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Honda Racing
Thursday, July 12, 2007
スパ・テストレポート
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Honda Racing F1 Teamは12日、ベルギー・アルデンヌ地方にあるスパ・フランコルシャン・サーキットでの3日間のテストを終了した。今回のテストの主な目的は、9月に2年ぶりに行われるベルギーGPに向けての車体セットアップ、およびタイヤ評価にあった。

初日火曜日にステアリングを握ったのは、テストドライバーのクリスチャン・クリエンだった。午前中の路面はやや濡れていてかなり滑りやすい中、クリエンはRA107の基本セットアップの構築に専念。その後、路面が完全に乾いてからは、空力評価に集中した。最後はレーススタートの練習もこなし、63周を周回した。

2日目水曜日には、ジェンソン・バトンが合流。夜半に降った雨のため、この日も午前中はウエット路面だった。それでもバトンはこの機会を生かし、ブリヂストンのウエットタイヤの評価を行った。昼前には路面もほぼ乾いたため、ドライタイヤにスイッチ。空力評価とセットアップの煮詰めの、両方の作業をこなした。天候変化の激しいスパらしく、午後には再び雨が。このためドライ路面での走行は、ごく限られた周回しかできなかった。この日のバトンの周回数は、53周だった。

最終日は、ルーベンス・バリチェロが登場。この日も前夜の雨のため、午前中はなかなかドライタイヤでの周回ができなかった。バリチェロは空力評価のほか、ベルギーGP用にブリヂストンが用意した2種類のタイヤをテスト。レーススタートのシミュレーションも含め、78周を走った。

   
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Jenson Button ジェンソン・バトン

「天候が非常に変わりやすく、ウエットからドライ、再びウエットという一日だった。とはいえここの天気はいつも予測できないから、9月のGP本番に向けていい練習になった。さまざまなコンディションの中、どのようにタイヤを使ったらいいかに集中して、テストを重ねることができた」

Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ

「僕のテストした日は幸い、おおよそ終日ドライで走ることができた。おかげで新しい空力パッケージに関して、有益なデータが収集できた。セットアップの煮詰めはなかなかうまくいかず、バランスに関してもまだ望んだレベルには達してない。とはいえ、このサーキットでのレースに備えて、何をするべきかを見るために、非常に役に立つテストだった」

Christian Klien クリスチャン・クリエン

「スパは数あるグランプリサーキットの中でも、ドライバーにとって最もエキサイティングなコースの1つで、実際すごく楽しいテストだった。僕が走った初日は、主に空力評価に集中した。最初は路面がちょっと濡れていたけど、その後は幸い、ほぼドライで走り続けることができた。おかげで予定したメニューは、ほぼこなせた」

Jacky Eeckelaert ジャッキー・エッケラート
Honda Racing F1 Team エンジニアリング・ディレクター

「2年ぶりに戻ってきたベルギーGPの舞台となるスパ・フランコルシャンを、我々は初めてV8エンジンとブリヂストンタイヤとで走ることになる。そのため、予定したプログラムの前半は、このサーキット用にRA107のセットアップを煮詰めることに専念した。そのあとは今後控えているヨーロッパでのレースに向けての、空力パッケージを評価した。天気が目まぐるしく変わったために、メニューの消化は大変だった。しかしそれはどのチームにとっても同じことだし、スパでテストする以上、あらかじめ予想されていたことだ。そんな条件でも多くのデータが収集できたし、9月のレース本番までにそれらを分析する時間も十分にある」

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