Honda Racing F1 Teamは今週、スペイン・バレンシアサーキットで4日間のテストを行い、ニューマシンRA107の開発に専念した。
レースドライバーのルーベンス・バリチェロ、ジェンソン・バトンがそれぞれ2日間ずつステアリングを握ったほか、テストドライバーのジェームズ・ロシターが2日間走行。06年型マシンRA106のテストは、2台目のRA107が投入され次第終了することになっている。
前週バルセロナでのテストを成功裏に終え、今週はさまざまなセットアップや、新しい制御ソフトウェアのテストに専念。一方で、できるだけ多くの距離を稼ぐことも重要なメニューのひとつだった。ところが前半2日間は雨が降ったり止んだりの、あいにくの天候。チームはその状況に臨機応変に対応し、雨用のブリヂストン・ポテンザタイヤを初めてテストした。
チームは次週、2月6日から8日まで、スペイン・ヘレスサーキットでテストを続行する。
■ルーベンス・バリチェロ 「僕が走行した最初の2日間はコースがなかなか乾いてくれず、十分な距離を稼ぐことができなかった。でも新車に対する理解は、いっそう進んだ。今回は電子制御やセットアップの煮詰め、そして信頼性の確立に専念した。来週以降のテストは、新しいパーツが到着次第、さらに違うメニューを試す。まだ新車で走り出したばかりだが、今のポジションには満足している」
■ジェンソン・バトン 「この4日間、クルマは信頼性を十分示してくれて、さらに距離を増やすことができた。まだタイヤへの適応やセットアップでやることは多い。でもその辺は、次のヘレスでも続けていくつもりだ」
■ジャッキー・エッケラート エンジニアリング・ディレクター 「RA107を初めて走らせたバルセロナでは、さまざまなシステムが予想通りに機能していることが確認できた。今回のバレンシアでは、異なるセットアップを評価したり、新しい制御プログラムを試した。残念ながら前半2日間が天候不順で、予定されたプログラムを消化できなかった。そのため、急遽もう1日テストを増やし、できるだけ走行距離を稼ぐことにした。セットアップ変更に対するマシンの反応には、全般的に満足している。来週もこの作業を続ける予定だ」 |