REST DAY

January 11 2014 Dakar Rally 2014 アルゼンチン

SCHEDULE

TEAM HRC、上昇ムードのダカール前半戦を終えて後半戦への準備を整える

1月5日にスタートを切ったダカールラリー2014は、その最初の一週間を終えました。TEAM HRCはラリー後半の7日間に備え、つかの間の休息をとりました。

  • TEAM HRCTEAM HRC
  • TEAM HRCTEAM HRC
  • TEAM HRCTEAM HRC
  • ハビエル・ピゾリト選手ハビエル・ピゾリト選手
  • 山崎勝実ダカールラリーTEAM HRC代表山崎勝実ダカールラリーTEAM HRC代表
  • TEAM HRCTEAM HRC
  • ホアン・バレダ選手ホアン・バレダ選手
  • エルダー・ロドリゲス選手エルダー・ロドリゲス選手
  • エルダー・ロドリゲス選手エルダー・ロドリゲス選手
  • サム・サンダーランド選手サム・サンダーランド選手

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毎日、早朝にビバーク地を出発して長い一日を重ねてきたライダーたちは、ラリー7日目にアルゼンチン北部のサルタで丸一日の休息日を楽しみました。ライダーたちは、休息日のビバーク地を訪れた取材陣や、ラリーのヒーローたちを一目見ようと集まった多くのファンたちと接しました。その間、メカニックたちはこの休息日の時間を有効に使って、マシン整備に余念がありません。

TEAM HRCは、ダカールラリーが初めて足を踏み入れる国であるボリビアから始まる後半戦をしっかりと見据えています。後半戦(第7ステージ)は、ライダーがビバーク地でチームからのメンテナンスサポートを受けられないマラソンステージから始まり、標高の高いウユニ塩原のビバーク地へと向かいます。

ここまでを振り返ると、健闘しながらも2名のTEAM HRCライダー、サム・サンダーランド選手とパウロ・ゴンサルヴェス選手がトラブルで戦列を去った厳しい前半戦となりました。しかし、そのほかのTEAM HRCライダーは後半戦に向け、総合順位でいい位置にいます。前半戦、2度のステージ優勝を飾ったホアン・バレダ選手(TEAM HRC)は現在総合2位、エルダー・ロドリゲス選手(TEAM HRC)は総合8位にまで順位を上げています。また、チームのために献身的な仕事をこなすハビエル・ピゾリト選手(TEAM HRC)も、得意の砂丘や砂地が多くなるにつれて順位を上げてきています。

そして、Hondaがサポートしているアルゼンチン・ホンダ・ラリーチームのライダーたちは、2014年販売予定のCRF450 RALLY市販プロトタイプマシンに乗って、順調にラリーを進めています。ライア・サンツ選手(アルゼンチン・ホンダ・ラリーチーム)は総合20位、チームメートのパブロ・ロドリゲス選手は総合で33位となっています。

※ ライア・サンツ選手
世界選手権トライアル女性部門でチャンピオンを獲得し続け、世界選手権エンデューロの女性部門でもチャンピオンを獲得。また、ダカールラリーの女性部門では2011年から3年連続で1位を獲得しています。

コメント

マルティーノ・ビアンキ | TEAM HRC ゼネラルマネージャー「近年のダカールラリーの中でも、もっとも厳しく、そして疲れる前半戦でしたね。多くのチームの多くのライダーが何かしらの問題を抱えており、二輪部門のエントラントの約50%がすでにリタイアしています。その中でTEAM HRCは、とても大きな仕事をやってのけてくれました。最初の6つのステージで、3つの勝利をもたらしてくれたホアン・バレダ選手とサム・サンダーランド選手に感謝したいと思います。バレダ選手は総合2位、そしてエルダー・ロドリゲス選手は総合10位から現在8位に上がってきていて、5位の選手からは丁度30分の差となっています。私は満足しています。CRF450 RALLYは好調ですし、ライダーたちは速く、我々のチームには強い絆があります。まだ一週間ありますし、何が起こるか分かりません」

山崎勝実 | ダカールラリーTEAM HRC代表「ここまでの結果に満足しています。私たちは3つのステージで勝利しました。ライダーたちは本当によくやってくれました。チームとしては、2人のライダー(サム・サンダーランド選手とパウロ・ゴンサルヴェス選手)が残念ながらリタイアしました。彼らはレース中、とてもがんばってくれました。現段階でホアン・バレダ選手が総合2位、そしてエルダー・ロドリゲス選手が総合8位です。ハビエル・ピゾリト選手も残っています。そして、Hondaがサポートしているライア・サンツ選手とパブロ・ロドリゲス選手もがんばっています。とてもうれしいですね。明日からまた戦いが始まります。トップグループにいる2人のライダーが、最高の結果を得られるように願っています」

イベントインフォメーション

TOMORROW'S STAGE

1月12日(日)
第7ステージ サルタ(アルゼンチン)~ウユニ(ボリビア)
リエゾン(移動区間):373km スペシャルステージ(競技区間):409km 合計:782km

ダカールラリー2014後半戦開始。ライダーはウユニ塩湖へ
高地のビバーク地は迷路のような轍(わだち)の先に

休息日明け最初のステージで、ニ輪とクワッド(四輪バイク:ATV)のライダーたちには、今大会2度目となるマラソンステージが用意されています。第7ステージおよび第8ステージでは四輪クラスとは別のルートが設定され、ライダーたちはダカール史上初めて訪れる国であるボリビアに軌跡を残すことになります。そこでは無数の轍に惑わされることになるでしょう。険しい山岳地帯に広がる美しい景色、変化に富む色。しかし、前半戦同様ダカールラリーらしい厳しいタスクが用意されています。何の変哲もない小さな村でさえ、ときに完ぺきなウエイポイントになるでしょう。苦労の末にたどり着いた標高3600mのウユニ塩湖のほとりにあるビバーク地は、ライダーたちへのご褒美でもあります。

※ ウエイポイント(waypoint)
ルート上に設置されたGPSポイント。車載のGPSが走行ルートを記憶しており、ウエイポイントを通らなかったマシンにはペナルティーが科せられます。