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F1その見知らぬ世界 佐野教授の「60's Honda F1物語」
これは航空機の理論が応用できる?
(佐野彰一×高木理恵)
嵐のようにやってきた、HondaのF1計画。マシン(車体)の設計は佐野さんの担当になりましたが、やらなくちゃいけないことが山ほどあったはず。

――では、まずはどこから始めたのでしょう?
イラスト
「(ボディの構造は)モノコックでいこうということは、もう上のほうで決定していて、それじゃあいつに設計させようというあたりまでは決まっていた。 でもその先は、エンジンだけ渡されたものの、なにも決定してはいなかったんですよ」

――ということは、佐野さんにかなり任されていたんですね。そこで、航空学科で学んだことがインスピレーションになったとか?

「そうですね、いろいろ考えた結果、飛行機のエンジンのつけ方から、アイディアをいただけそうかな、と」

――飛行機のエンジンというのは、どういう風に搭載されているのですか?

「零戦とかセスナといった単発の飛行機なら、飛行機のボディというのは、パイロットの前で切れています。そこから先は、実はボディというものはなくて、ただ、パイプフレームが出ているだけ。 要するに飛行機の場合は、機体の先っぽの部分はなくて、そこにエンジンが載っていて、その先にプロペラがあるという構造。ただ、普段はカバーがついているので、この(パイプの)部分は見えていませんけどね。 つまり飛行機のボディというのは、パイロットの席のあたりまでしかない。その先は、簡単にいえばエンジンだけ。そういう設計なんです」

――なるほど、その技術をF1に使ったんですね?

「ええ、こういう12気筒のでっかいエンジンを積むとしても、そういうやり方でなんとかなるのではないかと思った。

だけど航空機と違って、F1には後輪があるでしょう?
それなら後輪はエンジンに直接つけてしまおうと思ったんですけど、でも、エンジンだけに繋げるというのもちょっと心配なので、補助的なパイプフレームを設けることにした。 これによって、エンジンの幅ギリギリという車体で、そして仮にエンジンが大きくても、車体の幅をあまり広げずになんとか成り立つということがわかった。

本田さんは、こうして作った車体を見ても、なにも文句言わなかったし、コメントもしなかった。たぶん、納得してくれてたんじゃないかな……」


いえいえ、納得どころか、ちょっとびっくりしていたかもしれません。
飛行機の設計をF1に応用するとは、さすが、佐野さん。
こうやって無事、横置きにエンジンを載せることができたんですが、さて、このあとの道のりはスムーズだったのか、それとも!?
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