シーズン最終戦となる日本GPの初日予選。Lucky Strike B・A・R Hondaは、ジャック・ビルヌーブが、前日に日本GPへの出場を突然辞退したことから、同チームのサードドライバーであり、来シーズンから正ドライバーとしてF1グランプリへのフル参戦が発表されている佐藤琢磨選手が出走することになった。佐藤は1年間のレースからのブランクを感じさせない走りで11番手と健闘。ジェンソン・バトンは、午前中のセッションでエンジントラブルが発生し、満足に走り込みが出来なかったこともあって、16番手に終わった。
初日予選の朝は、薄い雲が広がっているものの、秋らしい爽やかな天候となった。佐藤にとって鈴鹿は走り慣れたサーキットとは言え、1年ぶりのレース復帰となる。しかし午前中のフリー走行を見る限り、そんなハンデを感じさせないスムーズな走りで周回を重ね、12番手のタイムを出した。一方のバトンは、前半18分にエンジンにトラブルが発生し、コース上にストップ。予選に向けての貴重なセッションを満足に走ることが出来なかった。
午後も午前中と同様に、薄い雲の広がる天候。そのためか、気温24℃に比べ、路面温度は25℃と比較的低い。12番手出走のバトンが出て行ったのは、セッション開始後35分過ぎ。午前中のセッションで満足に走れなかったことが響いたのか、最初の区間で暫定トップタイムのJ・トゥルーリ(ルノー)に比べてコンマ8秒遅れ。その後も差は縮まらず、トップから2秒1遅れの1分32秒374、暫定11番手に終わった。
佐藤は今シーズン初の出場となるため、初日予選は最後のスタートとなった。昨年の日本GPからちょうど1年ぶりの本番走行で、そして初めての一発予選となった。しかし、佐藤はブランクを感じさせない安定した走りを見せ、最初の区間はチームメイトのバトンよりコンマ1秒速い。更に次の区間でもコンマ3秒上回り、最後のシケインを含む区間でコンマ4秒と大きく稼いで、1分31秒832。11番手とまずまずのタイムを出した。初日トップタイムは、J・トゥルーリ(ルノー)だった。
●中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development 「今日は2人とも攻めの走りをしてくれました。ジェンソンは午前中のエンジントラブルのために走行時間が十分取れず、本来の実力を発揮することが出来ませんでした。申し訳なく思っています。琢磨は過去何年間か一緒に仕事をしてきたので、きちんと仕事をこなしてくれるとは思っていましたが、初めての一発予選にもかかわらず、プレッシャーを跳ね除けて頑張ってくれました」
●佐藤琢磨 11番手 1分31秒832 「今日は初日予選に備えてチームと、特にジョック・クレアと一緒に素晴らしい1日を過ごす事が出来ました。一発予選は今回が初めての経験だったので、とても面白かったですよ。僕のアタック・ラップに関しては、まあまあといったところでしょうか。前半でわずかにロスしてしまいましたが、これからまだまだタイムを詰めることが出来ると思います。今日はじっくりと、自分のやるべき仕事をきちんとこなし、チームやエンジニア達と打ち解けることに重点をおきました。正直に言うと、まだ今週末ここでレースする事の実感が湧かないんですよ。でも、まずは初日は上手くいったと思います。残りの2日も頑張ります」
●ジェンソン・バトン 16番手 1分32秒374 「このサーキットは本当に難しいよね。特に今朝のように走り込みが出来なかった時は尚更だよ。エンジントラブルで45分位失ってしまったので、予選はちょっと手探りという感じになってしまった。サーキットは改修されているし、あまり走っていないから、ブレーキのタイミングも分からなかった。セッティングも煮詰めきれず、ちょっとアンダーステア気味だったし、新品タイヤと軽い燃料での走行も出来なかった。予選ラップは満足の行く走りではなかったし、大事な今週末に向けて決して順調なスタートは切れなかったけれど、良い結果を出すように頑張るよ」
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