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Honda Racing
Monday, February 04, 2008
バルセロナ・テストレポート
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ジェンソン・バトン
ジェンソン・バトン
REPORT

1月29日にイギリス・ブラックリーのファクトリーで行われたRA108の新車発表会に続き、Honda Racing F1 Teamは2月1日より3日間、スペイン・バルセロナのカタルニアサーキットで、初の本格的なテストを実施した。

すでに前週、発表会前のバレンシア・テストで、1号車のシェイクダウンは済んでいる。今回は2台の新車を投入し、集中的な開発プログラムを組んだ。テストにはルーベンス・バリチェロとジェンソン・バトンに加え、テストドライバーのアレックス・ブルツも参加した。

初日はバリチェロが1号車に乗り込み、習熟走行ののち、いくつかセットアップ変更も試みた。この日の周回数は、55周だった。一方、発表会場で新車のステアリングを握り、数10mだけ走行したブルツは、2号車のシェイクダウンを担当。26周を走った。

2日目からは、バトンが合流。1号車の開発パーツがファクトリーから送られてくるのを待つ間は、2号車に乗り込んだバトンだけの走行となった。マシンバランスに関するセットアップ変更などを試し、56周を周回した。

3日目最終日は、2人のレースドライバーが2台のマシンで精力的に走行を続けた。午後になって雨に見舞われ、コース上は完全ウエットに。しかし結果的には、トラクションコントロールがついていない状態での、濡れた路面における貴重なデータを収集することができた。この日はバリチェロが84周、バトンが86周を走った。

次回は2月12日から3日間、ヘレスでテストを行う。

 
 
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コメント

Jenson Button ジェンソン・バトン

「マシンの信頼性の高さを確認できて、その点はよかった。全般的に前進できたと思うけれど、今後のテストでやるべきことは、まだたくさんある。全くの新車であり、セットアップに関してはゼロから始めないといけない。さらに今年から共通ECUを搭載したことで、ドライバビリティにもいくつか課題がある。最終日は午後から雨になり、おかげでトラクションコントロールなしのウエット路面を初体験でき、いい感触だった。次のヘレステストで、いっそうマシンを進化させていかなければならない」

Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ
「新車の本格テストが行えて、うれしい。これからのテストで、マシンはどんどん戦闘力を発揮していくはずだ。セットアップをいろいろ試していく中で、成果は出てくると思う。現段階では、信頼性の高さに満足してるよ」
Alex Wurz アレックス・ブルツ
「新車走行を初体験できて、うれしかった。今まではファクトリーで、ちょっと走らせただけだったから。僕は今回、2号車のシェイクダウンと空力テストを担当した。クルマの感触は悪くない。シートの微調整が必要だったけれど。チームを知り、仕事ぶりに慣れていくことにも、楽しんでいる。今後、RA108の開発にいっそう貢献したいと思っている」
Steve Clark スティーブ・クラーク
レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア
「2台の新車を投入した今回のテストの目的は、基本的なセットアップ作業と、信頼性の確認だった。RA108は空力面で前年までと全く違うマシンなので、やるべきことはたくさんある。最適なセットアップを見つけるまでには、まだ時間がかかりそうだ。また、共通ECUへの適応も簡単な作業ではない。特に今回経験したような、グリップの低い路面コンディションでは、課題が残る。これらの課題が、今回のタイムにも影響し、特に一発の速さで苦しむことになった。しかしロングランでの安定性は、いいと思う。いずれにしても、今回のテストは次回のヘレスに向けたベースとなった」
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