Start Podium ペルーリマ

2019年1月6日(日)

ダカールラリー優勝を目指し、Monster Energy Honda Team 新たな挑戦へのスタート

ダカールラリー優勝を目指し、Monster Energy Honda Team
新たな挑戦へのスタート

41回目を迎えたダカールラリー。走破する距離、ラリー期間、そして大自然の地形を相手にすることから、“世界一過酷なモータースポーツ”と呼ばれています。2輪、クワッド(ATV・オール・テレイン・ヴィークイル)、4輪、サイドバイサイド(UTV・ユーティリティー・タスク・ヴィークル)、トラックなどオフロードを走る多彩なカテゴリーの車両で競われる伝統のラリーです。Monster Energy Honda Teamは5名のワークスライダーが操るCRF450 RALLYで挑みます。

1月6日、ダカール2019が、南米ペルーの首都リマ郊外にあるマグダレナの海岸に設置されたポディウムからセレモニースタートを切りました。今年のダカールラリーの参加車両は合計334台、参加人数は541名。そのうち2輪カテゴリーには137台、クワッドカテゴリーに26台がエントリーしています。10万人とも言われるラリーファンが見守る中、選手たちはビーチに設置されたスタートポディウムに立ち、明日のスタートを切る前に出発の挨拶をしました。

2013年のダカールラリー復帰後、7度目の挑戦となるMonster Energy Honda Team。ワークスマシン、CRF450 RALLYは熟成をさらに進め、スピードと耐久性をバランスさせています。このマシンを駆るライダーは、パウロ・ゴンサルヴェス、ホアン・バレダ、ホセ・イグナシオ・コルネホ、リッキー・ブラベック、ケビン・ベナバイズの5名。昨年のダカールでは、ベナバイズ選手が最後まで優勝争いをするも、2位に終わるなど優勝まであと一歩。前回のダカール終了直後から2019年のダカールに向け、1年をかけてチームは体制面をより強化し、あらゆる面でライダーのサポートとケアを充実させての挑戦です。

2019年のダカールラリーは41回の歴史の中でもユニークな大会となっています。これまでは複数の国をまたぐルート設定でしたが、今年はペルー一国での開催となり、総走行距離も例年の12ステージ約9000kmから、10ステージで5534km(内競技区間のスペシャルステージの合計は2951km)と、短くなっています。しかし、タイムを競う競技区間の70%は砂丘や砂であることから、難易度は例年通りと想定されています。またライダーが自らが、主催者の用意したルートブックを読み取りながらナビゲーションするラリーでは、砂地の中でも正確なライディングを求められるのは言うまでもありません。

現地7日に始まるステージ1は競技区間が84kmと短いものの、8日のステージ2では4輪が先行スタートしたあとに2輪クラスのスタートが予定されており、荒れた砂の路面を相手にライダーたちはさらなる困難に挑戦する必要があります。そのほか、1月11日ステージ5、16日のステージ9では広大なペルーの砂漠を舞台に一斉スタートが予定され、15日のステージ8では2輪、4輪、トラッククラスの混合スタートも予定されています。このスタート方法とトリッキーなナビゲーションルートが予想されるだけに、いかに冷静に道を見つけるかがカギになりそうです。

2009年、戦いの場をアフリカ大陸から南米大陸に移したダカールラリーは、例年、雨期のスコールなどで競技のキャンセルが発生していました。しかし、ペルーではその影響が極めて少ないエリアにルートが設定されています。短いが濃い。それが今年のダカールの特色となりそうです。10あるステージを終え、再びペルーの首都リマに戻るまで目の離せない展開が始まるのです。

 

コメント

パウロ・ゴンサルヴェス
パウロ・ゴンサルヴェス「シェイクダウンを済ませ、車検も無事に終わり、すべての準備は整いました。とても気分がいいです。手術後の経過もいいですし、ライディングしても痛みはありません。スタートの準備はできています。レースは長くて難しいものです。毎日のステージでベストを尽くして走り、そしてゴールを目指します。今回のダカールには、多くの砂漠と砂丘があります。例年よりも砂地が少し多いでしょうが、それがダカールなのです」

ホアン・バレダ
ホアン・バレダ「私たちはこのダカールのために準備してきました。シェイクダウンが終わって、すべてのことがポジティブで、タイトルを獲得するための戦いの準備はできています。チームメンバー全員がハードに仕事をし、明日の戦いに臨みます。ダカールは、厳しくて難しいでしょう。今回はペルーだけのステージですが、それでもダカールなのです。ナビゲーションが、レースの行方の決定する重要な要素になると確信しています」

ホセ・イグナシオ・コルネホ
ホセ・イグナシオ・コルネホ「ダカール2019のスタートの準備はすべてできています。Monster Energy Honda Teamのために、私たちが持っているすべてを結集して戦います。昨年よりもずっといいかたちでここにいます。昨年は10位でしたが、もちろん今年はもっと上位を目指します。ペルーのこのスタートラインに立てることを幸せに思います。そしてこのレースでベストを尽くします」

リッキー・ブラベック
リッキー・ブラベック「最後のシェイクダウンが、数日前に終わりました。そして車検も無事に終わりました。いよいよ長いラリーが始まります。私たちは5人のライダーで戦います。そして大きな期待を持って戦います。これからの10日間、毎日ベストを尽くしプッシュします」

ケビン・ベナバイズ
ケビン・ベナバイズ「準備はすべてできています。オーガナイザーによるマシンのチェックも終わりました。これまでのことには満足しています。私は、肉体的にも精神的にもいい状態にあります。そしてレースに大きな期待を持っています。私は新しい冒険のために戦いたいと思っています。私は、私のゴール、すなわちダカールのために戦います」

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