された。ヨーロッパラウンドに移行してからは、現在の好調を維持するだけでなく、さらに戦闘力を高めていくつもりだ。そのためにサンマリノには、空力とエンジンでニューバージョンを投入する。もちろんミシュランのニュースペックもね。ともに今回のテストで、ポテンシャルの高さに手応えを感じたものばかりだ。イモラは基本的にストップ・アンド・ゴーのレイアウトであり、トラクションとブレーキが勝敗のカギを握る。バーレーンで導入した新しいブレーキシステムは、かなりの成果を収めた。そしてミシュランタイヤは、トラクション性能に関しても、やはり抜群の性能を誇る。今週末のレースで良い勝負ができそうだという、相当の手応えを感じているよ」 |