ダカールラリー2018をもっと楽しむための豆知識 用語集

スペシャルステージ(SS):競技区間

制限速度のない、競技を行う区間のことです。SSのトータルタイムの一番少ない選手がステージ優勝となります。

リエゾン:移動区間

キャンプ地から競技を行うSSまでの移動区間のことをリエゾンといいます。リエゾンで通過する一般道では制限速度を厳守しなければなりません。マシンに搭載されたGPSなどから走行ログのチェックも行われ、速度違反はペナルティーの対象となります。

ニュートラルゾーン:競技区間内の移動区間

ステージはリエゾンとSSに分けられますが、SSの中でタイム計測を行わない区間のことをニュートラルゾーンと呼びます。

レストデイ:休息日

2週間をかけて8000km以上の距離を走るダカールラリーには競技を行わない日があります。選手たちは前半戦の疲れを取るためマッサージを入念に受けたり、報道陣からの取材を受けたりします。また、ファンと触れ合う貴重な時間でもあります。メカニックにとってはマシンのメンテナンスを徹底的に行うなど、忙しい一日です。

マラソンステージ:2つの連続するステージを、チームからのサポートを受けずに走りきる長丁場のステージ

かつてのダカールラリーで行なわれていた1000kmを超える長大なステージを、2日間に分けて再現したもの。マラソンステージ1日目にトラブルを抱えたときは、ライダー自らマシンを修理しなければなりません。

ロードブック:走るべきルートや競技を行うにあたって注意すべき事柄が書かれた指示書

2輪のロードブックは巻物のようなものに、スタート地点からの距離や川や道などの目標物、危険箇所、方位などが記されています。4輪ではナビゲーションを行う選手(コ・ドライバー)がいますが、2輪のライダーは一人でライディングとナビゲーションを行わなければなりません。

ナビゲーション能力:ロードブックを読み解く力

ロードブックに書かれた指示を的確に読み取りルートを見つけていく力です。

チェックポイント(CP):通過確認地点

運営スタッフによるチェックが行われ、不通過だとペナルティを受けます。

ウエイポイント(WP):チェックポイントではないが、通過をしなければならい地点。

ウエイポイントにはいくつかの種類があります。詳細はルール編チェックポイント(CP)、ウエイポイントとは?をご覧ください。

イリトラック:GPSシステムを利用し、競技中の車両の位置、移動速度などを記録する装置

この装置をオートマチックモードにしておくことで、激しい衝撃を感知したり、ステージ中に3分以上停止したりすると、レースコントロールから安否確認の連絡が入るようになっています。また、マニュアルモードを選択すれば、イリトラックにあるボタン(青:レースコントロールへの電話、赤:ケガをともなうアクシデント、緑:ケガをともなわないアクシデントやマシンブロー)を押すことで競技者からの連絡手段の役割を果たします。このイリトラックは、行方不明者を出さないようにするなど、安全上の理由で装備が義務付けられています。また、ダカールラリー公式サイト(英語)にあるレースLIVEでライダーたちの動きを追えるのも、このイリトラックシステムを活用しているためです。

センチネルアラームシステム:ラリーに参加する全車両に搭載が義務付けられている装置

その目的は競技中、前走車に追いつき、追い越しをかけるとき、追い越される車両にその存在を知らせることで、安全性を高めるためのものです。GPSによって、それぞれの車両の位置情報を得ることができます。

フェシフェシ:ベビーパウダーのように細かく砕けた微細な粉状の土が溜まっている場所

ブッシュ:低い茂みのこと

キャメルグラス:半砂漠上に広がるブッシュのこと

グラベル:舗装されていない路面