フランスGP2日目予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジャック・ビルヌーブが12番手、ジェンソン・バトンは14番手。明日の決勝レースは6、7列目グリッドからのスタートとなった。
初日は思わぬ災難の降りかかったB・A・R Hondaだったが、2日目はその遅れを取り戻すべく、午前のフリー走行に臨んだ。最初のセッションでは2台共に積極的に周回を重ねていたが、そのセッションが終了する直前に、バトンのマシンが白煙を上げてコースサイドにストップしてしまう。そのためバトンは2回目のセッションの大半をエンジン交換作業のため出走することが出来なかった。それでも終盤にコースインして3ラップを走行し、15番手のタイム。一方のビルヌーブは、両セッション共にほぼトラブルフリーで周回を重ね、12番手タイムだった。
雲はまだ多いながら、午後になると気温は20℃を超え、路面温度も30℃以上まで上がる。路面は完全にドライコンディション。昨日の初日予選をフリー走行無しの、ぶっつけ本番で臨んだB・A・R Honda勢は、バトンが2番手に出走。大きなミスはなかったものの、タイムはそれほど伸びず、1分17秒077に終わる。
その後、気温自体はそれほど変わらないが、太陽が雲から現れるたびに路面温度は一気に上昇し、一時は37℃まで上がった。それでも15番手のビルヌーブがコースインした午後2時40分過ぎには日差しが弱まり、再び路面は31℃に下がった。ビルヌーブは、ほぼノーミスでアタックを終え、バトンのタイムをコンマ1秒上回り、暫定10番手につけた。その後、昨日の初日予選でセッション終盤にドライタイヤで出走し、上位タイムを出したドライバーらが出走するも、結局終始ドライコンディションの2日目予選の上位陣に変動は無く、最終的にビルヌーブは12番手、バトンは14番手となった。ポールポジションはR・シューマッハ(ウィリアムズ)。ウィリアムズの2台がフロントローを獲得した。
●中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development 「スタート順位としては良くありませんが、今日の出来は悪くなかったと思います。ジェンソンは今朝エンジンを交換したために、あまり走りこむことが出来ず、不利になってしまいました。明日はポイント獲得を目指して、スタートからプッシュしないといけませんね」
●ジャック・ビルヌーブ 12番手 1分16秒990 「今日の予選は、思っていたよりも上手くいったので満足だよ。バランス良く、上手くセットアップ出来たし、タイヤも使い切ることが出来たと思うけれど、12番手が精一杯の結果だった。良いラップだったけれど、クレージーなところまでプッシュしたわけじゃないので、あとコンマ数秒は縮められたと思う。だけど、そうしたとしてもグリッドは変わらなかったね。明日はタフなレースになると思うよ」
●ジェンソン・バトン 14番手 1分17秒077 「マシンを完璧にセットアップするための走り込みが出来なかったので、今日の予選の結果には満足しないといけないよね。今朝の最後のフリー走行は、エンジン交換でほとんど走れなかったこともあり、昨日から本当だったら2時間半走れるフリー走行のうち、たった40分程度しか走れなかった。14番手という結果は、ほとんどの時間をレースに向けた作業に充てていた中で出せるベストなポジションだと思うよ。予選を最初の方で出走するのは、何も良いことはないよね。予選のラップでは、3つの新しくなったコーナーの最初でアンダーステアが強く、コンマ数秒ロスしてしまった。マシンは全体的にはとても良い感じだし、明日のレース戦略も上手くあたると思うよ。だから今は、明日のレースで全力を尽くすだけだね」
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