Stage 01ペルーリマ→ピスコ

2019年1月7日(月)

リエゾン 247m
SS 84km
トータル 331km
リマ→ピスコ

ホアン・バレダ、ピスコへのステージ1でトップタイム。
リッキー・ブラベックも3位と、Monster Energy Honda Team、
ステージ2に向け、順調な滑り出しを見せる

歓喜に包まれたスタートセレモニーの翌日、ダカールラリーはいよいよ厳しい戦いが始まります。ステージ2のスタート順を決める予選とも言えるこのステージ1で、Monster Energy Honda Teamのライダー5名は、次なる展開に有利なポジションを獲得しました。

現地、1月7日。ダカールラリーステージ1は、リマ~ピスコ間で行われました。この日の総走行距離は、タイム計測をするスペシャルステージ(SS/競技区間)84kmを含む331kmでした。例年、ステージ1は翌日のステージ2のスタート出走順を決める予選の意味合いもあり、比較的短い距離が設定されています。このステージでMonster Energy Honda Teamのホアン・バレダが57分36秒で走りきりステージ1位。また、リッキー・ブラベックはバレダと2分52秒差の3位に入っています。ケビン・ベナバイズは4分差の8位、ホセ・イグナシオ・コルネホは5分22秒差で9位、パウロ・ゴンサルヴェスも6分41秒差の11位でまとめ、明日のステージ2を優位な展開にするポジションを得ました。

ペルーの首都、リマの市街地からほど近い場所に置かれたダカールラリーのビバークを早朝にスタートしたライダーたちは、リエゾン(移動区間)を走り9時30分に設定されたスペシャルステージのスタート地点に向かいます。

2019年のステージ1は、ゼッケン番号の大きい順からのリバースグリッドスタートとなり、Monster Energy Honda Teamのライダーを含むシングルゼッケンが多いファクトリーライダーたちは、最後尾グループから追い上げる展開となりました。

この日のルートは、84kmと短いながら、その80%をアドレナレナ砂丘群が占めたほか、ルートファインディングの難しいワジ(干上がった河原)が含まれるなど、ライダーにとって簡単ではありませんでした。先行車の多くのわだちが残る砂丘群ではスピードはもちろん正確なナビゲーションが求められ、惑わされることを許しません。

明日のステージは、ピスコ~サン・ファン・デ・マルコナ間554km。競技区間であるステージ2は342kmで予定されています。ステージ1でトップタイムを出したバレダ選手は2輪カテゴリーのトップからスタートを切ります。通常、2輪、4輪、トラッククラスの順でスタートが切られますが、主催者ASOは、このステージ2で4輪カテゴリーを先行してスタートさせ、そのすべてがスタートしたあと、2輪カテゴリーをスタートさせる予定です。

太陽が昇り、気温が上昇した時間になると砂丘はさらに乾き、柔らかさを増します。イカの砂丘群にライダーたちが挑むとき、140台以上の4輪が走行したあとであることを考えれば、荒れた砂丘の中で消耗戦を戦いながら、スピードと正しいナビゲーション能力を問われる展開が想定されます。序盤から目が離せない展開が待っているのです。

 

コメント

ホアン・バレダ(ステージ 1位 / 総合 1位)
ホアン・バレダ 「いいスタートが切れてハッピーです。今日のステージは短かったのですが、みんなとても速かったですね。私はミスすることなく、スペシャルステージを攻めました。序盤はいつもリズムをつかむのが難しいのですが、20km地点からはいいリズムで走れ、そしていい結果で終わることができました。そして明日からの長いステージの戦い方を考えなければなりません。ペースは速くなるでしょうし、ミスコースする可能性もありますから、集中力を高めなければいけません」

リッキー・ブラベック(ステージ 3位 / 総合 3位)
リッキー・ブラベック 「今回のダカールのファーストステージは、とてもいい感触でした。決して長いステージではなかったのですが、多くの砂丘があり、多くの観客がいました。フェシフェシ(パウダー状に砕けた土が溜まった場所)を走ることもありましたが、私はスペシャルステージをうまく乗りきることができました。そして、これからのレースをベストで戦う準備はできています」

