●中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「新型エンジンを完成させるために、その設計開発、ダイノでのセッティングやサーキットにおける実戦テスト、およびB・A・Rとのシャシー共同開発に並々ならぬ尽力が注がれてきました。ライバルチームのマシンに対して、ここぞというときに、実際にどのようなパフォーマンスを見せ付けてくれるのか今から楽しみにしています。シーズン開幕戦はエキサイティングで、一種独特の雰囲気がありますね。初戦を戦うレースウィークエンドが待ち遠しいです」
●ジェンソン・バトン
「シーズン開幕戦が待ち遠しいね。始めから力強くレースを展開したいし、もし初戦でいいリザルトを出せれば、自信が付くのはもちろん、チームを一層勢いづけることになるからね。冬期テスト中にとても手堅いマシンに仕上がっているので、信頼性は高いし、表彰台を獲得するという期待に期待に添えるはず。オーストラリアGPでは未だポイントを獲得したことがないので、このシーズン開幕戦でなんとかポイントを獲得したいと思っているよ」
●佐藤琢磨
「オーストラリアに向う前に日本に立ち寄って、その後初戦に備えてハードなトレーニングをします。メルボルンでは、一度レース経験があるんです。僕のGPレースデビュー戦だったのですが、残念ながら予選レース中に技術的な問題が発生してしまいました。僕にとっては、GPレースに初参戦した特別なサーキットだし、シーズン開幕レースを迎えるのに絶好の地です。チームは冬期テストの非常にハードなメニューをこなしてきましたし、テストではかなり手ごたえのある成果を出しています。ニューマシンで臨む初戦が本当に楽しみです」
●ジェフ・ウィリス B・A・Rテクニカル・ディレクター
「天候の良くない寒冷地で冬期テストを終えた後、メルボルンは、2004年シーズン開幕戦を迎えるのに絶好の地です。アルバートパーク・サーキットは、ブレーキによるタイヤ摩損がかなりあり、落葉の季節ですのでラジエターダクトが落ち葉を吸い込んで冷却系統に問題が生じたことがこれまでにありましたが、ドライバーやマシンにとっては、それほど過酷なコースではないと思います。シーズン前に膨大な距離をテスト走行したので、ニューマシンのパフォーマンスレベルと信頼性には自信があります。このサーキットでいいリザルトを出せる可能性があるのは確かです。マシンのポテンシャルの高さを自覚してそれを引き出し、2台共ポイントを獲得してフィニッシュさせることがチームの任務です。各GPレースに1台のエンジンしか使えないという新しいレギュレーションが採用される最初のレースですので、エンジンの信頼性が一番の注目を集めることになります。大半のチームが、金曜日のフリー走行をかなり控えめなものにするのではないでしょうか。この点、B・A・Rは金曜日にはアンソニー・デビッドソンが第3のマシンで走行するので有利と言えます。エンジニアとレースドライバーは、この走行から得られる貴重な情報を、レースで使用するタイヤ選びに最大限に活かすつもりです」
●デビッド・リチャーズ Lucky Strike B・A・R Honda代表
「2003年の最終戦は、昨シーズンのハイライトの一つとなったのは確かです。チーム全体が素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。あのレース以降、冬期テスト期間中も、ジェンソンと琢磨は、互いに協力しながら非常に素晴らしい活躍を続けていますので、2人がとても強力なコンビになることは、まず間違いないでしょう。テスト中に確かめられたパフォーマンスは、とても自信を持てるものでした。それに匹敵するものを発揮できれば、2人のドライバーが揃ってアルバートパークの表彰台に立つチャンスも夢ではないと思います」
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