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2018年10月18日(木)

エルファード→フェス

2018クロスカントリーラリー世界選手権が終了。Monster Energy Honda Teamはダカールラリーに向けた準備へ

2018FIMクロスカントリーラリー世界選手権は、最終戦のモロッコラリーを終えてシーズンの幕を閉じました。ここからは、選手、スタッフともにダカールラリーへ向けた準備に全力を投じることになります。

Monster Energy Honda Teamのライダーは、南米で行われたアタカマラリー、デサフィオルータ40、デサフィオインカ、そしてアフリカ大陸に舞台を移してモロッコラリーと、慌ただしいシーズンを過ごしました。しかし、つかの間の休息を取ったあと、フィットネストレーニングを再開し、ダカールラリーへの準備を始めています。

南米での3レースで勝利を挙げ、チーム、ライダーともにいい形で最終戦のモロッコラリーに臨んだMonster Energy Honda Team。今大会から主催者が変わり、走破の難易度が向上。さらにナビゲーションもより複雑なコースとなりました。そのため、5日間のラリーは落石の多いコースをいかにミスを抑えて走りきるかという戦いに。大会中に転倒を喫したライダーもいたことから、チームは大きなケガを避け、慎重な戦いに徹しざるを得ませんでした。

パウロ・ゴンサルヴェスも転倒したライダーの一人で、深刻なケガとならないようにリスクを避けた走りを強いられながらも、モロッコラリーを総合5位でフィニッシュ。世界選手権のランキングでは総合4位となりました。

世界選手権のランキング5位には、リッキー・ブラベックが続きました。モロッコラリーでは、自身のスタイルに合った高速路面で好走を見せ、大会総合3位。最終日にはステージ優勝を飾りました。

ケビン・ベナバイズは、転倒によってこの大会からはリタイア。この転倒は激しいもので、当初は大ケガとの見通しもありましたが、不幸中の幸いで数日間で回復可能なものでした。ベナバイズは、世界選手権を総合6位で終えています。

チリ人ライダー、ホセ・イグナシオ・コルネホは、世界選手権で欠場したレースがあったものの、ランキング9位。ジュニアクロスカントリーラリー世界選手権では、総合2位となりました。ライディング、ナビゲーションともに大きな成長を見せ、モロッコラリーでは総合8位。第1ステージでは7位に入るなど、順調な戦いぶりを披露しました。

ホアン・バレダは、現在ケガの回復途上にあり、左手首の手術も受けたことから、2018年の世界選手権には参戦しませんでした。しかし、ダカールラリー2019では、Honda CRF450 RALLYを駆ってその雄姿を見せてくれる予定です。

コメント

ラウル・カステル|Monster Energy Honda チーム監督
「とても厳しく、難しいレースでした。新たな運営をデイビッド・カステラが主導し、ライダーもこのスタイルを大いに気に入ったようです。大会の成功にお祝い申し上げたいと思います。チームにとっては、いい面も悪い面もあったラリーでした。ケビン・ベナバイズが第1ステージで負傷しましたが、幸いにもすぐに回復できる見込みです。また、ホアンについても間もなく復帰できでしょう。
モロッコでは、リッキーの総合3位に満足しています。ほかのライダーはナビゲーションに苦しんでタイムをロスし、ばん回が厳しくなってしまいました。チームとしては、ダカールに向けたテストという位置づけで、マシンの好調さも確認できました。スポンサー、パートナーの皆さまに感謝するとともに、HRCとHondaには、勝てるだけのすばらしいマシンを作り上げてくれたことをありがたく思っています。また、ダカールラリー2019という大きな目標に向けていつも声援を送ってくださるファンの方々にもお礼を申し上げます」

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