ケビン・ベナバイズ(ステージ 8位 / 総合 8位)
ケビン・ベナバイズ 「これからの準備をするにはいいステージでした。いい気分だし、いい仕事ができたと思っています。リバースグリッドスタートでしたから、私は少し出遅れました。泥の多い川を渡るエリアがあったのですが、そこでほかのライダーを追い抜くのに手間取りました。そのあとの砂丘では楽しめました。とても速く感じました。少し迷いそうなわだちもあったのですが、今日のステージのナビゲーションはかなり簡単でした」

ホセ・イグナシオ・コルネホ(ステージ 9位 / 総合 9位)
ホセ・イグナシオ・コルネホ 「初日が終わりました。最初の短いステージは、ウオーミングアップするために走りました。ライディングの感触はとてもよかったですね。まだまだレースは続きます。今日はダカールのいいスタートが切れました」

パウロ・ゴンサルヴェス(ステージ 11位 / 総合 11位)
パウロ・ゴンサルヴェス 「ダカール2019のステージ1が、なにも問題もなく無事に終わってとてもうれしいです。スローペースでも、余計なリスクを冒さないように細心の注意を払ってステージに望みました。これからのステージも、注意深く、でもリズム感といいフィーリングで戦っていかなければなりません」

本田太一|Monster Energy Honda Team チーム代表
「2019年のダカールラリーがいよいよ本格的に始まりました。本日、リマ~ピスコ間で行われたステージ1は、84kmと短く、ライダーにとってもマシンにとってもウォームアップと言えるもので、様子を見ながら走る展開でした。しかし、ステージは砂が多く、また、気温も高く決して楽なものではありませんでした。今日は、数字の大きなゼッケン順にスタートをするリバースグリッドスタートだったので、Monster Energy Honda Teamのライダーの多くは最終グループからステージ1に走り出しました。しかも進行中に、主催者のGPSトラブルでスタートが1時間以上遅れました。後半スタートだったMonster Energy Honda Teamのライダーも、暑い中待たされることになりました。その中で、ベナバイズ選手がチームの中では比較的早い順位でスタートをしています。その分、前走者のライダーとの間隔が短く、多くのわだちに惑わされながらも自らのナビゲーションとスピードで切り抜け8位に。事前のシェイクダウンのときから好調だったバレダ選手がトップタイム、ブラベック選手が3位と、コンディションのよさがそのまま結果に結びついた印象です。11位のゴンサルヴェス選手、9位のコルネホ選手もしっかりと走ってくれたので、全員そろって明日につながるいいレースをしてくれたと思っています。ステージ2から距離も長くなります。Monster Energy Honda Teamの応援をどうぞよろしくお願いします」

リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム ペナルティ
15ホアン・バレダHonda00:57'36--
26P.クインタニラハスクバーナ00:59'10+00:01'34-
315リッキー・ブラベックHonda01:00'28+00:02'52-
44A.ファン・ビファレンヤマハ01:00'31+00:02'55-
514S.サンダーランドKTM01:00'32+00:02'56-
63T.プライスKTM01:00'44+00:03'08-
 
847ケビン・ベナバイズHonda01:01'36+00:04'00-
910ホセ・イグナシオ・コルネホHonda01:02'58+00:05'22-
112パウロ・ゴンサルヴェスHonda01:04'17+00:06'41-
1728ダニエル・ノジリアHonda01:05'18+00:07'42-
1958ウォルター・ノジリアHonda01:05'25+00:07'49-
3322ディエゴ・マルティン・デュプレシHonda01:11'45+00:14'09-

総合順位

順位 No. ライダー マシン タイム ペナルティ
15ホアン・バレダHonda00:57'36--
26P.クインタニラハスクバーナ00:59'10+00:01'34-
315リッキー・ブラベックHonda01:00'28+00:02'52-
44A.ファン・ビファレンヤマハ01:00'31+00:02'55-
514S.サンダーランドKTM01:00'32+00:02'56-
63T.プライスKTM01:00'44+00:03'08-
 
847ケビン・ベナバイズHonda01:01'36+00:04'00-
910ホセ・イグナシオ・コルネホHonda01:02'58+00:05'22-
112パウロ・ゴンサルヴェスHonda01:04'17+00:06'41-
1728ダニエル・ノジリアHonda01:05'18+00:07'42-
1958ウォルター・ノジリアHonda01:05'25+00:07'49-
3322ディエゴ・マルティン・デュプレシHonda01:11'45+00:14'09-

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