2016年9月15日(木)
9月6日(火)、F.C.C. TSR Hondaは、東京・港区のHondaウエルカムプラザ青山で記者会見を行い、FIM世界耐久選手権(EWC)シリーズへのフル参戦と、2016-2017FIM EWC第1戦 ボルドール24時間耐久ロードレース(フランス、9月17日決勝)の参戦体制を発表しました。
会見には、F.C.C. TSR Hondaの藤井正和総監督、Hondaから山本雅史モータースポーツ部部長、さらにシリーズを主催するユーロスポーツのイベントEWCプレスオフィサーである上松美紀夫さんが出席。藤井総監督は来たるシーズンへの心境と抱負を語りました。
FIM EWCは、ヨーロッパを中心に各国で8時間、12時間、24時間の耐久レースを行うシリーズ戦で、2016-2017シーズンよりフォーマットを変更。9月の開幕戦を皮切りに全6戦のシリーズで争われ、その最終戦は「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(2017年7月30日決勝)となります。
藤井総監督は「2016年の第1戦ル・マン24時間耐久で3位という成績を収めることができ、『これは行けるんじゃないか、やれるとこまでやってみよう』とフル参戦を決めました。そして、来年は鈴鹿8耐がこのシリーズの最終戦になります。我々の目標はなんと言っても鈴鹿8耐。チャンピオンを争って鈴鹿に帰ってきます。その戦いぶりを見てください」と熱い思いをコメント。
ライダーには、2016年に参戦した渡辺一馬選手(26才 栃木県)、ダミアン・カドリン選手(33才 オーストラリア)に加え、リザーブライダーとしてアルトゥーロ・ティゾン選手(32才 スペイン)を起用することが発表されました。さらに、藤井総監督が「今日、決まりました」と、伊藤真一選手(49才 宮城県)の参戦をサプライズ発表。会場に集まった記者たちからは驚きの声が上がりました。
コメント
藤井正和 F.C.C. TSR Honda総監督
「我々はバイク一筋で一生懸命やってきました。そんな私たちがEWCにシリーズ参戦し、Honda、EWCとともに取り組むことで、少しでも多くの人にバイクを知ってもらい、それによってファンが増え、バイクに乗る人も増えてくれればということを目指しています。すばらしい日本の工業や文化を融合させ、チーム日本という思いで戦います。日本のチームが、日本で開催される世界選手権の最終戦でチャンピオンを獲得する姿をお見せしたい。ぜひ応援をお願いします」
山本雅史 Hondaモータースポーツ部部長
「今年の鈴鹿8耐、Hondaは惨敗し、28年ぶりに表彰台を逃しました。『Hondaはこのままでいいのか?』という思いがあり、藤井さんとも話しました。来年、EWCの最終戦となる鈴鹿8耐で、Hondaのマシンがシリーズトップで帰って来られるように、バックアップすることを決めました。再び表彰台の真ん中を目指して、藤井さんをはじめ、いろいろな方と協力し、Hondaとして頑張っていきます」
《2016-2017FIM世界耐久選手権(EWC)シリーズ参戦概要/開催日程》
●参戦チーム | F.C.C. TSR Honda |
●チーム総監督 | 藤井正和 |
●参戦マシン | Honda CBR1000RR(EWC耐久仕様) |
●マシンNo. | #5 |
●ライダー | 渡辺一馬/ダミアン・カドリン/未定 (※シリーズ最終戦鈴鹿8耐のライダーは未定) |
●レース日程 | 第1戦 2016 9/17-18 「ボルドール24時間耐久レース」 (フランス) 第2戦 2017 3/18 「ポルティマオ12時間耐久レース」 (ポルトガル) 第3戦 2017 4/22-23 「ル・マン24時間耐久レース」 (フランス) 第4戦 2017 5/20 「オッシャースレーベン8時間耐久レース」 (ドイツ) 第5戦 2017 6/24 「(ヨーロッパ)8時間耐久レース」 会場未定 第6戦 2017 7/30 「鈴鹿8時間耐久レース」 鈴鹿サーキット(日本) |
《2016-2017FIM世界耐久選手権シリーズ(EWC)第1戦》
第80回ボルドール24時間耐久ロードレース 参戦体制・開催概要
●ライダー | 渡辺一馬/Kazuma Watanabe(26才 栃木県) ダミアン・カドリン/Damian Cudlin(33才 オーストラリア) 伊藤真一/Shinichi Ito(49才 宮城県) アルトゥーロ・ティゾン/Arturo Tizon(32才 スペイン)※リザーブライダー |
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●レース日程 | 9月15日(木) | 9:30~11:30 フリー走行 14:40~16:30 公式予選1回目 20:30~21:30 夜間走行 |
9月16日(金) | 9:40~11:30 公式予選2回目 | |
9月17日(土) | 11:45~12:30 ウォームアップ 15:00 決勝スタート(日本時間22:00) | |
9月18日(日) | 15:00 決勝フィニッシュ(日本時間22:00) |