Honda Racing F1 Teamは12日、ベルギー・アルデンヌ地方にあるスパ・フランコルシャン・サーキットでの3日間のテストを終了した。今回のテストの主な目的は、9月に2年ぶりに行われるベルギーGPに向けての車体セットアップ、およびタイヤ評価にあった。
初日火曜日にステアリングを握ったのは、テストドライバーのクリスチャン・クリエンだった。午前中の路面はやや濡れていてかなり滑りやすい中、クリエンはRA107の基本セットアップの構築に専念。その後、路面が完全に乾いてからは、空力評価に集中した。最後はレーススタートの練習もこなし、63周を周回した。
2日目水曜日には、ジェンソン・バトンが合流。夜半に降った雨のため、この日も午前中はウエット路面だった。それでもバトンはこの機会を生かし、ブリヂストンのウエットタイヤの評価を行った。昼前には路面もほぼ乾いたため、ドライタイヤにスイッチ。空力評価とセットアップの煮詰めの、両方の作業をこなした。天候変化の激しいスパらしく、午後には再び雨が。このためドライ路面での走行は、ごく限られた周回しかできなかった。この日のバトンの周回数は、53周だった。
最終日は、ルーベンス・バリチェロが登場。この日も前夜の雨のため、午前中はなかなかドライタイヤでの周回ができなかった。バリチェロは空力評価のほか、ベルギーGP用にブリヂストンが用意した2種類のタイヤをテスト。レーススタートのシミュレーションも含め、78周を走った。 |