ラリーの日程はどうなっているの?
2013年1月5日にスタートし、1月19日にゴール。そして20日に表彰式が行われます。
リマをスタートした選手たちは、全14ステージの戦いに挑みます。ラリーのコースは大きく分けて2種類。移動区間のリエゾンと、競技区間であるスペシャルステージ(SS)で構成されています。ステージごとの距離は下のようになっています。

1月5日 | ステージ1 リマ~ピスコ リエゾン 250km/SS 13km |
---|---|
1月6日 | ステージ2 ピスコ~ピスコ リエゾン 85km/SS 242km |
1月7日 | ステージ3 ピスコ~ナスカ リエゾン 100km/SS 243km |
1月8日 | ステージ4 ナスカ~アレキパ リエゾン 429km/SS 289km |
1月9日 | ステージ5 アレキパ~アリカ リエゾン 275km/SS 136km |
1月10日 | ステージ6 アリカ~カラマ リエゾン 313km/SS 454km |
1月11日 | ステージ7 カラマ~サルタ リエゾン 586km/SS 220km |
1月12日 | ステージ8 サルタ~サン・ミゲル・デ・トゥクマン リエゾン 247km/SS 491km |
1月13日 | 休息日 |
1月14日 | ステージ9 サン・ミゲル・デ・トゥクマン~コルドバ リエゾン 259km/SS 593km |
1月15日 | ステージ10 コルドバ~ラ・リオハ リエゾン 279km/SS 357km |
1月16日 | ステージ11 ラ・リオハ~フィアンバラ リエゾン 262km/SS 221km |
1月17日 | ステージ12 フィアンバラ~コピアポ リエゾン 396km/SS 319km |
1月18日 | ステージ13 コピアポ~ラ・セレナ リエゾン 294km/SS 441km |
1月19日 | ステージ14 ラ・セレナ~サンティアゴ リエゾン 502km/SS 128km |
スタート前にイベントはあるの?
受付と車検が行われるほか、車輌展示もあります。

レースがスタートする前の3日間(1月2~4日)は、チームの受付とレース車輌の車検が行われました。レギュレーションに沿った仕様になっているか、定められた装備品が用意されているかなど、厳しくチェックされます。また、会場付近では車輌の展示も行われ、お祭りのようにおおいに盛り上がります。そうしてリマは、5日のスタートのときを迎えました。
ラリー中、選手たちはどうやって走るコースを決めるの?
基本的には、主催者が用意したルートブックでナビゲーションをします。
オート(四輪)部門、カミオン(トラック)部門の場合は、ドライバーに加えてナビゲーターが乗車するケースがほとんどです。ナビゲーターの仕事は、ルートブックに記された目印までの距離や方向、分岐点で進むべき方向を指示することが中心です。そのほか、走行速度と距離から割り出した目標走行時間の管理も担当します。ダカールラリーでは、たった一つのミスで大きく順位を落とすこともあるので、ナビゲーターの判断が非常に重要になります。
一方、一人で走るモト(二輪)部門、クワッド(バギーなど)部門では、ライディングとナビゲーションを一人で行わなければいけません。四輪用のルートブックは書籍のようなブックレットスタイルですが、二輪用はページが全部つながった、巻物のようなスタイルです。ルートブックを、一日分ごとにマシンに装備したホルダーに入れて、走行しながらナビゲーションをします。GPSやコンパス(方位磁針)も使用しますが、マップがメインです。ルートブックは、一般的な地図ではありません。そこには矢印や記号、イラストなど、さまざまなものが書かれています。
事前に想定されるルートを走って練習してもいいの?
レース前の視察やテスト走行は、ルールによって厳しく制限されています。
フェアプレーの精神にのっとり、今年であれば2012年5月1日からラリーの終了まで、ルートや現地の環境の視察など、レースを戦う上で有利になると想定されることは制限されています。この規定に違反した場合、ラリーへの参加が拒否されることもあります。
砂漠の中で行われるラリーは、どのような安全対策をとっているの?
GPSを利用したシステムで安全対策をしています。
A.S.O.は「イリトラック」と呼ばれるシステムで、各車輌の動きを把握しています。このシステムにより、選手がコースから外れてしまったり、燃料切れや転倒により自力での移動が困難となってしまった場合でも、いち早く救出に向かうことができるのです。

また、マシンに搭載された、GPSの「サンチネル」という機能もライダーたちの安全を守ります。これは、ホコリの多い中で他車が追い越しをかける際に、それを音などで知らせるシステムです。接触のアクシデントを予防するのが目的です。さらに、選手は通信機器も携帯しているので、車輌が止まっていることを主催者が確認すると、連絡が来るようになっています。
A.S.O.のホームページでは、イリトラックを利用することができ、ステージのスタートからゴールまで、マシンの現在位置を知ることができます。これは、日本で応援するサポーターにとっても欠かせないアイテムかもしれません。