Dakar Rally 2020
STAGE11シュビータ→ハラド
2020年1月16日(木)
リエゾン | 365km |
SS | 379km |
トータル | 744km |
Monster Energy Honda Teamのリッキー・ブラベックが、ダカールラリー2020の総合ランキングのトップをキープし、今日のステージ11を終えました。翌日の最終ステージの結果によってはHondaのチームに歴史的な勝利をもたらすことになります。
マラソンステージの折り返しとなる今日のステージ11では、Monster Energy Honda Teamはミスすることなく終えることができました。最終ステージを前に、トップとの差を詰める最後のチャンスをかけて表彰台を目指し、全ライダーが戦いました。序盤に100kmにも及ぶ砂丘が続くステージ11。フロントランナーを追うホアン・バレダ、ブラベック、ケビン・ベナバイズを含むライダーたちは、ともに問題なく最終目的地であるハラドに到着することができました。
ホセ・イグナシオ・コルネホは、ステージ11の勝者となったパブロ・クインタニラ(ハスクバーナ)に途中逆転されてしまいましたが、わずか3分の差でステージ4位でフィニッシュしました。コルネホは明日の最終ステージを勝者たちに混じって戦うことになりそうです。
ブラベックはステージ3から総合首位を守り続けてきました。ステージ11はトップのライダーから12分遅れでフィニッシュする結果となりましたが、総合ランキングトップの座を守りました。ダカールラリー2020の総合優勝に向けて最終ステージを一番優位なポジションで迎えることになりました。
昨日のステージ10で優勝したバレダは、トップランナーとしてステージ11をスタートし、コースを探索。そしてMonster Energy Honda Teamのチームメートであるブラベックとベナバイズが後を追うように続きました。バレダはトップランナーのハンディーキャップもあり、ステージ11はトップから約30分遅れてフィニッシュすることとなりました。総合ランキング7位となりましたが、ダカールラリー2020の総合ランキングの表彰台への可能性を残し、最終ステージを迎えることとなりました。
最終ステージはハラドとキッディヤの間で明日決定されます。167kmのスペシャルステージ中に、20kmの「キッディヤ トロフィー グランプリ」が同時に開催されます。ダカールラリー2020の最終順位には影響しないものの、総合ランキングの表彰台を狙うライダーたちにとっては必勝の競技となりそうです。
ステージ12
リエゾン:262km / SS:167km / 合計:429km
総合ランキングが入れ替わる可能性がまだある中、最終ステージは冷静さがカギとなります。ステージ終盤の100kmは、今までのステージのようにナビゲーションに悩まされることになります。しかし最後のゴールはすぐそこに迫っています! ラリーの最終順位には影響しませんが、20kmのスペシャルステージ「キッディヤ トロフィー グランプリ」が行われます。勝者はダカールラリー2020の表彰台に上ることができるでしょう。
ホセ・イグナシオ・コルネホ(ステージ4位/総合5位)
「このステージ11の砂丘こそが“本物の砂丘”と言えるのではないでしょうか。楽しんで走行することができ、とても安心しました。マシンの調子はとてもよく、僕自身もいいパフォーマンスを発揮することができました。明日はいよいよ最終日となり、チーム一丸となって、さらに上の総合ランキングのポジションを目指して戦います。まだ改善するべきことはあるのですが、このダカールラリーを通して自分の成長に満足していると同時に、さらに“ライダーらしく”なれてきたと感じています」
ケビン・ベナバイズ(ステージ9位/総合19位)
「3番手からスタートし、広大で美しい砂丘で懸命にアタックしました。走行中の調子もよく、前方のリッキー(・ブラベック)とホアン(・バレダ)に追いつくことができました。給油後はともにコースを探索しながら進みました。総合ランキングでのタイム差を縮められてしまいましたが、僕にとって今日はいいステージになりました。明日は最後のステージなので楽しみたいと思います」
リッキー・ブラベック(ステージ10位/総合1位)
「残すところ最終ステージのみとなり、チームとして今日までとても順調に進むことができました。最終ステージはとても楽しみですが、油断は許さない状況だと思います。今日のステージ11の砂丘はとても困難でした。昨日のステージ後半がキャンセルとなったため、トップランナーとしてスタートしましたが、時間の感覚がつかめず苦戦しました。明日の最終ステージはいいポジションからスタートすることができます。自信を持って、最後のフィニッシュラインに向かうことだけに集中し、明日の最終ステージを戦います」
ホアン・バレダ(ステージ22位/総合7位)
「今日のステージ11ではもう少し(砂が)少ないと予想していたのですが、思った以上の砂の量でした。ステージ序盤は軟らかい砂質の低スピードの砂丘だったので、大きくタイム差が開くのではないかと予想していました。ですが、序盤の数kmはプッシュをしながら進みました。途中の砂丘でジャンプをした際、着地の衝撃で手首を痛め、スペシャルステージの最後まで痛みは続きました。給油ポイント手前の数kmで燃料が足りなくなりそうだったので、スピードを落として走行したためにタイムロスしてしまいました。給油後はこれ以上のタイムロスがないよう、ペースを戻して走行しました。最終的には満足できたステージ11になりました」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム | 差 | ペナルティー |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | P.クインタニラ | ハスクバーナ | 04:09'22 | - | - |
2 | 2 | M.ウォークナー | KTM | 04:09'31 | +00:00'09 | - |
3 | 16 | L.ベナバイズ | KTM | 04:12'10 | +00:02'48 | - |
4 | 17 | ホセ・イグナシオ・コルネホ | Honda | 04:12'15 | +00:02'53 | - |
5 | 1 | T.プライス | KTM | 04:15'11 | +00:05'49 | - |
6 | 28 | J.マキャニ― | ヤマハ | 04:15'44 | +00:06'22 | - |
9 | 7 | ケビン・ベナバイズ | Honda | 04:18'10 | +00:08'48 | - |
10 | 9 | リッキー・ブラベック | Honda | 04:21'10 | +00:11'48 | - |
22 | 12 | ホアン・バレダ | Honda | 04:39'10 | +00:29'48 | 00:15'00 |
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム | 差 | ペナルティー |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | リッキー・ブラベック | Honda | 38:33'28 | - | - |
2 | 5 | P.クインタニラ | ハスクバーナ | 38:47'24 | +00:13'56 | - |
3 | 1 | T.プライス | KTM | 38:56'02 | +00:22'34 | 00:02'00 |
4 | 2 | M.ウォークナー | KTM | 39:03'21 | +00:29'53 | - |
5 | 17 | ホセ・イグナシオ・コルネホ | Honda | 39:06'04 | +00:32'36 | 00:01'00 |
6 | 16 | L.ベナバイズ | KTM | 39:08'46 | +00:35'18 | - |
7 | 12 | ホアン・バレダ | Honda | 39:18'37 | +00:45'09 | 00:15'00 |
19 | 7 | ケビン・ベナバイズ | Honda | 42:32'59 | +03:59'31 | 00:15'00 |