※悪天候、路面状況悪化により、ステージ6は中止となりました。
世界一過酷なラリーとして知られるダカールラリー。39回目の開催となった今年は、1月2日にパラグアイのアスンシオンをスタートし、アルゼンチン、ボリビアにまたがる12ステージ、総走行距離約9000kmで行われています。そのハイライトの一つが、1月7日に行われる予定だったステージ6です。
ここ数カ月の間、ボリビアは日照りが続き、昨年11月にはボリビア政府が非常事態宣言を出すほど干ばつによる水不足が深刻で、気温が高い状態が続いていました。
そのボリビアの空が一転、“恵みの雨”と呼ぶにはあまりに激しい豪雨に見舞われています。それはまるでダカールラリーの到着に合わせるように。
1月6日に行われたステージ5もその影響を受け、後半部分のスペシャルステージ(競技区間)がキャンセルされ、行程を短縮するかたちで行われました。そして、参加者が到着したオルロのビバークは大雨の影響で水たまりと泥に覆われ、雨で土が流されるようなひどい状況でした。現地時間1月6日の午後、ダカールラリーの主催者であるASOは「極端な気象状況、そして、ステージ6から戻っていない参加者がおり、すべての参加者がビバークに戻って準備を整えることが不可能であると判断し、翌日に予定しているオルロ~ラパス間のステージ6をキャンセルする」との通達を出しました。
1月7日、オルロ~ラパス間の786kmのうち、予定されていたスペシャルステージは527km。レストデイを翌日に控えたステージは、例年、長く厳しいルートが用意され、勝負どころの一つと考えられていました。しかし今年はキャンセルとなったことで、今大会最長のスペシャルステージは、1月10日(火)、ウユニ~サルタ間(892km)に予定されている、492kmのステージ8となる予定です。
今日、Monster Energy Honda Teamは、ライダーとサポートスタッフともに、オルロから首都ラパスに設けられたビバークまで、舗装路で移動しています。明日はラパスで休日を過ごし、後半戦に向けた準備を整えます。
本田太一|Monster Energy Honda Team ラリー・プロジェクト・リーダー
「ラパスのビバークに到着しました。今日のステージ6は距離が長く、ライバルとのタイム差を縮められる重要なステージだと考えていました。キャンセルとなったのは残念ですが、天候には勝てません。まだラリーは折り返し地点を迎えたにすぎません。後半戦で逆転すべく、チームはもちろん、ライダーたちのモチベーションはとても高いので期待してください。私も楽しみにしています。引き続きMonster Energy Honda Teamへの応援をよろしくお願いします」
Dakar Rally 2017 ステージ6
J SPORTS×Honda Dakar Rally 2017 Day6