モータースポーツ > F1 > McLaren-Honda オーストリア公式テスト 1日目レポート
2015年6月23日(火)
McLaren-Honda(マクラーレン・ホンダ)は、現地時間2015年6月23日に以下のレポートを発表しました。
2015年6月23日(火) ドライバー:ストフェル・ファンドーン 会場:レッドブルリンク(オーストリア・スピルバーグ)
全長:4.326km 周回数・走行距離:77周・333km ベストラップタイム:1分12.530秒
シーズン中に実施される公式テストの2回目、かつ今年最後の2日間テストの初日を迎え、McLaren-Honda のテスト・開発ドライバーのストフェル・ファンドーンがMP4-30を初めてドライブし、効果的な評価業務を実施しました。
午前中のセッションの大半は、激しい雨のためにレッドフラッグが出された状態で進み、ストフェルは朝一番に、ずぶ濡れのコースでインスタレーションラップを1周走っただけで、それ以降は残念ながら走ることができませんでした。午後のセッションは、午前中に走行できなかった時間を取り戻すため、20:00まで延長されることになりました。
午後のセッションは、開始早々はまだコースがかなり濡れた状態でしたが、非常に実りの多い内容となりました。主に空力テスト、および新しく導入した短いノーズと、新しいフロント・リアウィングを含む各種コンポーネントのマッピングに焦点を当てて作業を行いましたが、コースが徐々に乾くにつれて、システムチェックやパワーユニットの確認業務へと移行しました。ただ、その後、再び雨が降り始めたため、最後に空力テストを実施し、本日のセッションを終了しました。
ストフェルは何のトラブルもなく77周を走行し、一連の評価業務を無事完了しました。
ストフェル・ファンドーン
テスト・開発ドライバー
「今朝は雨のため困難な状況でしたが、午後にマシンをコース上で走らせ、十分な周回を重ねられたことには満足しています。午後もまだ難しいコンディションで、路面はかなり滑りやすかったのですが、最初からマシンにはとても安心感を持っていましたし、比較的早い段階でマシンに慣れることができたのは、ポジティブな点です。
今日はトラブルもなく、テストプログラムの内容をかなりこなすことができました。数々のシステムチェックやスイッチの位置を変更など、私にとっては忙しい日でしたが、多くの学びがあり、全体的には良い一日でした。今日は解析用に貴重なデータをたくさん収集することができたので、明日もフェルナンドが良い走りをして、さらに有効なデータを取得できるよう願っています」
デーブ・レディング
McLaren-Honda チームマネージャー
「今朝の悪天候によって走行時間が奪われた分、我々はテストプログラムを多少変更しなければならず、最初はフラストレーションがたまりましたが、午後の走行時間が延長されて助かりました。全体的には、良い一日だったと思います。ストフェルはコンディションが刻々と変わり続けるなかで、すばらしい走りを見せてくれました。特に、今回は彼にとってはMP4-30をドライブする初めての機会だったことを考えると、よくやってくれたと思います。さらに重要なのは、今日のセッションを通して、マシンが信頼性に関するトラブルもなく走行を重ねることができた点です。ストフェルからのフィードバックや収集した貴重なデータをもとに、本日の走行プログラムから多くのことを学ぶことができますし、明日のテストもこの勢いに乗って着実に進めます」
ドライバー | チーム | ベストタイム | 周回数 | |
1 | パストール・ヴェアライン | Mercedes | 1'11.005 | 67 Laps |
2 | エステバン・オーコン | Force India | 1'11.192 | 76 Laps |
3 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'11.328 | 97 Laps |
4 | アントニオ・フオーコ | Ferrari | 1'11.331 | 71 Laps |
5 | ロマン・グロージャン | Lotus | 1'11.509 | 45 Laps |
6 | ピエール・ガスリー | Red Bull | 1'11.757 | 80 Laps |
7 | ラファエル・マルチェロ | Sauber | 1'11.826 | 53 Laps |
8 | ストフェル・ファンドーン | McLaren-Honda | 1'12.530 | 77 Laps |
9 | スージー・ウォルフ | Williams | 1'13.248 | 39 Laps |
今後の予定
テスト最終日となる2日目はフェルナンド・アロンソがドライブを担当し、メカニカル面のセットアップ作業、空力テスト、およびパワーユニットの確認に焦点を当てたプログラムを実施する予定です。