ハンガリーGP2日目予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは14番手、ジャック・ビルヌーブは16番手。明日の決勝レースは7、8列目グリッドからスタートすることになった。
ハンガロリンクサーキットは初日に続いての快晴。午前中の時点で、すでに路面温度は38℃まで上がり、前日に続きハンガリーGPらしい天候となった。午前中のフリー走行では、B・A・R Hondaの両ドライバーともロングランに重点をおいたセットアップ作業を進め、バトン11番手、ビルヌーブ15番手という成績だった。
午後も雲一つない青空が広がり、気温は午後2時の予選開始時点で32℃、路面温度は45℃まで上がった。フリー走行でジョーダンのR・ファーマンが大クラッシュ。大事を取って欠場が決まったため、リザーブドライバーのゾイト・バウムガルトナーが今回の予選、そして明日のレースに出場することになり、初のハンガリー人F1ドライバーが誕生した。
予選開始から20分後、2日目予選6番手出走のビルヌーブがアタック開始。最初の区間で、その時点での最速タイムをマーク。順調な滑り出しとなった。しかし、その後の低速区間でブレーキをロックさせ白煙を上げたり、コーナー立ち上がりでコースからはみ出すなどしてタイムロス。1分24秒100のタイムをマークし、暫定4番手。
続けてコースインしたバトンは、第1区間をほぼビルヌーブと同タイム。チームメイトが大きくタイムをロスした最終区間もスムーズにまとめて、暫定3番手の順位につけた。しかし、その後アタックに出ていった上位ドライバーが、次々にバトンを上回るタイムを出し、最終的には14番グリッドが確定した。ビルヌーブは16番手。明日の決勝レースは7、8列目グリッドからスタートすることになった。ポールポジションは、F・アロンソ(ルノー)が獲得した。
●中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development 「14番手と16番手グリッドからのスタートでは苦しい展開になりますね。でも、ジャックもジェンソンも全力を尽くしてくれると思います。ポイントを獲得する為に、出来る事は全てやりますよ」
●ジェンソン・バトン 14番手 1分23秒847 「アタックラップは腹が立つぐらい、めちゃくちゃだったよ。ウォームアップ後、セットアップをいくつか変更したのだけれど、そんなことよりも正直言って攻めすぎてしまったんだ。第1コーナーの出口では、出来るだけ早くパワーオンしたつもりが、結果的にオーバーステアになってしまったよ。その他にも何箇所かスムーズさを欠いたところがあったね。明日の作戦に関しては満足しているけれども、こんなに後ろの方からのスタートになるとは思っていなかったよ。タイヤがなるべくタレないように、気を遣って走らないといけないね。ここは元々難しいサーキットなんだけれども、とても埃っぽい上、路面が悪く、マシンがいたるところで飛び跳ねるんだ。明日も暑いだろうし、燃料も多めで走ることになるから、体力的にもハードになると思う。今までも、グリッド後半からスタートしても良いレースをして来たので、明日も少しでも良い結果にするため、どう戦うかをじっくり考えないとね」
●ジャック・ビルヌーブ 16番手 1分24秒100 「今日はマシンも良くなっていたし、アタックラップ最初の2区間の走りは悪くなかったよ。でも、フロントタイヤをアタックラップの最後まで上手く使えるようにセットアップ出来なかったので、最終区間は本当に遅くなってしまった。最後の4つのコーナーでは、フロントタイヤのグリップがなくなってしまったから、全てあそこでタイムロスしてしまったんだ。タイヤはスタート後、一皮剥けてグリップが良くなるのに5周くらいかかって、そこからはタイムが上がると思うから、明日のレースは今日よりは良くなると思うよ。でも、タフな展開には変わりないけどね」
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