1月2日、第39回ダカールラリーは、パラグアイの首都アスンシオン郊外に設けられた39kmのスペシャルステージ(競技区間)で、明日以降のスタート順を決定するタイムトライアルが行われました。このステージ1で、Monster Energy Honda Teamのライダー4名はリーダーボードの上位に名を連ね、順調な滑り出しをみせています。

ダカールラリーが初めて訪れたパラグアイ。午前6時、参加者たちが数日間を過ごしたパラグアイ空軍基地に設けられたビバークを出て、39kmのスペシャルステージへと向かうため、首都アスンシオンを通り、郊外にあるスタート地点へと走り始めました。短いリエゾン(移動区間)区間のあと、午前8時から予定通りスペシャルステージは開始されました。

スペシャルステージが設定されたエリアには前日にも降雨があり、水たまりや滑りやすい泥などに覆われたコースで、Monster Energy Honda Teamのライダーたちはファクトリーマシン「CRF450 RALLY」を巧みに操りすばらしい走りをみせています。その結果、リッキー・ブラベックが2位、パウロ・ゴンサルヴェスは3位、ホアン・バレダは5位、マイケル・メッジが7位と好位置をキープ。明日からのステージ2も優位な位置からのスタート順を確保しています。

なかでも、この日力強い走りをみせたのがブラベックでした。途中のチェックポイントを19分59秒で通過するなど、上位ライダーの中でも抜群の速さをみせます。結果的には最速タイムを出した選手の速度超過ペナルティーもあり、ジョアン・ペドレロ(シェルコ)と12秒差の2位を獲得しています。

メッジもフィニッシュした段階ではトップと16秒差でしたが、その後、速度超過による30秒のペナルティーが加算され7位となっています。これによりゴンサルヴェスが3位、10番手でスタートを切ったバレダはトップと30秒差の5位につけています。

アスンシオンでのスペシャルステージを終え、ライダーたちはアルゼンチン・レジステンシアへと向かいました。400kmを超す長いリエゾンは気温、湿度ともに高く過酷でしたが、到着したビバークでメカニックたちは明日に向け、CRF450 RALLYのメンテナンスに余念がありません。真夏のダカールラリーがいよいよ本格的に始動しました。

※レポートは暫定結果に基づくものです。

リッキー・ブラベック(ステージ1 2位 / 総合2位)
「354kmのリエゾン(移動区間)はとてもタフでした。スペシャルステージはたったの39kmです。ライダーたちとマシン、そしてクルーたちにとって今日はちょっとしたシェイクダウンのための一日だったと思います。レースはまだ始まってはいません。明日は違うと思います。湿度と猛暑は異常です。30秒も歩いたら溶けてしまいますよ。こんな中を私たちはマシンに乗って戦うのです。猛暑は本当に大きな要因になります。高温と高度を乗りきるために、ライダーの体力とマシンをいかに温存するかが問題です」

パウロ・ゴンサルヴェス(ステージ1 3位 / 総合3位)
「短いステージでしたが、長い日でもありました。私たちは気温40℃の中、スペシャルステージはわずか39kmでしたがトータル約500kmを走ったのです。今、ダカールがこれからどうなるのかをよく見ています。重要なことは、いい感触ですばらしいスタートを切れたということです。まだ始まったばかりです。これからのレースを攻め続けます」

ホアン・バレダ(ステージ1 5位 / 総合5位)
「トリッキーな川渡りのコースで前を走るライダーを追い抜こうとしたときにエンジンが止まってしまいました。ラッキーなことにすぐスタートできたので、時間をロスすることはありませんでした。その後はいいペースで走りました。しかし、前走のマシンが巻き上げる砂ぼこりを避けるのは不可能でしたし、私はリスクを負いたくはなかったです。小さな問題を乗り越えることができてよかったと思います」

マイケル・メッジ(ステージ1 7位 / 総合7位)
「今日は最高でした! この瞬間を私たちは長い間待っていたのです。今日のスペシャルステージをとてもうまく走れました。初日だし、地形がちょっと微妙だったので、あまり激しく攻めませんでした。自分なりのペースをつかめたし、いい順位につけることができました」

本田太一｜Monster Energy Honda Team ラリー・プロジェクト・リーダー
「ダカールラリーが初めて訪れたパラグアイのステージは予想通りのマッドコンディションでした。その中、ライダーたちは無理なく確実に走り、明日へとつながるいいポジションでフィニッシュしてくれました。まだ始まったばかりです。チーム一丸となってがんばります。引き続きMonster Energy Honda Teamへの応援をよろしくお願いします」

※コメントは暫定結果に基づくものです。

順位	No.	ライダー	マシン	タイム	差	ペナルティー
1	12	J.ペドレロ	シェルコ	00:28'22	-	-
2	9	リッキー・ブラベック		00:28'34	00:00'12	-
3	17	パウロ・ゴンサルヴェス		00:28'48	00:00'26	-
4	14	S.サンダーランド	KTM	00:28'49	00:00'27	-
5	11	ホアン・バレダ		00:28'52	00:00'30	-
6	16	M.ウォークナー	KTM	00:29'02	00:00'40	-
7	15	マイケル・メッジ		00:29'08	00:00'46	00:00'30
18	50	ダニエル・ノシリア		00:30'02	00:01'40	-
23	67	フランコ・カイミ		00:30'40	00:02'18	-
34	66	ウォルター・ノシリア		00:31'35	00:03'13	-
64	158	グレゴリオ・カセラーニ		00:34'36	00:06'14	00:01'00
68	75	ペドロ・ビアンキ・プラタ		00:35'12	00:06'50	00:01'00
73	159	リチャード・フリッター		00:35'56	00:07'34	-
100	68	シモーネ・アガッツィ		00:37'55	00:09'33	-

順位	No.	ライダー	マシン	タイム	差	ペナルティー
1	12	J.ペドレロ	シェルコ	00:28'22	-	-
2	9	リッキー・ブラベック		00:28'34	00:00'12	-
3	17	パウロ・ゴンサルヴェス		00:28'48	00:00'26	-
4	14	S.サンダーランド	KTM	00:28'49	00:00'27	-
5	11	ホアン・バレダ		00:28'52	00:00'30	-
6	16	M.ウォークナー	KTM	00:29'02	00:00'40	-
7	15	マイケル・メッジ		00:29'08	00:00'46	00:00'30
18	50	ダニエル・ノシリア		00:30'02	00:01'40	-
23	67	フランコ・カイミ		00:30'40	00:02'18	-
34	66	ウォルター・ノシリア		00:31'35	00:03'13	-
64	158	グレゴリオ・カセラーニ		00:34'36	00:06'14	00:01'00
68	75	ペドロ・ビアンキ・プラタ		00:35'12	00:06'50	00:01'00
73	159	リチャード・フリッター		00:35'56	00:07'34	-
100	68	シモーネ・アガッツィ		00:37'55	00:09'33	-

※ リザルトは暫定結果に基づくものです