Formula 1 Honda Racing
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ルーベンス・バリチェロ
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最新スペックを走らせ、開幕に向け、満足のいくパフォーマンスを発揮
2006年2月27日

 Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロは先週、バルセロナのカタルニア・サーキットで開幕前のテストをすべて終了した。

 新車RA106のセットアップやタイヤ、空力の評価プログラムなどをこなした2人は、間もなく始まる開幕に向けて準備に専念。チームの最終テストは、サードドライバーのアンソニー・デビッドソンが担当し、来週バレンシアで行なわれる。この3人が参加した今回のバルセロナテストも、成功裏に終えることができた。それぞれ十分な距離を走行し、RA106の信頼性とパフォーマンスはさらに向上している。今回チームは、RA806Eエンジンの最新スペックも走らせた。

 初日水曜日のバリチェロとバトンは、それぞれRA106-04号車と02号車のステアリングを握った。気温の低かった午前中はシステム確認などに費やし、午後から本格的に車体セットアップや空力評価などを行なった。この日バリチェロは65周、バトンは87周を走った。

 木曜日はバリチェロが新しいシャシーのセットアップを詰めたほか、タイヤプログラムも精力的に行った。バトンは終日タイヤ評価を行い、同時にブレーキや空力テストもこなした。バリチェロは118周。そして116周を走ったバトンは、この日トップ。同時に今季のバルセロナでのベストタイムも記録した。

 最終日の金曜日にはバトンに代わってデビッドソンが合流し、RA106-02号車で走行した。まずはクルマのバランスを見極める作業からはじめ、ロングランでのタイヤ評価に移行。この日だけで、実に129周を走行した。一方のバリチェロは、04号車のセットアップと空力評価に専念。107周を走行し、総合で2番目に速いタイムを記録した。

ルーベンス・バリチェロ:ベストタイム1分14秒265(木曜日)
「3日間集中して走れ、チームも素晴らしい働きをしてくれた。今回は特に、同じエンジンでかなりの距離をこなせたのがうれしいね。これで初戦に向けて、心理的にずいぶん楽になったよ。水曜日にはブレーキにちょっと問題が出たけど、それもすぐに解決された。テストは全般的に、非常に有意義なものだったね。クルマは日増しに良くなっていく。かなりの周回をこなして、信頼性もバッチリだ。おかげで新車にも、ずいぶん慣れた。Honda Racing F1 Teamのドライバーとしてデビュー戦が、楽しみでならないよ」

ジェンソン・バトン:ベストタイム1分13秒920(木曜日)
「冬のテストを締めくくる、いい2日間になった。信頼性は依然として実に高いレベルにあり、おかげで連日すごく長い距離を走れた。特に車体のセットアップとタイヤテストに専念した木曜が、そうだったね。開幕直前のテスト最終日にトップタイムが出せて、最高の気分だよ。シーズンが始まるのが、楽しみでならないね。もちろん他のトップチームとの差が実際どれくらいなのか、バーレーンで走ってみるまでは本当にはわからないけどね。あと2週間で開幕。レーススタートが待ちきれないよ」

アンソニー・デビッドソン:ベストタイム1分15秒091(金曜日)
「RA106でバルセロナを走ったのは初めてだったし、いい1日だったよ。午前中はロングランでのタイヤテストを行って、あとはセットアップに専念した。見るからにクルマが良くなってるから、ワクワクするね。12月のコンセプトカーから比べれば、本当にすごい進化だ。チームは素晴らしい仕事を成し遂げたと思う。テストで走った限りでは、シーズン序盤はかなり行けるんじゃないかな。バレンシアで最後のテストを終えて、いよいよバーレーンに出発だ」

マーク・エリス Honda Racing F1 Team チーフ・エンジニア
「レースドライバーが参加する最後のテストとして、非常に満足の行く3日間だった。今回2900km以上を走り、RA806Eエンジンの最新スペックも2レース分を走りきった。車体セットアップに関しても、いくつかいい方向性が見つかった。かなり冷え込んだコンディションだったけれども、今回のパフォーマンスは素直にうれしいよ」

中本修平 Honda Racing F1 Team マネジメントボード、ホンダ・レーシング・ディベロップメント (HRD) エンジニアリング・ディレクター
「バージョンアップしたエンジンで、2レース分の距離を走ることができました。開幕戦に向けた最新仕様のエンジンも、もうすぐ完成予定です」

 
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