Rest Dayペルーアレキパ

2019年1月12日(土)

アレキパ

明日からの後半戦に向けて準備を整える

1月6日、リマの海岸線に集まった10万人の大観衆の前で行われたセレモニースタートから6日目。ダカールラリーはアレキパでレストデイを迎えています。しかし、明日からの後半戦に備え、メカニックたちは忙しく仕事をこなし、ライダーたちも朝から体調を整え、静かに闘志を燃やしています。Monster Energy Honda Team、ライダー、マシンともに準備万端です。

1月12日、ダカールラリーは会期中唯一の休息日をアレキパのビバークで過ごしました。1月7日にリマを離れ、ピスコ、サン・ファン・デ・マルコナ、アレキパ、モケグアと南進したラリーは、再びリマへと向かう後半パートの戦いへと移ります。ライダー、チームスタッフともに「レストデイ」という言葉から想像されるほど静かな時間を過ごしているわけではありません。ライダーたちはロードブックに目を通し、マッサージを受けるなど酷使した肉体のケアを施しています。そして、マシンを徹底的に整備できる時間を得たメカニックたちの作業は夜遅くまで続きます。また、ライダーたちはアレキパから遠地にあるステージ6のスタート地点に近づくため、レストデイの夕方、ビバークを離れ175km先のカマナへと向かいます。

前半戦を終え、Monster Energy Honda Teamのリッキー・ブラベックは現在総合1位。また、ケビン・ベナバイズもリーダーボードの好位置から後半戦を戦います。ステージ5で負傷したパウロ・ゴンサルヴェスを救護するためスペシャルステージ(SS/競技区間)中、その場にとどまり救援ヘリコプターを待っていたホセ・イグナシオ・コルネホの競技時間について、コルネホと一緒に救護のため停止していたサム・サンダーランド (KTM)と同様に、停止時間を差し引いたリザルトを主催者はレストデイの朝になり発表しました。コルネホは、サンダーランドと2分25秒差のステージ2位に改訂されています。これにより総合でもトップからの差を51分59秒まで短縮することになりました。

ラリーは後半5つのステージを残し、リマまでの総距離は2568km。そのうちSSは1444km。1月15日に行われる予定のステージ8では、2輪、4輪、トラックの各カテゴリーの上位選手が同時に走り出す混合スタートや、ステージ9でもステージ5同様の一斉スタートが予定されています。厳しさが予想される後半パートの始まりは、明日のサン・ファン・デ・マルコナまでの838kmというロングステージ。その中に設定された317kmのSSに、ライダーたちは挑みます。

コメント

リッキー・ブラベック(総合 1位)リッキー・ブラベック
「レストデイはいつもリラックスできます。バッテリーをしっかりとチャージしたいですね。私は今、ダカールでトップに立っています。ロビー・ゴードンを除けば、私はダカールで1位に立っている唯一の米国人ライダーです。とてもいい気分です。明日からは、私とケビンの間でし烈な戦いになるでしょう。私たちMonster Energy Honda Teamの2人は勝利を望んでいるのです。最後まで、私たち2人の戦いになると思います」

ケビン・ベナバイズ(総合 6位)ケビン・ベナバイズ
「最初の1週間を、私たちはバランスよく終えたと思います。そして今、明日からの1週間に備えて十分な準備をしています。これから始まる5日間は、ナビゲーションが難しくガレ場の多い難しい日々になるでしょう。私たちは細心の注意を払ってアタックしなければなりません。私たちの目標であるダカールの勝利を勝ち取るためにベストを尽くします。トップグループ7人のタイム差はほとんどありません。ですから私たち7人全員に勝利のチャンスがあるのです」

ホセ・イグナシオ・コルネホ(総合 14位)ホセ・イグナシオ・コルネホ
「ダカールの最初の1週間は本当にタフでした。フェシフェシや石、河などさまざまな地形がありました。私としてはもっとミックスされていてもいいと思いますよ。ただ、リエゾン区間はもう少し短いと予想していたのですがそうでもなく、毎日のレースが早く終わることはありませんでした。簡単ではありませんでしたが、私のライディングには満足しています。トップグループとも戦えるペースを私は持っていると思います。これから先に待ち受ける5日間を戦うため、レストデイで鋭気を養うためにしっかりと休みました」

パウロ・ゴンサルヴェス(リタイア)
「めまいがあって、右手の感覚がなく、そして頸椎の圧迫の予防のために病院で一泊しました。もう大丈夫です。深刻な問題はないと言われましたから、これから回復するでしょう。私の2019年のダカールは、予想より早く終わってしまいました。私は気分よく、そしてゴールを目指して安定したペースで走っていましたが、残念ながら転倒してしまいました。起きてしまったことは、起きてしまったことです。過去には戻れません。だから、私たちは先に進むしかないのです」

本田太一|Monster Energy Honda Team チーム代表
「本日はアレキパにてラリーの休息日、レストデイを過ごしています。これまでダカールラリーの通例では今日一日、たっぷりと時間があるのですが、今回は明日の移動距離が長いことから、レストデイの夕方17時にライダーたちはカマナという町へと移動する予定です。そのためチームでは、昨日のステージ5を終えてビバークにライダーたちが戻ったあと、メカニックがしっかりとマシンメンテナンスをしました。そして今日も朝からセットアップをすることでマシンの準備を整えました。ライダーたちもロードブックを受け取り、出発の準備にとりかかっています。彼らを送り出したあと、我々もビバークを出発する予定です。ライダーたちはレストデイをリラックスして過ごした様子です。そして明日からダカールラリーは後半戦が始まります。ここからが勝負と考え、しっかりと戦っていきます。Monster Energy Honda Teamへの応援を引き続きよろしくお願いします」

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