Formula 1 Honda Racing
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バルセロナ・テストレポート
 
バルセロナ・テストレポート
2006年11月30日(木)

 1カ月あまりの休止期間を終え、Honda Racing F1 Teamが再びサーキットに戻ってきた。2007年シーズンに備え、今週スペイン・バルセロナのカタルニアサーキットで、3日間のテストを行った。

 今回の大きな目的のひとつは、来季からワンメイク供給となるブリヂストンタイヤの集中評価だった。ステアリングを握ったのは、ルーベンス・バリチェロと新たにテスト兼リザーブドライバーとなったクリスチャン・クリエン、そしてジェームズ・ロシターだった。ジェンソン・バトンもテストに姿を見せたものの、カート練習中に負ったケガのため、走行は見合わせた。

 初日火曜日はバリチェロとロシターが、ブリヂストンタイヤの基本的な評価、およびRA106のセットアップ変更プログラムをこなした。バリチェロは83周、ロシターは86周を順調に走行した。

 2日目の水曜日に、クリエンが初めてHondaのマシンで走った。まずはチームとマシンに慣れることから、作業ははじまった。ブリヂストンタイヤも、クリエンにとって初めてである。その後は予定されたタイヤプログラム、そして車体セットアップをこなして、79周を走行した。一方バリチェロはこの日タイヤ評価に集中し、96周を走り切った。

 最終日の木曜日も、バリチェロとクリエンのコンビだった。2人はタイヤ評価と、足回りのプログラムを続行。バリチェロが115周、クリエンも103周という膨大な周回数をこなした。

ルーベンス・バリチェロ
「最終戦のブラジルGP以来、長い休暇を取っていたから、こうして再びクルマに乗り込むのはいい気分だよ。もちろんその間もトレーニングは欠かさずに続けてきたから、テストの初日から積極的に走ったよ。ブリヂストンとまた組めるのも、うれしいね。彼らとの新たなスタートは、非常にいい感じだった。新しいタイヤとのマッチングから、いかに最高の性能を引き出すかについて、僕らは十分な把握ができるはずだ。これからヘレスで、あと2回テストがあるしね。とにかく冬のテストのはじまりとしては、悪くなかったよ」

クリスチャン・クリエン
「新チームでの2日間のテストは、全般的にうまくいった。 Hondaとの新たな関係は十分楽しめたし、エンジニアやメカニックとも順調に作業できたしね。クルマに慣れてからは、チームがどんなふうに作業を進めていくかにも、気にかけるようになった。いくつか個別のテストもこなしたし、チームにとって重要な技術面でのフィードバックもできた。チームもクルマもタイヤも、何から何まで新しい環境で作業することは、決して簡単なことじゃない。でも今回の自分の成果には、十分満足しているよ。次のヘレスでも2日間走ることになっているから、すごく楽しみだね」

ジェームズ・ロシター
「初めてブリヂストンタイヤで走った初日は、実に興味深いテストだった。午前中はまずタイヤ関連のデータを収集し、午後からはより長い周回でのパフォーマンス評価に集中した。特にトラブルもなく、非常に順調な1日だったね」

マーク・エリス、チーフエンジニア(ビークルパフォーマンス)
「今週から始まった2007年に向けての実走テストでの課題は、まずは新しいブリヂストンタイヤを知ること、そして彼らとの関係をより深めていくことだった。まだはじまったばかりだし、タイヤ性能を十分発揮するために、やるべきことは山ほどある。しかしこの3日間での進歩には、十分に満足しているよ。膨大なデータも収集できたし、来週のヘレステストに活かせるよう、これから分析する。新顔のクリエンも、すぐにわれわれのチームに溶け込んでくれたし、初日からマシン開発に貢献してくれたよ」

 
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