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Honda、英国に新風洞施設を建設
2006年7月13日(木)

 Honda Racing F1 Teamは、英国現地時間2006年7月12日(水)午後7時(日本時間13日(木)午前3時)に以下のリリースを発行しました。ご参考までにお知らせ致します。

 Hondaは、7月12日(水)、Honda Racing F1 Teamの拠点である、英国ノーザンプトン州ブラックリーの敷地内に新しい風洞施設を建設し、その完成セレモニーを行った。セレモニーには、Honda Motor Europeの高木滋社長と、日本の経済産業省にあたるDTI(Department of Trade and Industry、英国貿易産業省)のアリスター・ダーリン大臣が参加。この風洞の建設は、F1活動のみならず、四輪車生産をはじめとする英国での経済発展に貢献するHondaの取り組みを象徴するものである。

 Hondaは、40年前、英国に拠点を設立し、現在は7ヶ所、5500人の従業員を雇用。これまで13億ポンド(約2730億円、210円/ポンドで換算)を投資している。

 Hondaは、優れた技術を持つ企業として、最新鋭のインフラに投資する重要性を常に意識してきた。今回新しく完成した新風洞は、フルスケールのマシンで実験ができる。また、マシン開発を進めるために、マシンに16枚の回転翼と27枚の固定翼から成る直径5.3mのファンで起こした秒速80mの風をあて、マシンの空力性能や特性を測定し、同時にマシン下の秒速80mで動くローリングロードを動かすことで、走行中の状態を模擬できる施設である。また、この風を起こすファンは、495回転時に、43560N・mのトルクと2263kWの出力を発生するモーターにより駆動する。

高木 滋 本田技研工業株式会社 常務取締役 欧州地域本部長、
  ホンダモーターヨーロッパ・リミテッド取締役社長

「この新しい風洞施設は、Hondaの英国での企業活動、モータースポーツそして研究開発活動に対する強い意気込みを象徴しています。レースにチャレンジする情熱とF1でチャンピオンを獲得したいという意思こそが、今回の新しい風洞建設への強い思いにつながり、今回の投資に踏み切りました。この情熱は、今に始まったことではなく、将来を担う研究開発のためにレースに参戦してきたHondaの、長年培われた歴史の中で、ずっと受け継がれています。そして、マシン開発に込められたチャレンジ精神は、Hondaが一年間に世界中へ提供する2000万台の製品全てに注がれています。私たちHondaのパートナーの皆様、ならびに予定より早い建設にご支援いただいたブラックリーの皆様に、深く感謝の意を表します」

アリスター・ダーリン 英国貿易産業省 大臣
「この素晴らしい風洞施設の建設により、英国に魅了され、世界一流の技術力と生産力が集まっていることを証明している。英国の自動車産業の強みのひとつは、変化に柔軟に対応でき、さらに新しい機会を作り出す能力である。英国の将来は技術力にかかっている。本日セレモニーを行った新風洞は、英国と日本のアイデアや経験を結集したことの一例である」

 
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