1月29日にイギリス・ブラックリーのファクトリーで行われたRA108の新車発表会に続き、Honda Racing F1 Teamは2月1日より3日間、スペイン・バルセロナのカタルニアサーキットで、初の本格的なテストを実施した。
すでに前週、発表会前のバレンシア・テストで、1号車のシェイクダウンは済んでいる。今回は2台の新車を投入し、集中的な開発プログラムを組んだ。テストにはルーベンス・バリチェロとジェンソン・バトンに加え、テストドライバーのアレックス・ブルツも参加した。
初日はバリチェロが1号車に乗り込み、習熟走行ののち、いくつかセットアップ変更も試みた。この日の周回数は、55周だった。一方、発表会場で新車のステアリングを握り、数10mだけ走行したブルツは、2号車のシェイクダウンを担当。26周を走った。
2日目からは、バトンが合流。1号車の開発パーツがファクトリーから送られてくるのを待つ間は、2号車に乗り込んだバトンだけの走行となった。マシンバランスに関するセットアップ変更などを試し、56周を周回した。
3日目最終日は、2人のレースドライバーが2台のマシンで精力的に走行を続けた。午後になって雨に見舞われ、コース上は完全ウエットに。しかし結果的には、トラクションコントロールがついていない状態での、濡れた路面における貴重なデータを収集することができた。この日はバリチェロが84周、バトンが86周を走った。
次回は2月12日から3日間、ヘレスでテストを行う。 |