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F1

ジェンソン・バトン

F1 2016 バルセロナテスト 1日目レポート

2016年2月22日(月)  ドライバー:ジェンソン・バトン
会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ)  全長:4.655km
周回数・走行距離:84周・391km  ベストラップタイム:1分26秒735

2016年シーズンの幕開けを告げるプレシーズンテストがいよいよスタート。初日は、ジェンソン・バトンが新型マシン「McLaren-Honda MP4-31」での初走行に臨みました。

この日の天候は曇りのち晴れ。朝は寒かったものの、日差しが広がるにつれて徐々に気温が上昇し、午後には快晴となったため、テストを順調に進めることができました。

序盤は、システムチェックや、データが正しく収集できるかといった新型マシンの基本動作を入念に確認。いくつか小さな不具合があったものの、チームはそれをすばやく修正し、バトンは午前中のセッションで35周を走行することができました。

午後に入ると、MP4-31の走行距離をさらに伸ばすことができ、ピットとの通信やテレメトリーシステムのチェック、新たな空力パッケージやパワーユニットモードの確認を行いました。

バトンはトータル84周を走行し、新型パッケージについてのさまざまな情報を収集。翌日のフェルナンド・アロンソによるテストに向けて、マシン調整を行う夜間の作業担当クルーに、有益なデータをもたらしました。

コメント

ジェンソン・バトン
「シーズンオフの数カ月、F1マシンに乗るのを待ちこがれていました。今までで一番長いと感じたオフ期間かもしれません。新型マシンでの走行は素晴らしく、存分に走ることができました。

今日はシステムチェックと、多くの改善が施されたマシンおよびエンジンでさまざまなテストを行いました。特にいい手ごたえを得られたのは、パワーユニットのデプロイメントについてです。ずっと安定して動作しており、問題は全くなかったので、ロングランにおいて昨年よりもよくなっていると思います。これによって他に改善すべき個所を見つけられるようになるので、よかったです。

全体的にいい一日でしたし、内容には満足しています。いろいろと新しい取り組みをしているので、まだラップタイムを出すセッティングではなく、チェックに重点を置いてエンジニアと話しながら調整している段階です。

今日一日で、昨年の初回テスト4日間での走行(79周)より、5周多く走行することができました。これは大きな進歩です。マシンのフィーリングはよく、まだ改善できる点もあるので、これからさらに進歩できると思います」

エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「十分な走り込みを行うことができて、内容の濃い一日でした。ファクトリーで見ていたデータと今日実際に走行して収集したものが整合していたので、初日のデータとしてはいい傾向です。テストですから、必要なシステムチェックをすべて行い、データ収集をして、シーズンオフの準備によって見えた期待値に近づけていくことに集中しています。

予想を口にするのは時期尚早で、まずは収集したデータを活用して進歩していくことが必要です。今日は正しい方向への第一歩となりましたが、まだ道のりは長いので、日々歩みを進めていきます」

中村聡|Honda R&D チーフエンジニア
「2016年シーズンがいよいよスタートしました。テスト初日では84ラップを重ねることができて、満足しています。パワーユニットのシステムや制御系のチェックを予定通りに終え、マシン側のテストも計画通りに進みました。

午前中のセッションで、パワーユニットのセンサー系の問題が少し出ましたが、すぐにマシンをサーキットに戻すことができたので、午後のセッションでは順調にロングランを行い、デプロイの調整などをテストすることができました。

本日のバトン選手のフィードバックはポジティブで、明日以降の方向性が見えてきました。一歩一歩、前進を目指します」

ジェンソン・バトン
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